お世話になります。ウラジオストクへカップルで行ってきたカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
いままでこのブログでも、極東ロシアのウラジオストクで楽しんだことを紹介してきましたが。
ウラジオストクへの旅は今までのヨーロッパひとり旅や韓国旅では経験したことのないものも多く。中には「言っといてくれよそれ…」ってものもありました。
ウラジオストク、日本から近いし、行ってみようかな…
と計画する前に知っておきたい、ウラジオストク旅行のあんなことやこんなことを紹介します。
目次
ウラジオストクの観光ビザ(知っとかないと絶対に困る)
いちばん言っておきたいのはコレかもしれない。
そう、ロシア旅行って観光ビザないとできないんですよ…!
日本から入国しない場合とかハバロフスク行く場合とかあれこれシチュエーションを言うとキリないので…
日本から入国する場合は、日本で観光ビザの手続きをし手に入れておかなければならぬ。
たいていのヨーロッパの国は日本のパスポートさえ持っていればすっと入国できるのに、ロシアはこの状態です。ぐぬう
万一持たずにウラジオストクの空港へ降り立った場合は、入国審査で足止めをくらい、
別室へ連行され、あれこれ取り調べを受けたうえ、日本に送り返されるのでは…
ロシア語もろくにできない、英語も得意じゃないような状況でコレはきついと思う。
だから、観光ビザとるの忘れないようにな!
電子ビザあり。パソコン一台、30分で申請OK!
ビザ?申請とか難しそうだよ~
そんな理由でウラジオストク旅行をあきらめないで。
ウラジオストクの観光ビザはネット経由でも申請可能です(いわゆる電子ビザ)。パソコン一台とネット環境があれば、その場で30分ほどで申請完了。
いちおう日本語での説明書きもあるので(カタコトだけど)、申請にてこずることはないはず。
不安だったら、現地の日本人が解説したサイトもあるので、見てからやってみて↓
審査があるようですが、よほどのことがなければ申請が通らない、なんてないと思います。
フライトの1ヶ月前に申請しました。1週間以内に「申請が通りました」という内容と、コピーして持参する用の電子ビザデータも返送がありました。
余裕だった。
ただ証明写真の撮影と登録をパソコンでやれ、という項目があるのですが、なかなか登録基準に合格できなかった。
白い背景で、顔の大きさはこのくらいで、というのも説明書きがあるのでよくチェックです。
Y氏は何度も撮影し直しました。私が撮りました。
なぜか私のパソコンに残ってたので晒します。
犯罪者ヅラじゃんか~
ウラジオストクの滞在可能日数
物価やすいから1ヶ月くらい滞在しよう~
は観光ビザではできないのでご注意を。
観光ビザで、ウラジオストクに連続で滞在できるのは8日間までです。
ヨーロッパだと3ヶ月とか1ヶ月とか、イギリスでは6ヶ月くらい滞在できますが(しかもビザなしでOK)、ウラジオストクはそうじゃないのでお気をつけて。
まあ1週間以上滞在する人なかなかいないと思うけど←
ウラジオストクの観光
さて、実際に観光してみたからこそわかる、ウラジオストク観光。
中心部だけなら2泊3日でも十分楽しいと思います。
グム裏でショッピングしたり、おしゃれなカフェやバーでまったりしたり、海辺を歩いたり、ちょっと博物館に行ってみたりして。
でも、私は郊外へ行かないと分からない魅力もあると思っていて。トラムに乗って郊外をふらふらするのとか。
郊外にはサファリパークやカジノ、キタイスキー灯台もあります。
郊外のスポットもあちこちめぐりたいなら3泊4日以上はほしいですね。
そういうスポットは移動も観光も含め半日はかかるかと。
私は5泊6日しましたが、灯台やサファリパーク、電車で2時間ほどかかる田舎町ウスリースクへは行けませんでした。
サーカスやバレエは見れませんでした。1日目と6日目は飛行機と新幹線の移動だけだったしね。そんなもんさ。
5泊6日で過ごしたウラジオストク観光の様子は↓(めっちゃ長い)
「見どころがない」という声もちょくちょく聴くけど、
私は毎日楽しく観光していました。
博物館はマニアックなテーマのものが多い気がするし、海沿い歩いてるだけでなんか楽しかったし、
グム裏はなんだかオシャレだったし、ヨーロッパ風の建物もあるし。
街のあちこちに書かれていたパブリックアートさがしも楽しかった。
あまり古い建物や遺跡があるワケではないけれど、楽しいことはたくさん探せるはずです。
ウラジオストクはマニアックな博物館が多かったような。
http://kajiyamashiori.info/urasio-museum/
ウラジオストクの交通事情
ウラジオストク観光につかう交通手段は、おそらくバス・トラム・タクシーだと思います。
中心部だけなら徒歩でもじゅうぶんなんですがね。
ぜんぶ乗ってみたので、その感想や使い勝手を簡単にまとめました。
【トラム】ごく一部のエリアでは便利
いちおうウラジオストクではトラムも走ってます。
しかし1路線のみ、住宅街のミンヌイ・ゴドロクからキタイスキー市場やルガバヤ市場を経由し、終点サハリンスカヤ(クラシックカー博物館前)へという路線です。
正直これらのスポットに行く用事がないと、使い勝手がよいとはいえません。
ウラジオストク観光の交通手段としては「うーん」って感じでも、
トラムに乗っての旅はなんか風情があって楽しかった。
車窓から見える景色はローカルだし、木でできたイスや旧ソ連時代の車体はかわいい。
青とか赤とか緑とかなんかレトロな感じの雰囲気。いま在籍しているのは26両とのこと。
「なんだか乗ってみたい!」って好奇心にはいいと思います。
私はウラジオストクのトラム大好きです。ゆったりとした時間だった。
LINEトラベルjpでも、トラムに乗って旅をしたウラジオストクの街並みを更新しています。
https://www.travel.co.jp/guide/article/39519/
料金は、どこで乗り降りしても一律16ルーブル。
前から乗車し、運転手さんから購入します。ためしに乗ってみては?
【タクシー】安い
ウラジオストクのタクシーは、日本で乗ってるときよりも安く感じました。
だいたい20分くらい走って1000ルーブル(1700円)くらい。めっちゃ安いってほどではないかもですが。
配車アプリで手配するか、ホテルのスタッフさんに頼んで呼んでもらうか、で簡単。
(私たちは後者にしました)
ぼったくられたこともありません。しかし路上で流しのタクシーを拾うのは難易度が高いうえ、ぼったくりに遭うかも…です。
空港―中心部の移動も可能。
【バス】
中心部をうろうろする分には乗る必要はないけど、空港―中心部や、中心部から郊外(キタイスキー市場、トカレフスキー灯台など)へ行くときは、バスは欠かせません。
空港―中心部のバスはとにかくおんぼろなミニバスでした。
タクシーよりは安いですが、かなり怖かった…(笑)車体ごとふっとぶかと思った。
いっぽう、キタイスキー市場から中心部へ戻るときにバスを使いました。
トラムと同様、どこまで乗っても一律料金、23ルーブル(約46円)です。
降りるときに前側のドアから降りて、運転手さんにお金を渡す。チケットや整理券等は渡されません。
タクシーで移動するか、ミニバスで移動するかはこの記事で↓
バスはトラムと同様にかなり車体が古いということだけ。
それはそれで風情があっていいと思う。日本のバスや路面電車とは違うので、思い出になりました。
乗り方、値段などなど…
ウラジオストクのトラム・バス・タクシー事情はここで詳しく紹介↓
ウラジオストクの治安
西ヨーロッパの有名な観光地のことを考えれば、治安はよいと思います。
スリや詐欺、暴力事件には一度も合ってません。(海外でのコミュ力はゼロに近いものの、お腹の大きな)Y氏がずっとそばを離れなかったからでしょうか。
私ひとりだったらまた違ったのかも。
ヤバい状況にあったことも見かけたこともなかったです。
雰囲気としては、ウクライナやモルドバへ行ったときと似てるというか。
観光客を狙った犯罪集団があちこちにいるというわけではなかったです。ただガラの悪い感じの雰囲気というか…それが観光客を狙ったものじゃないというだけで。
とっても平穏な街だったと言い切れないのがなんとも。
少なくとも日本じゃないから、って意識で自分の身や荷物には気を付けてください。
ええ、街灯も多くありません。中心部でも、PM9:00にはホントに真っ暗。
でも、金角橋の展望台から夜景を見たい人もいるよね。
中心部にホテルをとっておけば、どうしても帰りが夜遅くなったときでも安心だと思う。
不安ならタクシーで帰りましょう。さっきも言ったけど安いから。
そういやウラジオストクの「安全の手引き」なるサイトがありました。海外旅行ビギナーさんは読んでおいたほうがいいかも。
http://vladivostok.travel/jp/trip-planning/safety-rules/
(書いてあることはだいたい日本以外の国を旅するときにも気を付けておきたいことばかりでしたが)
ウラジオストクの物価
なんともいえんです。比較対象が乏しい…
それでも東南アジアのような物価の安さはないと思いますが。
西ヨーロッパよりは安め、ハンガリーと同等かそれよりも少し高めかなあ(わかりづらい)。
めっちゃ高いというわけではないです。とりあえず覚えているものの物価を載せておきます。
トラム 1回16ルーブル(約32円)
タクシーに20分乗る 1090ルーブル(約2200円)~
ピロシキ 1個35ルーブル(約70円)~
具だくさんボルシチ 300ルーブル(約600円)~
ジョージアワイン 1杯400ルーブル(約800円)
交通費だけ見たらウクライナのキエフくらいかな。
やっぱりモルドバにいたときのほうが外食費は安いかなあ。
ケバブスタンドやピロシキのテイクアウト等、かっちりとしたところで食べなければもっと安く済みそう。
モスクワやサンクトペテルブルクみたいなロシアの他大都市と比較できればいいんですけどね…行ったことないもんで…
【両替】絶対に現地で!!
ウラジオストクの通貨は、ロシアの他都市と同様にルーブルです。
日本の両替所で両替するとおそろしいくらいにレートが悪いので、空港―中心部のバス代くらいで済ませるのが賢い。
あとは必要な分だけ現地ATMでおろしたり、クレジットカード払いで対応したり、現地の両替所で両替したりして。
もし現地の両替所に行くなら「サミット銀行」がおすすめ。
日本の空港とレートがえらい違いでした。
ロシア語できなくても簡単に両替できたよ。ぼったくりもない。
実際にサミット銀行で両替したレートと、日本の空港のレートを紹介しました↓
ウラジオストクのグルメ、お酒
ウラジオストクは美味しいものいっぱいでした。
朝から晩までたくさん食べて、たくさんお酒を飲みました。
【グルメ】ロシア料理もジョージア料理も…
ウラジオストクはロシアだからロシア料理が美味しいのはもちろん。
ピロシキにボルシチ、ソリャンカにシーフード…
ロシア料理めっちゃ食べたね。
5泊でY氏はボルシチを3回食べてました。私はソリャンカ2回食べました。
(どちらもロシアの伝統的なスープ料理)
めちゃウマでした。
スープ料理にはスメタナを
ロシア料理に欠かせないスープ料理。
サワークリーム(スメタナ)を溶かすと味が変わってまたウマいんです。
白いやつ。スープと一緒に添えてあるので、お好みでスプーンにとって溶かして食べます。なにげハマる。
ジョージア料理、食べてみて
私の心当たりのある範囲で、ジョージア料理レストランは中心部に3軒あります。
実際に、ウラジオストク駅近くの「サツィヴィ」のジョージア料理めっちゃ美味しかった。
餃子のようなヒンカリ、牛肉の汁があふれ出てもう…!
チーズたっぷりのハチャプリ(パイ包み料理)は超ボリューミー、スープ料理との相性は言うまでもなく。
もちろんジョージアワインとともに楽しめました。
美味しいジョージア料理があるのもウラジオストクならではだと思うから、ぜひ。
【お酒】ウォッカだけやないで
Y氏とたくさんお酒を飲み、バーへ行き、スーパーや酒屋さんを物色したので。
ロシアといえばウォッカなイメージがあるかもしれません。
たしかにウォッカは美味しかった。
Y氏は瓶で買ってました。スーパーでおじさんにおすすめを聞いてました。
それでも、ビールもワインも美味しかったです。
ビールは度数が高いほどパッケージにでかでかと書いてある数字が大きくなる。それを知ったY氏は9(棚の中でいちばん大きい数字だった)のビールをリピートしていました。
シカの絵のチェコのビールもよく見かけた。
高いけど韓国や日本のビールも売ってます。
ロシアのワインなんて日本にいたらまず見かけないけど、飲めるのはウラジオストクならではだと思います。
酒屋さんでもイタリアやフランスと同じくらい銘柄がそろってます。クリミア半島産とかも。
あとジョージア、アルメニア等のワインも美味しかったです。
わりとウラジオストクではポピュラーなようで。とくに赤ワインの芳醇で、スパイシーさを感じるような味わいよね。
ふつうにロシア料理レストランでも置いてありました。
なお、税金がかからずに日本に持ち込めるお酒の量めやすは、フルボトルのワイン3本分です。
その範囲以上購入して帰った場合は、帰国時に税関での申告をお忘れなく。
夜10時以降はお酒が買えない
お酒が好きな人にはたまらんウラジオストクですが、
夜10時以降はスーパー等でお酒が買えません。
えええ…お酒…
それ以降にお酒が飲みたくなったらレストランやバーで注文するか、それまでにお酒を購入しとく等しましょう。
あとお店以外の屋外でお酒を飲むのは法律違反です。見つかったら捕まるかも。
ここが、日本のお酒事情と大きく違うところ。
ウラジオストクでのお酒事情や、(Y氏もテンションが高かった)おすすめの酒屋さんを紹介。
ウラジオストクのおすすめホテル
ナビゲーターをつとめる「LINEトラベルjp」で紹介したホテル「マリン ウェーブ」、ウラジオストク観光にはおすすめですよ。
空港からのバスも経由するバス停「セラヤ・ロシャジ」、シベリア鉄道の終着駅・ウラジオストク駅からも徒歩10分以内でアクセスOK。
車や人通りの多い、それなりに舗装された道を歩いていけるのでスーツケース持っててもアクセスしやすい。部屋もキレイでした。
ホテル選びに迷ったらぜひ。
【まとめ】日本から2時間半で、ヨーロッパの風景と謎の親近感
ウラジオストクへは、東京から飛行機で約2時間半。
所要時間は韓国や中国と大差ないし、台湾や香港よりも近い。
その距離感でヨーロッパ寄りの風景や文化、
ちょくちょく日本のもの(ト〇タ車)も見かけます。
この融合に最初は戸惑いましたが、旅を終えた今は「いい街だったな」という感想です。楽しかったです。
5泊6日もして持て余すかと思ったけど、結局あちこち行ったな…
Y氏がウラジオストクで持ち歩いていたガイドブック↓
ほかの日本人観光客もコレ持ってました。
おいしそうなウラジオストクグルメの特集ページがお気に入りです
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