「キンダーメル」をいつも読んでくれている人の中には、
ヨーロッパに行ってみたいけれど、まずは何をすればいいのかわからない…
という人もいるかもしれない。
ヨーロッパ旅行の楽しさを伝えると同時に、「行ってみたい」という気持ちを後押ししたいから。
ヨーロッパ旅行に向けて、
とくに旅行の直前、荷造りまでにやっておきたいことに絞ってまとめました。
旅に慣れていない人、ヨーロッパ旅行の初心者は必読です!
目次
パスポートの取得
ヨーロッパでの短期滞在には、パスポートが必要です。
手元になければ、まずはパスポートの申請・取得から始めてください。パスポートが手元にあれば、とばしてもらってOK。
日本国籍かつ日本在住であれば、お近くの旅券センターまたは市役所、区役所(自治体によって申請場所は異なります)で申請を。
申請に必要なもの、金額、受取場所をしっかり調べましょう。
パスポートは、申請したその日に手に入るものではありません。申請してからしかるべきところでチェックを通し、数週間後にようやく本人が受取れるのです。
遅くとも、出発の1ヵ月前には申請しておきましょう。
なんとなくでも「もうそろそろヨーロッパに行ってみたいな~」って思いはじめたら、すぐに申請だ!
ちなみに、日本のパスポートには5年用と10年用があるの、ご存じでしたか?
旅先を決める
パスポートの手配がひと段落つけば行き先具体的に決めましょう。
前から行きたかった国にしてもいいし、情報収集して行きたい国を探してもいい。
最初からひとつの国に絞る必要はないと思います。
ヨーロッパは、国境と国境を自由に超えられる地域が多いので、日帰りで隣の国に行けることも。
- 手持ちのガイドブック(とくに地球の歩き方、広域編)をぱらぱら…
- SNSでの口コミ
- ネット検索
私の旅先の探し方はこんな感じですね。
実は「どこに行こうかな?」って考える時間がいちばんワクワクする(笑)
ネットを見ながら「どこに行こうかな~」と考えるなら…
おすすめは断然「トラベルジェイピー」。私が2年間、寄稿を続けるウェブサイトです。
トラベルジェイピーには、キュレーションメディアのような、信ぴょう性や出所のよくわからない情報はありません。
すべて、旅好きが実際に訪れて取材した情報でつくられたウェブサイトです。
旅に慣れた人がつくるサイトだから、他では手に入らないような豆知識やコアな情報も充実。
わかりやすい文章と写真で、旅をするイメージがつかみやすい!
私はいつも「トラベルジェイピー」を見て、旅の妄想をしています(笑)
困ったらまず覗いてみてほしい。
ビザの取得
自分の行きたい国はビザが必要か、事前に調べておきましょう。
日本のパスポートがあれば、ビザなしで行ける国は多い。
それは、ヨーロッパのほとんどの国が、日本との間にビザの相互免除協定を結んでいるからです。
私がヨーロッパを10か国以上旅できているのは、この相互免除協定のおかげといっても過言ではありません。
ヨーロッパでのワーホリや数ヵ月にわたる滞在、労働経験がないので、私はビザを申請したことはありません。
モルドバやウクライナも、日本のパスポートさえあればビザなしで観光できます。
しかし、ヨーロッパにもビザが必要な国があります。
たとえばロシア。短期間であっても、ロシアを旅するならツーリストビザが必要です。
ウラジオストクもビザは必要ですが、電子ビザOKなので30分あればネットで申請完了です。お金もかからない。
【ウラジオストク】はじめて行く前に、知っておいたほうがいいことまとめ【決定版】
他にはベラルーシやアルメニア、アゼルバイジャンなどでもビザが必要です。東ヨーロッパに多いみたいです。
日本にいる間に取得しなきゃいけない国も多く、申請の時に必要な書類が多いように感じました。
国によっても申請方法が違うので、事前に調べておくのはやはりマストかと。
旅に慣れていないと、このような申請類は難易度が高いと思います。
不安なら、まずはビザが必要ない国から旅の経験を重ねるのがベター。
そうやって世界を広げてゆくのです。
パスポートと同じく、ビザもすぐに手に入るとは限りません。余裕をもって申請しましょう。
チケットもホテルもおさえたのに、ビザの申請を忘れてすべてキャンセルに…なんて悲しくなります…気を付けて。
ツアーにする?個人手配にする?
ひとり旅はツアーよりも個人手配のほうが、メリットを最大限に活かせます。
ツアーは見学時間や場所がきっちり決まっているので、ひとり旅ならではの「自分の好きな場所に、思い立ったら行く」というメリットが活かせません。
好きなだけ好きな場所にいられるのがひとり旅なのに、ツアーだとさっさと次の場所に…と名残惜しいことに。
ひとりで参加してるのに、ツアーはもはやひとり旅じゃない(笑)
一緒に参加してくれる人がいないけど、自分で手配するのも、添乗員さんがいないのも不安…というのなら致し方ないかもしれませんが、ひとり旅でツアー参加はおすすめしません。
もしツアーがいいのなら、大手旅行代理店で探すのがおすすめです。
大手旅行代理店なら、安心して申し込みができます。
ツアーの種類も豊富で「行ってみたい!」が見つかるはずです。
ですが、ハンガリーよりも東のヨーロッパを訪れるツアーはあまり数がありません。
フランスやイタリアなど、グループ旅行に人気の国がメイン。
もし見つからなかったら、潔く個人手配にするしかないですね。
私のヨーロッパひとり旅は、いつも個人手配でやってます。
行きたい場所には自分で行くのがモットーです。
ということで、ここでは個人手配を想定して説明します。
【行き先、予算etc】カジヤマシオリのヨーロッパひとり旅、譲れないこだわりを紹介する
チケット・ホテルの手配
個人手配の旅行でネックなのが、自分で航空券やホテルを予約しなきゃいけないこと。
旅に慣れていれば、片道のチケットだけ予約してホテルはその日に決める、という人もいます。
しかし初心者にはおすすめしません。
入国審査の際、帰りのチケットがないうえに滞在先のホテルも確保してないと分かれば、すんなり入国させてもらえないケースもあるから。
何か特別な事情がない限りは、出国前までに一通り手配しておきましょう。
航空券を予約するときは、まず最安値を検索しています。
予約サイトや航空会社、ルートをちょっと変えるだけで安い航空券が見つかることがあるからです。
しらみつぶしに予約サイトを調べてもラチがあかないので、一度に複数のサイトから最安値が探せるスカイスキャナーをいつも使っています。
ちなみに、最安値が出てきやすいのはサプライスという予約サイト。HISと同系列の会社が運営しています。
つねに最安値、ということはないものの…クーポンコードが配信されることが多いので、お得感が高い。
ホテルも同様に、最安値を探してから予約するのが賢いかと。
でも、内装や設備をよーく見てから決めたい人も多いはず。
そういう時こそ「トラベルジェイピー」!旅のプロが実際に泊まったホテルをたくさん紹介しています。
私たちトラベルナビゲーターが、安心して泊まれたホテルの紹介が基本。
よさげなホテルが見つかれば、紹介ページから最安値を探せます!めっちゃ便利です。
気ままな個人旅行の味方です!
アクティビティや送迎は…?
航空券やホテルのほかに、空港―ホテルの送迎やミュージカルのチケット、現地ツアーを予約することもできます。
現地で自分で手配できるものがメインだと思いますが、不安を少しでも減らすには日本で予約しておくという手もあります。
郊外の世界遺産はひとりで訪れるのが難しい、なんてこともめずらしくない。そういうときこそ、現地集合のツアーはとても便利。
旅行代理店の人にお願いしてもいいと思うし、ネットでも手配できます。
海外旅行の現地ツアー予約サイトはベルトラ(Veltra)が有名ですね。
送迎からツアーまで幅広く取り扱っています。うまく使えば旅の幅は広がります。
海外でも使えるクレジットカードを手に入れる!
ヨーロッパはクレジットカード社会の国が本当に多い。
特に中央~西ヨーロッパはクレジットカードがないと支払いに困ることも。
「使いすぎが怖い…」とクレジットカードを持たない日本人が多いけど、そのスタンスだとヨーロッパを旅するのは危険かもしれません。
旅の資金を全部現金で持ち歩いていたら、盗難にあったときが怖い。
万一に備えて、リスクは分散しておくのです。
ヨーロッパにいるときは、現金とクレジットカードを合わせて持ち歩くのが基本です!
手持ちの現金がなくなっても、クレジットカードがあればATMで必要なだけ現地通貨を引き出せます!
とはいえ、日本でお使いのクレジットカード、外国では使えないかも。
JCBは基本ヨーロッパでは使えません!ヨーロッパでは、JCB対応のお店はほとんど見たことがない。
せめて海外利用もできるマスターズかVISAは持っておきましょう。
紛失やスキミングなどのトラブルに備えて、1枚ずつ持っておくのも賢い方法です。
ヨーロッパ最貧国のモルドバでもクレジットカード使える場所はいっぱいあったし、街中にはATMもありました。
ヨーロッパを旅するなら必須アイテムです。
クレジットカードの使い過ぎが怖いのなら、プリペイドカードという手もあります。
使うときはクレジットカードと同じですが、チャージした分だけ使えるという違いがあります。
利用限度額はチャージした分だけ、ということ。
海外に対応したプリペイドカードも続々と登場中です。
海外旅行保険に入る
海外を旅するときは、海外旅行保険に必ず入りましょう。
海外で怪我や病気をすると、日本では考えられないくらいに高い医療費がかかります。
自分じゃ到底払えない額の医療費が必要になると、保険に入っていれば保険金で支払いができます。
怪我や病気だけじゃなく、携行品の紛失や損害賠償、死亡などあらゆる「万一」をカバーしてくれるものです。
「気を付けていればなんとかなるだろう」ではなんとかならないのが海外旅行です。
私は今のところ海外旅行保険のお世話になったことはありませんが、スリにあったり、飛行機の中で震えが止まらなくなったり、帰国したらスーツケースが壊れていたり…他の人のトラブルは何回も目撃しています。
私もお金を盗られそうになったり、野犬に追いかけられたりして、危ない状況は何回も経験済みです。
その度に、海外旅行保険に入っておくことの大切さを実感。
また、国によっては海外旅行保険を義務付けていることもあります。
入国の際に保険に入っていないのがバレると問題になることも。
そういう国もあるので、海外旅行のときには海外旅行保険に入るのを習慣づけておくのがベターです。
どんなに気を付けていても、怪我するときは怪我するし、詐欺集団に絡まれるときは絡まれる。
旅に慣れていない人ならなおさらです。
旅に慣れていても、日本とは違う環境では何が起こるかわかりません。
普段日本にいるとイメージがしづらいですが、伝染病やテロの可能性だってあります。
だからこそ、海外旅行保険に入って万一に備えるのです。
プランにもよるけど、ヨーロッパに1週間くらいいるのなら、だいたい一人5000円前後で申し込みできるかと。
この値段で大きな安心が保障されるのなら、入らない手はない。
ちなみに、旅行の直前まで忘れていても、空港のカウンターや旅行代理店で手続きできます。
とはいえ直前は絶対に慌てるので、余裕を持って事前に手続きするのがベスト。
ネットでも手続きできますから、忘れないうちにやっておきましょう。
スーツケース・バックパックを調達する
海外を旅するなら、スーツケースやバックパックは欠かせません。
ヨーロッパを旅するなら、スーツケースを選ぶ人が多い印象。
私もスーツケース派です。チビなので大きなバックパックを背負えない、という事情もあります(´;ω;`)
スマホとパスポート、カバンひとつで海外を旅するのも不可能ではないけれど、初心者にはおすすめできません。
私は荷物を最低限にして現地調達していますが、初心者だと現地調達メインはギャンブルでしかない。
かといって大荷物での旅は、盗難や詐欺のカモになりやすい…
初心者なら、滞在日数にあうスーツケースまたはバックパックを調達しましょう。
ネットの口コミを参考にしながらでも、店員さんに相談しながらでも、お好きな方法で。
もしスーツケースの保管場所に困っているのなら…
旅行の都度、スーツケースをレンタルする方法もあります。たまに使うだけなら、いつも部屋においておく必要はありませんよね。
いろいろな大きさのスーツケースを買いそろえるよりは、滞在日数にあわせてレンタルするほうが現実的です。
私が前に使ったことがあるのは【H.I.S.地球旅市場】
スーツケースの種類が豊富です。送料無料で、返すときも簡単でした。
スーツケース以外にも、変圧器やスーツケースベルトなど、あらゆる旅行用品がレンタルできるサービスです。
まとめ
長々と説明しましたが…
一気にやる必要はありません(笑)
とりあえずパスポートだけは確実に手に入れて「どこに行こうかな?」と考えながらゆるーく準備をすすめていくのもいいと思います。
準備の過程で、目的地が変わることもよくあります。
必ず順番にこなさなくてもいいし、やらなくてもいいこともあるはず。
初心者なら、余裕をもって備えはじめるのがマストです。
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