お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
2017年末に1週間ほど滞在した、ハンガリー。
2018年末、自分の旅を思い返してみて「もう一度行きたい!」という思いが強くなりました。
そこで、再訪を願って…
もう一度、1日だけ滞在できるならどうする?という妄想トリップをやってみます。
妄想とはいうけど、実際の経験をもとに妄想した1日の過ごし方だから、ブダペスト滞在の参考にもなるはず。
ブダペストでの時間が心地よすぎて、何パターンも1日妄想トリップができちゃいました(笑)
ひとつのテーマでくくって、何回にわけてお届けします。
第1回目は「のんびり下町ふらふら編」です。ん、ブダペストの下町ってどのへんだ?
目次
ブダペストの「下町」エリア、ペスト7区を歩く
下町情緒あふれる風景といえば…
ブダペストでは、おもにペスト7区のことをいいます。
ブダペスト中心部をふたつに分けるドナウ川から、東側のエリアです。
ドナウ川のきらめきや中世の豪華絢爛な建物はないけど、ゆったりした雰囲気と、クラシカルな装いの建物が並ぶ街並み。
夕方に歩いていると、なんかノスタルジーな気分になるんよね。
範囲は、ドハーニ街シナゴーグからブダペスト東駅、市民公園のすぐそばあたりまで。
北はキラーイ通りから、南はラーコーツィ通りくらいまでです。
11:00 ちょっと遅めの朝ごはんを「Cirkuz Café」で。
ペスト7区では、たくさんカフェやバーを訪れました。
なかでも、気に入ったのが「Cirkuz Café(サーカスカフェ)」です。
もう、くどいくらい「おすすめ」したけど、もう一度。
ここで食べたエッグベネディクトがたまらんかった!
丸いパンの上に、ベーコンと半熟ぷるんぷるんたまご。
さらに、たっぷりとチーズソースをのせて。
ハンガリー名物のパプリカパウダーもかかってます◎
くどくない絶妙チーズソースと、半熟たまごが絡み合う~
けっこうなボリュームなので、遅めの朝ごはんにして、夜まで突っ走りたい気分です。
これで1800フォリント(約900円)なんて、信じられないです。
東京のこじゃれたカフェで食べたら、その1.5倍はするでしょ…
おしゃれで美味しいのに、高すぎない価格帯のメニューがそろいます。
朝食メニューとほっこり系ドリンクが充実!朝のスタートにもってこいです。
おやつの時間帯でも朝食メニューは注文OK。
夜はお食事系メニューとアルコールが充実しています。
内装もかわいいし、Wi-Fiも問題なく使えるし、天井が高いゆったりスペースだし。
日本でもこういうカフェに巡り合えたらな、と思ってるくらいです。
サーカスカフェ、もっとくわしくレポート。
ハンガリアンな朝食プレートもありましたよ。
12:00 心をしずめる時間を、シナゴーグで過ごす
まだペスト7区めぐりははじまったばかりですが…
エッグベネディクトでおなかいっぱいになったら、食休みが欲しいです。
ということで、私はペスト7区のシナゴーグで過ごしたい。
シナゴーグとは、ユダヤ教徒の集まる教会のような場所。
キリスト教の教会と違って、幾何学模様やダビデの星(ユダヤ教徒のモチーフ)があちこちに施されているのが特徴です。建物の見た目は地味目かも。
ペスト7区には、歴史あるシナゴーグがいくつか残っています。
滞在中には、7区の入り口にあるドハーニ通りのシナゴーグと「Cirkuz Cafe」のそばにあるカジンチィ通りのシナゴーグを訪れました。
ドハーニ通りのほうはヨーロッパ最大規模。
人もいっぱいいて圧巻される美しさでしたが、個人的にはカジンチィ通りのほうがお気に入り。
観光客がほとんど来なくて静かに過ごせるし、なんたってデザインがめっちゃ好きです。
一面、青を基調にした装飾。神秘的な雰囲気につつまれています。
もう一度行きたいし、なんなら近所にあったら毎日瞑想しに来るかも。
インスピレーションいっぱい受けそう。
ペスト7区は、かつてユダヤ教徒のゲットー(ナチス・ドイツの迫害により、強制的に住まわされていた場所)だった地区です。
今もシナゴーグや、経典にもとづいた食料品店など、その名残がみられます。
7区に滞在するなら、こういう時間があってもいいんじゃない?
13:00 アーティスティック!街を彩る壁画さがし
ペスト7区を歩いていて、なにげ楽しみにしていたこと。
それは、壁画(ウォールアート)さがし。
ペスト7区のあちこちで、目をひくデザインの壁画が見つかります。
まだ全部を見たことがないのですが、10か所はあるはずです。
私のお気に入りはコレ。ルービックキューブがモチーフです。
ルービックキューブって、ハンガリー人が発明したパズルなんです。そのこともあって、モチーフに選ばれたみたい。
ほかにも、ハンガリー人に愛されるシシィことエリザーベト女王や、あやとりしてるようなモチーフなど、素敵な壁画をいっぱい見つけました。
これらの大半が、ちゃんと許可をとって描かれたもの。
見てて楽しいし、日常の中にこういうアートがあるのってほんとうに憧れる。
むやみやたらに歩くだけでは、全部見るのは難しいと思うから…
ほかの目的と並行して壁画さがしをすると、ペスト7区がもっと好きになるかも。
かわいいカフェで休憩したり、
個人経営のショップをのぞいたり、
シナゴーグをもう一軒はしごしたりして。
気の向くままに、のんびりと散策しながら、お気に入りの壁画さがしをしたいかな。
下町情緒ただよう、ディープな路地が多いけど…
いつも賑わっていて、個人経営のお店が集まるのはキラーイ通り。
かわいいカフェも、ヴィンテージショップも、ちょっとしたギャラリーも並びます。とくに目的がなくても、歩いてるだけで楽しかったです。
滞在時間、一日どころか半日でも十分なくらい。
こぢんまりとしていて、見どころが凝縮されています。
もう一度訪れるなら、じっくり見る時間のなかった東側エリアをふらふらしたいかな。
ちいさな美術館やレトロな雰囲気の建物が多いし、ちょっと足を伸ばして市民公園や英雄広場でのんびりしてもよさげ。
なんで東側のほうも見ていかなかったんだろう…英雄広場は立派な観光名所のはずなのに(笑)
19:00 廃墟バーめぐり、してみる?
夜はまだまだ、これから。
夜に訪れるのがおすすめなスポット、ペスト7区にはいっぱいあるんですよ。
バーやフードトラック・マーケットに繰り出して、ブダペストの夜を楽しんで。
外せないのは廃墟バーめぐり。
ペスト7区には、廃墟同然になった古い集合住宅を改装したバーがいっぱいあります。
ここでは「廃墟バー」って呼ばれてます。
私にとっては、とてもワクワクする場所。
古くなった壁はそのままに、電飾や古いインテリアでかざりつけ。
気軽にグラスを傾けられる空間です。お酒好きはもちろん、ヴィンテージやアートに興味があるなら、過ごしてるだけで楽しいはず。
ちょっとオルタナティブな雰囲気もたまりません。
あったかい時期だけ営業してるバーが多いけど、
ここ「シンプラケルト(SzimplaKert)」は通年営業。
冬も暖房がきいててあったかかったです。迷ったらココってくらい有名な廃墟バーですよ。
ディープなペスト7区を1日ふらふら
ディープなペスト7区を、1日でめぐるのにぴったりなボリュームでお届けしました。
旅行ガイドブックで大きく取り上げられることのないスポットばかりかもしれないけど、滞在してみると、あちこちにおもしろい場所があって楽しかったです。
民泊サイト・Airbnbで検索すれば、ひとり・ふたり旅にちょうどいいお部屋がいっぱい見つかる。しかもお手頃価格!
ペスト7区は賑やかだし、バーも多いエリアなんだけど、歩いてて治安の悪さは感じませんでした。
ちなみに私はシンプラケルトの隣にある集合住宅に滞在していました。
廃墟バーめぐりのあとでもすぐに帰れるし、またペスト7区のお部屋に滞在したいなと思ってます。
ブダペストじゅうをかけめぐるなら外せない「公共交通機関乗り放題チケット」について。
モトがとれるか、1週間かけて実験したこともいい思い出(笑)
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