【ハンガリー】よどみのない青の空間。「カジンチィ通りのシナゴーグ」で思いをはせる

お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。

 

ハンガリーの首都ブダペスト、ペスト7区にはシナゴーグ(ユダヤ教徒の教会)が点在しています。

ヨーロッパいちの規模を誇る「ドハーニ通りのシナゴーグ」が有名ですが、私は「カジンチィ通りのシナゴーグ(Kazynczy Street Synagogue)」のほうが気に入りました。

なぜかって?それは色とデザインが自分好みだったから。

扉を開けたとたん、出迎えてくれた一面のブルー。

アールヌーボーな雰囲気で、細部にまで凝っている。

 

ガイドブックにはあんまり載っていない、ブダペストの穴場スポットです。

 



 

一面のブルーに心惹かれて

 

「カジンチィ通りのシナゴーグ」で特筆すべきは、青。

エントランス部分から、青につつまれた空間が出迎えてくれます。

天井こそ低いけど、ステンドグラスのデザインがかわいい。

ユダヤ教のシンボルマーク、ダビデの星が一面にちりばめられています。

 

重たい扉を押すと、一気に青い空間が広がります。

天井は高くて、やわらかい光が差し込む。

 

よく見ると、天井には花の形にステンドグラスがはめ込まれていて。

1枚1枚、色の組み合わせや柄が微妙に異なる。ついつい凝視(笑)

天井から吊り下がるシャンデリアのデザインもかわいい。

アンティーク調で、ほどよいきらびやかさ、といえばいいのでしょうか。

主張していないデザインもまたツボです。

 

壁や柱に施したマークも、ぜんぶかわいい。

淡い水色の壁に、やさしい色合いの柄。

 

 

と思ったら、今度は主張がしっかりした柄。ダビデの星も忘れずに。

なんでこんな、かわいい柄をデザインしちゃったんだろう?

色合いもドンピシャだし、モチーフにしたグッズが欲しくなっちゃうくらいでした。

 

 

誰かの忘れ物か、それとも置き勉的なやつか…(笑)

旧約聖書なのか、歌の本なのか。興味本位で机のフタを開けたら、すでに先客がいた

 

一眼のオートモードで撮ってみたら、机にピントがいって、もやっとした世界に包み込まれた。

ちょっぴりシックな衣装を身にまとって、ポートレート撮影する妄想。

 

 

外見はこのとおり、クラシックで周りに溶け込んだデザイン。

外見からは想像できないような澄み渡る青に、私は、心から惹かれました。

 

 

自分ひとりきりで、じっくりと過ごす

 

シナゴーグのあるペスト7区は、いわゆる繁華街。

テラス席のあるレストラン、バーも多くて、賑やかです。

ちなみに7区の入り口は、市内地下鉄M1・2・3線の駅が集まるデアーク・フェレンツ広場すぐそば。観光客も集まります。

 

ブダペストの中心にあるシナゴーグですが、その喧騒を一切シャットアウトしたかのような静かな場所です。

そこにあるのは、青いきらめきと静けさだけでした。

こんなにかわいい場所なのに、私以外誰も訪れていなかったという不思議。

たしかに、ガイドブックに載っていたのは、同じエリアにあるドハーニ通りのシナゴーグだけ。

ヨーロッパいちの規模なだけあって見ごたえはあるけど、ほかにもシナゴーグいっぱいあるのに!

ドハーニ通りのシナゴーグが超混みで疲れちゃったので、この静けさに甘えて、ひとりきりの時間を満喫しました。

そう、ひとことで言うなら「オアシス」。癒しパワーがある気がする。

 

私はユダヤ教徒じゃないけど、週に一度はここで心を落ち着かせて、清廉な青と身をかよわせて。

そんな日常にふと憧れてしまいました。

 

 

敬虔なユダヤ教徒の集いの場。

 

デザインや美しさが先行して「どんな場所?」というところがまだだった。
「カジンチィ通りのシナゴーグ」は、いわゆるユダヤ教徒のための教会。

ユダヤ教の中でも、オーソドックス(正統)派のシナゴーグです。

1913年に作られたものの、第二次世界大戦後は廃墟のありさまに。

近年、やっと修復がすすみ、今のような美しさをとりもどしました。

 

 

エントランス部分では、廃墟だったころの様子や修復の過程などの展示がありました。

 

すぐそばにはコーシェル(ユダヤ教の食事規定)に沿ったレストランが。

また、ユダヤ教徒の男性(黒いコートに帽子をかぶった)も見かけました。

このエリアに、昔ユダヤ人が多く暮らしていた面影を感じるような体験です。

戦中の7区には、ゲットー(ナチスの政策でユダヤ人が強制的に住まわされた地区)もありましたし。

 

 

ユダヤ教、と聞いて真っ先に思い浮かんだのが「アンネの日記」のアンネ・フランク。

彼女はいちユダヤ教徒の少女でしかないと言われればそうだけど。

ユダヤ教徒が戦中に受けた迫害のことを知るとっかかりとして「アンネの日記」を読んでから、私はシナゴーグめぐりをしました。

 

直前に見学した、ドハーニ通りのシナゴーグは、戦中にナチス・ドイツに殺された人々のお墓や被害についての展示が充実していたから。

戦前、カジンチィ通りのシナゴーグに通っていた人も、ひどい目にあってしまったんだろうな…と心を痛めずにはいられなかった。

 

 

この青と過ごした時間を、絶対に忘れたくない

 

私は、筋金入りの青いもの好きです。

ハンガリーのお隣スロバキアにも、「青い教会」と呼ばれる場所があって、そのためだけにブダペストからの日帰り旅行をしたほど。

だからなおさら、この青いシナゴーグに心惹かれたんだと思う。

私のブダペスト滞在は、きらめく青を探す旅でもあったように思えます

あの青に包まれたとき、視界がよりクリアになった気がする。

 

 

シナゴーグでひとりきり、あらゆることに考えをめぐらせたから。
お気に入りの色合いとデザインもそうだけど、あのとき考えたことも忘れたくない、と強く思うのです。

 

今後、ヨーロッパをめぐり続ければ、感動をかみしめ続けたくなるような素敵な光景にいくつも出会えると思う。実際もそうだし。

それでも、この場所のことだけは忘れたくない。

旅を続けていれば、またひとりで過ごせると信じて。

 

 

カジンチィ通りのシナゴーグ(Kazinczy street synagogue) 基本情報

 

 

住所:Budapest, Kazinczy u., 1075 ハンガリー
アクセス:地下鉄
入場料:1000フォリント

 

徒歩圏内に、ヨーロッパで最大規模の「ドハーニ通りのシナゴーグ」もあります。

私はこっちの雰囲気やデザインも好き。

つねに超混みだし、セキュリティチェックが厳重だし、入場料も高いけどね(笑)

 

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