お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
今日は、モルドバ旅行を楽しむコツについて。
東ヨーロッパの小国・モルドバに4日間滞在したことを話すと、
「ワイナリー見学ツアーしか見どころがない」
「面白いところ、なさそう…」
「正直、楽しくなさそう」
と言われることが多い。
私としては、モルドバを旅したことはとても楽しかったです。
日本じゃ考えられないくらい、のびのびと過ごしていました。
せっかくモルドバの地を踏むんだから、ちょっとくらい楽しみたいよね?
私はなんでこんなにモルドバ旅行を楽しめたのか?振り返りつつ、楽しむコツを伝授します。
目次
モルドバの歴史を予習しておく(ざっとでもOK)
モルドバを訪れる前に、(なんとなくでもいいので)歴史を予習しておくといいと思います。
なぜかって?今までモルドバという国がどんな歴史をたどって来たかを知ると、目にするもの・耳にするものの理由がわかるんです。「ああ、なるほど!」って。
モルドバの首都キシナウの街並みが整然としているのも、西・中央ヨーロッパの国とは雰囲気が違うのも。
そして公用語のルーマニア語以外に、ロシア語が通じるのも。
モルドバの「これまで」が、深く影響しています。
モルドバは、第二次世界大戦後しばらくは旧ソ連を構成する国のうちのひとつでした。
正式な名前は「モルダビア・ソビエト社会主義共和国」。
1990年に独立を果たした際、現在の「モルドバ共和国」に名前も変わります。
第二次世界大戦で焼け野原になったキシナウの街は、旧ソ連式の整然とした風景に整えられました。
言語も現在のルーマニア語ではなく、ロシア語が使われていました。
過去に旧ソ連の構成国家だったため、このような事情があるのです。
独立してからも、しばらくは経済的にも政治的にもロシアの影響を受けていました。
想像を絶する影響力です。
独立して25年以上経った今は、自分たちの歴史を歩むために、人々は前向きに生活を送っています。
例えば、祖先が話していたルーマニア語が共通語に復活し、モルドバ国民としての誇りや自覚を取り戻しました。
まだ旧ソ連の面影は残るけど、人々は優しいし、明るいし、お酒をたくさん飲む人が多いです、驚くほどに(笑)
このくらい知っておけば、じゅうぶんじゃないでしょうか。
もっと興味があれば、本をじっくり読み込むのもアリかと。
歴史を少しでも知っていれば、モルドバの今がクリアに見えるはずです。
もっと地元の人と話したくなるし「なんで?」って思うことも増えると思う。
これも、モルドバ観光を楽しむコツのひとつだと思っています。
首都キシナウを出て、モルドバじゅうを観光する
キシナウの観光自体はそんなに日数がかからないはずです。
見どころは、街の中心部に集まっています。
もちろんキシナウで過ごすのも楽しかったけど、郊外の村や、車で2時間くらいかかる要塞の街のほうが楽しかったような。
1日の滞在でキシナウの外へ足をのばすのはなかなかハードスケジュールですが、楽しみたいなら何日かは滞在して、モルドバじゅうを観光してほしいな、と。
例えば、キシナウから車で1時間くらいで着く、旧オルヘイ村(Orheiul Vechi)。
高いビルや大通りはなく、もう、大草原。
川をはさんで小高い丘があり、その洞窟内は隠れ家的な教会に。
大自然を満喫するのとともに、今も人々が祈りを捧げています。
私は超穴場スポットだと勝手に思ってます。
日本のしがらみやガヤガヤした大都会から離れて、広大な緑を満喫するにはね。
馬が勝手に草をはむはむしてるし、教会は静かでミステリアスな空間だし。
癒しでしかなかった。
さらに、キシナウから車を2時間走らせると…
洗練された青がまぶしい「聖クセラウカ教会」へ。
よどみのない青に、かわいい黄金のたまねぎ型ドームが特徴です。
かわいらしい見た目だけでなく、実は「不可能を可能にする」伝説がある教会。
この伝説に惹かれるようにして、私は訪れました。
パワースポットめぐりが好きなら必見です。
もっと時間をかければ、ウクライナとの国境近くまで行けます。
島国の日本じゃできない体験だもんね。
このように、キシナウ以外にもモルドバじゅうに見どころがある。
歴史のあるスポットとか、大自然とか。
だから、キシナウを見ただけで「あー、楽しくないな」って決めつけるのはちょっとなーって思います。
ていうか、キシナウの整然とした街並みをふらふらしたあと、郊外に広がる大草原を目の当たりにするのが、モルドバ旅行の醍醐味だと感じています。
このギャップにはさすがに驚きました。
タクシーはおしみなく使え。交渉次第で専用車みたいに使えることも
モルドバをめいっぱい楽しみたいなら、タクシーはおしみなく使うのがマストです。
日本の感覚だと、交通費が高くつきそう。
だけど、モルドバはタクシー代が安い!30分くらい走っても、60レイ(約300円)でした。
確かにバスはもっと安いですが、場所によってはルートや時刻表が不明確なことも(有名スポット行のバス以外、ネットにも日本語の情報がほとんどない)。
首都キシナウから郊外に行くくらいなら、タクシーのほうが早くて、意外と安いです。
また、車で2時間以上かかるソロカ村や、カプリアーナ修道院など、バスでアクセスしづらい場所もタクシーのほうが◎。意外と安くすむはずです。
物価が安いので「いろんなところに行きたい!」「遠くに行きたい!」ということであれば、タクシーはおしみなく使うべき。
いちおうモルドバのタクシーもメーター制ですが、片道ではなく往復でお願いしたい場合や、専用車みたいにまとまった時間を、というのなら「半日〇〇レイで」というように交渉も可能です。
だいたい行きたい場所の距離と、ドライバーさんの待ち時間(=拘束時間)も考慮して交渉しましょう。
もともと安いから、1日単位で交渉してもそう高くつかないはずです。
でも、気を付けてほしいのは…
・タクシーはなるべくホテルやレストラン、空港カウンターで手配を頼むこと
です。ルーマニア語での交渉も手伝ってもらえるし。
その際は手配の前に、交渉したいことをスタッフに伝えることがマスト。
ドライバーつきの専用車を頼むのもアリですが、日本の旅行代理店を通して、というのは難しいかと。
(要は専用車まで手配して、モルドバにじっくり滞在する例って少ないんですよ…)
現地で手配もできると思うけど、ルーマニア語(ロシア語)というハードルが。
適切に用件が伝わるか不安だと思います。
それなら、タクシーを専用車みたいに使うほうが無難です。
(何日もタクシーを頼みたい場合は、日付をまたいで拘束するのではなく、宿泊場所に到着した時点で帰ってもらう。ルーマニア語のできる人に頼んで翌日また来てもらうのも、別のタクシーを改めて手配するのもOK)
流しのタクシーや、空港に停車する非合法タクシーはぼったくりの可能性も。
だから、ホテルやレストラン、空港のカウンターで手配をお願いすると安心できます(これ重要)。
ルーマニアやウクライナと周遊の旅をすべき!
えー、さんざん「モルドバ楽しかった!」と言いましたが…
たぶんそれは、ウクライナを旅したあとに、モルドバへ移動したから。
いわゆるウクライナ・モルドバ周遊旅だったから、よりモルドバでの時間を楽しめたんじゃないかな、と思うんです。
ウクライナもモルドバも、街の郊外には広大な草原や畑が広がる国。
ウクライナは、ロシアで見られるようなゴリッゴリの東方正教会の大聖堂や教会が多い。
首都キエフは、大きな建物や世界的に人気のショップが見られます。地下鉄もあるし。
いっぽうでモルドバの首都キシナウは、第二次世界大戦後に旧ソ連式の街並みが整えられました。
モルドバには全長120キロもの地下ワイナリーがあるけど、ウクライナではそんな話聞いたことがない。
隣り合った国でも、比べてみると違うところばかりでおもしろかったです。
ボルシチとゼァマ、スープ料理を食べ比べてみても違う。
モルドバは、ウクライナの他にもルーマニアと国境を接しています。
ルーマニアはモルドバと言語も(ほぼ)一緒だし、かつて同じ国だったこともあるくらいなので、雰囲気や文化などを比べてみても面白いはずです。
同じルーマニア語圏でも、ルーマニアのほうが経済的に裕福で、モルドバよりも国としての歴史は長い。
似てるところはいっぱいあるけど、違うところも多いと思います。
とくにヨーロッパを訪れる機会がなかなかないのなら、モルドバだけ、というのはもったいない気が。
西・中央ヨーロッパの国と周遊するのは距離的にもキツいかもしれませんが、ウクライナやルーマニアなどの隣り合った国と周遊するのはチャレンジしやすいはず。
とはいえ、ウクライナ―モルドバ間を移動する際は…
バスや夜行列車が激安ですが、私は飛行機を使いました。
結果、とっても安心して移動できました。
なんでかって?詳しく説明しています↓
楽しいモルドバ旅は、時間も予算もたっぷりと
こうやって、楽しいモルドバ観光のコツをまとめてみると…
時間も予算もカツカツにせず、お金をかけるところはしっかりかけるべきだなあと。
とはいえ、モルドバの物価はヨーロッパでは安い方です。
ある程度お金をかけても、西ヨーロッパを満喫するよりは安上がりなはず。
ある程度やり残したことがあるのは仕方なくても、モルドバへ行くなら目いっぱい観光を楽しんでくださいね。
モルドバを楽しむコツがわかれば、
さっそく航空券の手配を考えてみませんか?
航空券の最安値がイッパツで検索できる、航空券比較サイト「スカイスキャナー」
使いやすくて、ルートや相場の把握にも向いています。
「次はどこに行こうかな?」って妄想するのにもおすすめです。
ランキング参加中!!!
コメント