お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
すっかり魅了され、2回も旅してしまうほど…
オランダはとても大好きな国なのですが、2回も訪れたからこそよくわかってくる。
例えば、治安のこととか、物価のこととか…
旅行前に知りたいことって、1回ちらっと覗くだけじゃわからないことばかり。
オランダへ行く前に知っておきたいことにしぼって、基本情報をまとめておきます。
目次
これだけは知っておきたい、オランダの基礎情報
オランダは、ヨーロッパ大陸の真ん中よりも少し上に位置する国。
海に面していて、ドイツやベルギーと隣接しています。
国土のほとんどが平坦で、山や丘陵地帯は大都市にはあまりない。
だから、自転車での移動が定着しています。自転車専用レーンもあるくらいです。
レンタル自転車での観光も楽しめますよ。
17世紀に海上貿易で栄えたオランダの雰囲気を残す、古い街並みが楽しめるのも特徴のひとつです。
アムステルダムやユトレヒトなどでは、街中を運河が流れるいっぽう、芝生の広がる川沿いに大きな風車が建つ、という風景も。
ロッテルダムやデン・ハーグなどは、近代的な建物が増えています。
街によって表情が異なるので、アムステルダムだけじゃなくて他の街も訪れることをおすすめしたい!
国名:オランダ
面積:41,864㎢(九州よりも少し大きい)
首都:アムステルダム
通貨:ユーロ/セント
飛行機でのアクセス:日本からは東京、大阪から直行便が就航。フライト時間は約12時間。ヨーロッパ内、中東諸国などで乗り継いで14時間~。基本的にはアムステルダムから入国。鉄道を使えば、ドイツやベルギーなどからも入国できる(入国審査なし)。
みんなに愛されるオランダ国王:ウィレム・アレクサンダー
日本と同じ立憲君主制をとるオランダには、今でも国王がいます。彼はウィレム・アレクサンダー。
この王様、オランダの人気者です。
毎年、彼の誕生日(4月27日)には国じゅうがお祝いムードに。1ヵ月以上も前から、誕生日を知らせるポスターがあちこちに貼られます。
当日は、国のイメージカラーであるオレンジ一色に。
人々もみなオレンジ色の服を着て、祝います。
オランダの文化に興味があるなら必見です。
ただし、この時期はお店が不定期休業することも多いので、ご注意を…!
あと、最近話題になった国王のトピックをひとつ。
かねてから飛行機愛好家で、パイロットの資格を持っていることで有名です。
そして2017年5月に、オランダのフラッグキャリア・KLMオランダ航空の子会社で副操縦士を約21年間やっていたことが明らかに!
もちろん機内アナウンスもやっていたわけで、ほとんどの乗客が国王だと気づいていなかったんです。
小さな頃からさまざまな価値観に触れてきたからか、国王だけどどこか親しみやすい存在。
ふとしたところから、オランダ国王の存在を感じるようなことも起こるかも?
1月末の気候:とにかく寒くて暗い。晴れない…
年中オランダにいるわけじゃないので、年間とおしての気候はよくわからない。
とりあえず、行ったことがある時期の気候だけシェアします。
1月はとにかく寒いです。
オランダに限らず、秋の終わり~3月初旬はヨーロッパのほとんどが寒いこと極まりない。
日本では体験したことがない寒さ。寒いのがどうしても無理なら、この時期は避けた方が無難です。
あと、ずっと暗いです。3日ほどいましたが、一瞬たりとも晴れ間はありませんでした。
オランダの冬はほんとに晴れ間が少ないです。余計に寒さを感じます。
私の場合、厚いダッフルコート+厚いセーター+ネルシャツ+Tシャツ+ヒートテック+スヌード+ニット帽、という格好がデフォルトでした。
あと手袋や使い捨てカイロがあるとほっこりするよ…!
3月の気候:気温の変化が激しい
3月といえばもう春ですが、それでもオランダは寒いです。と思ったら、晴れの日は暑い。
しっかり寒いときと、春めいた気候に合わせた服装を。
晴れの日は、分厚めのコートを着てると暑かったです。
しっかりめのセーター1枚+ヒートテック、ネルシャツでじゅうぶん。
コートを腕まくりして歩いたこともあります。
打って変わって雨の日は、ぐっと冷え込みました。
日本のような湿気の高さがないからかな?分厚めのコート着てきてよかった。
分厚いコート+しっかりめのセーター+ネルシャツ+(Tシャツ)+ヒートテック、で日数分の服が用意できれば、十分に気温の変化にも対応できるはずです。
物価:観光客向けの店はとにかく高い
とりあえず、オランダの物価の様子をつかむために、私が現地で使ったお金の一部を紹介。(2018年時点)
カプチーノ:2.6ユーロ
りんごいっぱいのパンケーキ:12ユーロ
レストランのツーリストメニュー(前菜・主菜・デザート・紅茶):24.95ユーロ
コカ・コーラ:1ユーロ
カラフルなボールペン:2ユーロ
物価は日本より高いと思ったほうがいいかもしれません。
例えば、外食費は高くつく。
特に、街の中心部にあるレストランやカフェなど、観光客向けの店はとにかく高いです。
地元の人向けのざっくりした食堂やカフェは、わりと良心的な価格なことが多い。
接客もざっくりしてることが多いけどね…(笑)そこもオランダの好きなところ。
オフシーズンの治安:総じてよい
あくまでもオフシーズンの印象ですが…オランダの治安は総じてよいです。
今まで訪れたヨーロッパの国の中でも、いい方です。
スリや詐欺など、これといって犯罪にはあいませんでしたし、見かけることもなく。
アムステルダムは首都だからか人がいっぱいいて、賑やかな感じがありました。
しかしアムステルダムから離れた、デルフトやユトレヒト、ロッテルダムなどはゆったりとした時間が流れていました。
オランダ国内に見どころはいっぱいあるので、もし治安をとても心配しているのなら、アムステルダム以外で過ごすのがいいかもしれません。
(アムステルダムも治安が悪いわけではないので、あまり気にしすぎないほうがいいと思う)
あまり行かないほうがいいと思う:赤いネオンゆらめく飾り窓地区
治安がいいとはいえ、知っておいたほうがいいこともあります。
オランダには、日本では合法になっていないものがふたつ。
まずは売春。これ、オランダでは合法です。
といっても、アムステルダムでは「Red Light District」というエリアでしか認められていません。
アムステルダムの中心部、運河沿いにあります(だから知らないうちに迷い込みやすい…)。
日本人が利用してはいけない、というルールはなくても…
健全に旅行しに来たのなら、安易に近寄るべきではないし、写真撮影もすべきでない。
赤いネオンがゆらめいて、なんだか怪しい雰囲気がしました(うっかり迷い込んでしまった)。
通りに面した建物は、1階がガラス張りになっていて、セクシーな衣装を身にまとった女性がそこから手招きして誘っています。
彼女たちにカメラを向けるのは厳禁です。トラブルの元になりかねません。
さらに、明るい場所ではないし、トラブルが起きてもすぐにヘルプできないような雰囲気。
売春目的で人々が集まるのだから…
飾り窓地区のお店が営業を始めるのは、だいたい日が落ちてから。
ということで、少なくとも夜は近づくべきじゃないですね。
特別治安が悪いということはなくても、覚えておいたほうがいいと思います。
ぜったい行くなよ!:コーヒーショップ(そもそもカフェじゃない)
オランダでは合法でも、日本ではそうじゃないもの、もう一つ。
それは「大麻」。
オランダでは、ソフト・ドラッグとして、大麻を使うことが合法的に許されています。
だけど、それも条件つきで。「コーヒーショップ(Coffee Shop)」と呼ばれる店舗で購入し、そこで使うこと。
どの街にもだいたいあるけど、飾り窓地区の近くでよく見かけました。
とにかく、日本国民ならぜったいに入らないで!
日本では、大麻は「使わない・買わない・持ち込まない」。
もちろん日本を出ても、ね。
トラブルも決してないとは言えないので、覗き込まない・入らないがマストです。
看板に「Coffee Shop」って書いてあったら、近寄らないほうがいい。
じゃあコーヒー飲んで休憩したいときは?
コーヒーショップではなく、カフェ(Cafe)やコフィーハウス(Koffiehuis)で。
きっとテラス席もあって、みんな飲み物を飲んでいてフランクな雰囲気だから、すぐに見分けがつくはずです。
古都・デルフトでおすすめのかわいいカフェ。ここは美味しいコーヒーが飲めます↓
お金:カード社会です。クレジットカードはマスト!
オランダはクレジットカードが普及しています。
市場や個人商店など、よほどのことがない限りではカード決済ができます。ごくまれに現金が使えないお店もあるくらい…
こちらもリスク管理のために、少しのお金と海外でも使えるカード数枚を持ち歩くのが賢い方法です。
「現金がない!」って時も、カードがあれば安心です。
街中にあるATMで、足りない分だけユーロを引き出せます。
別の会社のカードも2~3枚あると安心です。
まれにお店やカード会社によっては使えないこともあるし、スキミングなどの防犯対策としても。
英語:なんでみんな英語ペラペラなの…?
「オランダ語ができないから…」としり込みしているアナタ。
オランダでは、オランダ語を使う必要がないくらい、英語を不自由なく話せる人が多いです。
駅員さん、ホテルのスタッフさん、スーパーの店員さん、電車の中で出会ったおばあちゃん…私が話した人は総じて英語が話せる人でした。
ペラペラまではいかなくても、意志疎通できるレベルには余裕で話せる人ばかり。
とはいえ、英語は母国語じゃないから、ネイティブのような英語を話す人は少ない印象。
ネイティブのように話せない私にもわかりやすい、教科書どおりの単語・表現を使う人が多かったような。
私としては会話しやすかったです。
移民の多いオランダならでは?英語レベルの高さをひしひしと感じたよー。
私も英会話がんばろう!
鉄道:運休が多い
日本の時間通りの鉄道に慣れていると、カルチャーショックを受けると思う。
オランダの鉄道は、とにかく運休・遅れが多いです。
同じ方面の列車が軒並み運休、ってこともしばしば。
普段なら直通でアクセスできるのに、運休で折り返し運転や乗り換えが発生することも。
天気は悪くなさそうなのに…?
しかも遅延や運休に対する情報がほとんど入ってこないんです。
不安になるのも致し方ない。
私がオランダに行ったときは、一度たりとも通常どおりに電車が来たことがない。私だけでしょうか…?(ぐすん)
運休・遅れの発生がわかったら、がんばって英語で情報収集するのみ…がんばれ。
大事なのはパニックにならないことです。冷静に情報収集してください(経験談)。
まとめ
2度のオランダ旅行をもとにまとめたら、約5000字のボリュームになってしまいました(笑)
オランダに行く前に把握できれば、きっと慌てることなく、楽しい時間を過ごせるはずです。
オランダでは美術館めぐり、サイクリング、チーズの食べ比べ、運河クルーズ…
楽しいことがいっぱいだから、ぜひめいっぱい満喫してください!
オランダ旅行がもっと楽しくなる、ガイドブック選び♪
眺めているだけで楽しいものから、実用的なものまで徹底レポート!
オランダを舞台にした映画も、見ておくと楽しめるかも…?
おすすめは「真珠の耳飾りの少女」と「しあわせな人生の選択」です!
DVDを揃えるくらい好きな、オランダを舞台にした映画をレビュー。
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