お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
コロナ禍中、ヨーロッパに思いをはせる日々…
NHKBSの「駅(空港・街角)ピアノ」を見て、私の好きな風景とピアノの演奏、演奏側やそこに立ち会った人々の人生に、ついついノスタルジー。
10年以上ピアノを習っていたのもあり(上手くはない)、
コロナ禍は続きそうだし、と2021年に電子キーボードを購入!
ゆるりと気が向いたときに練習し始めました。
練習再開後から約2年、念願のヨーロッパ再訪!
しかも、行き先のオランダは「駅ピアノ」に複数回登場するほど、国内各地にストリートピアノが設置されている国!
(古いですがユトレヒト中央駅編、アムステルダム中央駅編が放送されています)
NS(オランダ国鉄)の大きな駅に立ち寄るたび、ストリートピアノがないかパトロールしていました(笑)
決して上手ではないし、みんな知ってるようなポピュラーな曲ではないのですが、
オランダ国内各地のストリートピアノをちょっと弾いて楽しんできました。
駅ピアノの番組が好きな人、普段からピアノを弾いている人に教えたい、
オランダ国内各地のストリートピアノをご紹介します。
目次
ユトレヒト中央駅
まずは「駅ピアノ」にも出ていたユトレヒト中央駅。
重厚感あるドム教会とドム塔がある中心部とは異なり、駅はとても近代的なデザイン。
大型商業施設と直結しています。
2023年5月時点の、ユトレヒト中央駅の駅ピアノはこちら。
「駅ピアノ」のときとは、ピアノの形状と設置場所が異なります。
駅ピアノがあるのは改札内です。改札を通った電車の利用者しか弾けないということ。
重厚感のあるグランドピアノが、8・9番ホーム入口すぐそばにあります。
ステージ感…この日は若いイケメンが繊細な腕前を披露しておりうっとり…
私ものちほど弾きましたが、やはりグランドピアノなので音はよかったですね。
ちなみに2019年末「駅ピアノ」放送時には改札の外にあり、
もっと誰でも気軽に弾ける雰囲気のように見えました。
ピアノのフタもオープン状態でしたよね。
ここまでステージ感は強くなかったと思います。
同じく放送で紹介されていた本の交換スタンドは、今も同じ場所にありました。
ピアノだけ設置場所が変わったということになりますね。
アムステルダムやロッテルダムなどから電車で訪れれば、改札を出る前に会えるはずなので、探してみてください。
デン・ハーグ中央駅
近代的でシャープな建築、たくさんの電車が乗り入れるデン・ハーグ中央駅。
デン・ハーグ中央駅の駅ピアノは、改札外の目の前にあります。
到着したらすぐに弾けますね!乗車直前まで弾けますね!
コンパクトなPERZINA社のアップライトピアノです。
駅にあるピアノということでNSのマークも入っています。ピアノ販売業者のBOL Piano社の広告もばりばり入っています。
早速弾いてみたのですが、真ん中のドの音やその他の音が3~4つ出ないです…
鍵盤が浮いている?感じがします。
加えてペダルも壊れていて踏めませんでした。残念…
あと、隣にゴミ箱があって、ゴミを捨てに来る人の往来でなんだかせわしなかったです。
デルフト駅
デン・ハーグの街のお隣、デルフト中央駅。
近代的だけど青色が美しい駅舎…好き…
深みのあるブルーとト音記号が特徴的な、ラッピングデザインのアップライトピアノ。
旧市街側の出入り口すぐそばにありました。広告のNSのマークは入っていますが、一般企業の広告などは入っていませんね。
「SHARE YOUR TARENT♪」という文章に「そこまでの腕前では…」と尻込みしつつも弾いてきました(笑)
このとき韓国のボーイズグループ、WannaOneの「Enegenic」(オランダでもおかまいなし)を弾いていたら、ヒジャブをつけた女の子に「ワナワンのEnegenicですよね!?」と興奮気味に声をかけられました。
韓国人じゃなくて申し訳なかったですが、おじさんのウザがらみや大げさな賞賛じゃなく「知ってる!私もこの曲好き!」くらいに話しかけてもらうと、やはり嬉しいですね。ストリートピアノならではのコミュニケーション。
しかし、デン・ハーグ中央駅のピアノほどひどくはなかったのですが、ちょっと音がズレているように感じました。
あと真ん中のドの音はやはり出にくかったです。ちょっぴり残念。
他の駅ピアノと比べてえらい年季入ってますよね…
アムステルダム・ベイルマー・アレーナ駅
アムステルダム郊外のアムステルダム・ベイルマー・アレーナ駅(Amsterdam Bijlmer ArenA)。
中心部の駅ではないものの、なかなか大きくて近代的な駅です。
サッカースタジアムの最寄り駅にもなっています。
ここのすぐそばに宿泊していたのですが、事前リサーチなしでたまたま発見!
メインの出入り口すぐそばに、ガラスを背面にしてアップライト設置されていました。
ガラス越しに人が行き交う感じがなんだかおもしろい…(笑)
広告はデン・ハーグ中央駅にあったピアノと同じ会社のものでした。
駅のはしっこ、ガラスの壁に付けるようにして置いてあるので、
他の駅よりもこっそり弾いている感じがあります。
駅の構造なのか、音が響きやすい感覚はなかったですね。
それでも、他の駅のピアノのように鍵盤やペダルの目立った不具合や調整不良はなかったと思います。
しかし、見つけたときには何らかの水?ジュースがピアノ全体にぶっかけられ、
とても弾けるような状態ではありませんでした…
次の日に見たら、清掃スタッフなのか?誰かが掃除をして汚れのない綺麗な状態になっていたので弾けました。
治安のよいオランダでもこんなことあるんやなあ…としみじみ。
念のため、弾く前にそういったイタズラがないか確認してから弾いてくださいね!
アムステルダム中央駅(改装中)
「駅ピアノ」でも紹介されたアムステルダム中央駅。
確実にピアノあるやろ!何なら2017年に行ったときも見かけたしな!
と向かったものの…2023年4月時点で工事中。本来ある南口の近くから、あのグランドピアノは撤去されていました。
移転か?と駅構内北側も探してみたのですが見つからず…くまなく探す気力がなく断念。
駅の工事はしばらく続き、あと数年はどこかしらが常に工事中という状況らしいです。
しばらく、駅ピアノ目的で立ち寄っても出会えない可能性が高いのでご注意を。
あの美しい駅舎で、人が行き交うなか演奏するグランドピアノ…弾きたかった…
4日間で4か所の駅ピアノに遭遇!
オランダには4日間しかいなかったのですが、短期間で4か所の駅ピアノに出会えました!
それぞれピアノの設置場所や種類、駅構内の雰囲気が違って演奏が楽しめました。
この非日常…弾ける曲は少ないし、難易度の高い曲やポピュラーな曲のレパートリーは皆無ですが、それでも楽しいものは楽しい。
オランダは九州くらいの広さの国ですが、他にもストリートピアノが設置されている場所があるらしい…
限られたスケジュールでも、どこかしらで駅ピアノとの出会いを楽しめるはずです。
駅ピアノをめぐるオランダの旅、も楽しいかもしれませんね。電車で移動できて便利だし。
駅でピアノを弾きながら観光するオランダってすごく素敵だと思います。
とても弾ける状態でないピアノもあった…
駅ピアノとの出会いを楽しんだオランダ滞在でしたが、残念だったのは、
コンディションが良いとは言えないピアノが多かったことです。
特にデン・ハーグ中央駅の駅ピアノは、途中で弾くのを諦めてしまうほど、音の出ない鍵盤だらけ。残念です。
調律をしばらくしていないと思われるピアノもありました。
ピアノ自体はとても良いクオリティでも、調律やメンテナンスを定期的に行うことだけでなく、演奏側が大切に使うことも大切だと考えさせられました。
メンテナンスできる人と費用が足りていない…丁寧に使っていない…うむ、残念。
手荷物の管理には気をつけて!
あと、オランダはどれだけ治安がいいとはいえ、日本とは違うヨーロッパの国です!
ヨーロッパ外からの移民が多い駅や、観光客が行き交う大きな駅では特に、スーツケースやバックパックなど自分の荷物から目を離さずに演奏しましょう。
特に、スーツケースは横にしてイスのそば、足がすぐに届く場所に置いて演奏していました。
演奏に夢中になっているのを狙った置き引きも考えられるので、くれぐれも気をつけて!
オランダで出会う駅ピアノ、楽しんでくださいね♡
オランダ各地の駅を訪れる際、「地球の歩き方」が役に立つはずです↓
アムステルダム市内の観光にはGVBの24時間~チケットが役に立ちます!