お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です!
私のヨーロッパひとり旅を盛り上げるもの。それは、映画!
もともと映画大好きで、日本でのひとり時間はもっぱら映画を見てるってほど。
その国でロケした映画、国の歴史をストーリーにした映画などなど…
やはり気分がアガります。「こんな景色があの国には…!」と。
見てから旅に出ると、感動もひとしおですね。
ヨーロッパ女子ひとり旅を満喫しているカジヤマシオリが、
旅行気分をもっと盛り上げるであろう、おすすめの映画をちょこちょこ紹介していきます!
まずはリピートするくらい好きなオランダから。
ん?オランダ映画ってあんまり聞いたことないよな?でも意外と、オランダでロケしてる映画って多いんですよ。
まだオランダへ行く予定がなくても、見ておくとイメージが膨らむかも!?
目次
真珠の耳飾りの少女(2003年、イギリス・ルクセンブルク)
「真珠の耳飾りの少女」…あなたはこの作品、知ってますか?
オランダのデルフトという小さな町で生まれ育った、ヨハネス・フェルメールという画家の作品です。
私は彼の作品に導かれるようにして、ひとりでヨーロッパを旅するようになりました。
もしこの作品に強く惹かれたというのなら、この映画を見て、オランダを訪れてほしい。
この絵をモチーフにした、完全フィクションの小説「真珠の耳飾りの少女」が出版されました。
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ベストセラーとなったこの小説を原作にした映画を、オランダ旅行の前にぜひ見てほしいと思うのです。
舞台は17世紀オランダ。画家の家で召使として働く少女・グリートが、作品のモデルに抜擢されます。
その画家こそが、ヨハネス・フェルメールです。
モデルとして、フェルメールとふたりきり。
グリートは窓から差し込む光が作品の印象を変えることに気づいていて、「窓を拭いても大丈夫ですか?」と彼に問うのです。
そんなグリートに、フェルメールは絵の具の調合を任せます。
そこから二人の仲は急接近。もちろん、アトリエにふたりきりになっていることは憶測を呼ぶわけで…
モデルかつ絵のアシスタントとなったグリートに強い嫉妬をしていたのは、フェルメールの妻・カタリーナ。
アトリエでふたりっきりなことに怒りをあらわにするシーンも。
フェルメールは無事、真珠の耳飾りの絵を描き上げることができるのか?ふたりの関係は!?
全くのフィクションではあるものの「真珠の耳飾りの少女」から膨らむストーリーにどんどん引き込まれていきました。
グリートを演じたスカーレット・ヨハンソンの美しさにも、どこか謎めいたところがあって、ハマり役だなあと。
どこか意味深であり、本質を見抜かせないようなミステリアスさがある絵だからこそ、こんなストーリーを作れるんだと思います。
衣装や小道具もフェルメール作品から飛び出してきたみたいな再現度で、見ごたえあると思います。
美しくもはかなげで、本当に「何を考えているのかわからない」存在。
触れられそうなのに、触れることができない、尊さを感じます。
映画では召使でしたが、本当のモデルは明らかになっていないし、そもそもモデルがいないという説もあります。
あなたはどう思いますか?
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作品が気になったら「デルフト」と「マウリッツハイス美術館」へ!
この映画が気に入ったら、ぜひ「デルフト」を訪れてほしいです。
なぜなら、フェルメールは生まれも育ちもデルフトだから。
彼が登場人物の映画なので、デルフトの古い街並みは世界観そのものです。
ここだけ、ゆっくりとした時間が流れてるようです。かわいい景色はいつまでもふらふらしていたいくらい…!
あと「真珠の耳飾りの少女」に会いに、デン・ハーグにある「マウリッツハイス美術館」を訪れるのも外せない。
デルフトから電車で10分くらいだから近いよ!
もともと貴族の邸宅という美術館。
規模はそれほど大きくないけれど、質の高いコレクションを誇ります。
展示も多すぎないから疲れません!
展示室の中で、きらきらと輝く彼女。
大きい絵じゃないし、派手さもないのに、なぜかここにだけスポットライトが当たってるような。
まさに「真珠」のようなまばゆさでした。
しあわせな人生の選択(2015年、スペイン・アルゼンチン)
日本では2017年に公開されたばかりですよ!パンフレット買うくらい気に入った映画です。
映画のロケ地のメインは、スペイン・マドリード。ゆえにオランダの映画ではないものの、ちょこっとオランダの風景が登場します。
カナダで暮らすトマスが、マドリードにいる友人のフリアンを訪ね、4日間を過ごす物語。
フリアンは実は末期がんなのです。
人生の終わりを感じたフリアンが、死ぬまでにやっておきたいことにトマスがとことん付き合います。
葬式屋の手配、愛犬トルーマンの引き取り先、治療の停止…フリアンの一人息子へ会いに行くというのもひとつ。
そのためにふたりは、アムステルダムに飛行機で飛びます。なんと日帰り!
直前に「よし、行くか」とチケットを手配。がんを知らない息子には何も伝えず出発。
息子には「トマスの仕事についてきた」とごまかすフリアン。まさに「思いつき」の旅です。
ここで登場するアムステルダムの街はとてもノスタルジックで、それまでのマドリードの景色とはぜんぜん違う。
伝統的なカナルハウスが、運河に並ぶ風景。
坂はなく、自転車が行き交う。マドリードの風景とのギャップがまた新鮮に映ります。
まず二人が訪れたのは、運河に浮かぶボートハウスでした。
そこに息子が居候してるとのことでしたが、彼は大学に行ってるため留守でした。同居人から「大学にいると思うよ」と住所を教えてもらいます。
ボートハウスの風景も、運河の街・アムステルダムならではです。
「音楽ガンガンで「ドラ●グパーティー」やってたんだろ」と悪態をつくフリアン。
これもオランダなんだよな…(笑)
アポなしで息子と面会し、彼の彼女も紹介してもらったふたり。フリアンはバツイチで、別れた妻との息子。
一緒に暮らしていないけれど気にかけている、息子自身も気にかけてる。
大げさすぎない、等身大の親子愛が描かれたのがアムステルダムでのシーンでした。
決して「お涙ちょうだい」ではなく、おっさん二人のゆるい友情にほっこり、愛犬トルーマンの名演技に涙、そんな映画です。
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風光明媚なアムステルダム!!
映画の舞台となったアムステルダムは、オランダの首都!
おもしろいスポットがぎゅっとつまった街で、ぜったいに退屈しないと思う。
運河沿いの景色はほんと絵画のような美しさ。ちょっぴりノスタルジー。
ボートハウスもふつうに浮かんでます。
伝統的なカナルハウスの並ぶ運河をふらふらしてもいいし、点在するギャラリーを覗いてみてもいい。
ナイトスポットもいっぱいあるし、廃墟をリノベしたようなアーティスティックな場所も山盛り。
歴史ある街なはずなのに新しいものがどんどん生みだされていて、その混沌とした感じも愛すべき街です。
まとめ
ほかにもオランダでロケをした映画はちょこちょこあるけれど、とくに気分がアガったのはこの二つですかね。
映像美というか…
ストーリーもしっかりとしていて「オランダ行きたい!」ってきっと思ってもらえるはず。
レンタルDVD店で作品選びに悩んでいるアナタにも、ぜひ手に取ってほしい!
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