お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
約2週間かけ、ベルリン→ワイマール→ドレスデン→ベルリン、と移動したひとり旅。
道中、お世話になったのは電車ではなく「フリックスバス(Flixbus)」でした!5回も利用しました。
電車より費用を抑えるために、すでに乗りまくっている人も多いはずです。
私も2017年のブダペスト―ブラチスラバ間の日帰り旅で利用したことがあります。
5回も乗ったので、あちこちのバスターミナルから乗車しました。
フリックスバスのような長距離バスは、路線バスとは別のバス停を利用することがほとんど。特に首都・ベルリンではフリックスバスのバスターミナルがあちこちにあります。ベルリンって意外と広いんで間違えると大変だ!
ということで、ドイツ東部で利用したフリックスバスのバスターミナルをまとめました。
たいていはバス停があるだけなのですが、待合室や売店がある場合にはその情報も。
チケットの購入方法やバスの設備などはほかのブログにもたくさん載っていますが、乗り場に関しての記事が少なかったので…
ベルリンなど、ドイツ東部でフリックスバスを利用する人はご参考に。
目次
ベルリン
首都ベルリン。ドイツの首都だけどほかの地域よりも物価が安くて、バックパッカー向けのホステルも多い街。とても観光しやすかったし、刺激的な時間を過ごせました。
首都ベルリンではフリックスバスのバス停が複数あります。私が利用したのは、街中にあるアレクサンダー広場のバス停とメッセ会場前の中央バスターミナルでした。このほかにブランデンブルク空港にもバス停があります。
中央バスターミナル(Central Bus Station/ZOB)
ベルリンを発着するたいていのフリックスバスは、中央バスターミナルを起点または経由します。
「Central Bus Station(ZOB)」という名前ですが、ベルリン市内中心部からも中央駅からもかなり離れているので、利用前に必ず立地を確認しましょう!
最寄り駅は地下鉄2番線KaiserdammまたはSバーン41・42番線のMesse Nord駅です。周囲にはメッセ会場やBMVのショールームもあります。
バスターミナルにはFLIXBUSのチケットセンターがあるのですぐわかりました。事前のネット購入が便利なのでなかなか使う人はいないと思いますが…チケットセンターのオープンは8:00です。他社の高速バスも乗り入れているので乗り間違えのないように。
ロッカーもありますが古いし周りに物乞いの人いるし、使うのが不安。大きなスーツケースは入らない大きさですね。監視カメラがあるとのことですが…
たくさんのバスが乗り入れているので、設備も充実しています。
待合室のイスも多かったし、広々としていました。トイレもありますが利用に1ユーロかかります。(汚いけれど)トイレ併設のバスがほとんどなので、乗車中に使っていました。
待合室内にはお店がなく、自販機のみ。外にはお店が2軒、ベーカリーとホットスナックスタンドがあります。ベーカリーの方がめっちゃ混んでいたので赤いスタンドへ。
ホットドッグやホットサンドのほか、おやつやビールも売っています。
ホットサンドは3ユーロ。高いなあと思ったのですが、もちろんあったかいしボリュームあるし、おいしくて元気が出ました。中身は塩気のきいた薄切りハムが数枚とチーズが挟んであります。作ってくれたのは不愛想なおじさんだけど手際がよかったです。待合室か、スタンドのカウンターで食べましょう。ペットボトルのドリンクは2ユーロです。やっぱり高い…
ふつうにパンとコーヒーが欲しければベーカリーへ。道中3回ほどここからバスに乗りましたが、いつもベーカリーはめっちゃ混んでました…
先ほどもちらっと言いましたが、バスターミナルではいつの時間帯も物乞いの人がうろうろしています。何人も。相手からの声かけに反応したり、こちらからいたずらしたりしなければ被害はほぼないと思いますが…
スタンドで並んでいたら、前の人との間にいきなりカップ(小銭を恵んでもらうため用)を無理やりねじ込んできて何か言ってから去っていく、というのを繰り返していました。無理やりお金や荷物を取られるようなことはないけれど、驚くしいい気分にはならないです。余談ですが、ベルリン滞在中は似たような状況にちょくちょく遭っていたものの「私みたいな障害者からもお金を巻き上げようとする方が悪い」と思うようにしたら平気になりました(私も障害者、社会的弱者であることは事実ですし…)。英語もドイツ語もわからないから気づかないフリ、でまず大丈夫でした。
念のためみなさんも気をつけてください。
さて、バスターミナルなので乗り場が30前後あります。かなり広いので乗車20分前までには到着し、乗り場を探したいところです。
次に発着するバスの情報は、各乗り場にある電光掲示板で確認を。もしくは公式サイトで乗り場の番号を確認しましょう。
https://zob.berlin/en/guests-visitors#arrival
電光掲示板やアナウンスを理解できなくても、サイトを見れば乗り場がわかります。乗り場の番号は日によって変わるのでご注意を!
スーパーやドラッグストアは周辺にないものの、隣のガソリンスタンド「ARAL」にスーパー・REWEのミニショップが併設されています。もちろん、車ではなく徒歩でも利用可能です。ベーカリーがえらい混んでいるので、時間に余裕があればこちらで調達もいいですね。パンやドリンク、おやつなど最低限のものは売っています。
アレクサンダー広場
中央バスターミナルは中心部から少し離れているので、アレクサンダー広場そばのバス停も利用しました。
中心部にあるバス停。なんとベルリンのランドマーク・テレビ塔が出迎えてくれるすばらしい立地です。大都会って感じの場所。
ミッテ地区やベルリン中央駅など、主要観光スポットにもアクセスしやすいですね。スケジュールや宿泊先の立地によってはかなり便利!塔の隣にそびえる「Park Inn by Radisson Berlin Alexanderplatz」に泊まる人にはめっちゃ便利そう。
小さいですが屋根と壁のある待合スペースもあります。
バス停のすぐ後ろには、フリックスバスのチケットセンター。セルフサービスのカフェも併設されています。簡単なドリンクのみの提供です。待合スペースはあるのですが、なぜかトイレがありません…
ワイマール
ワイマール中央駅すぐそばにフリックスバスのバス停があります。
駅からわずか徒歩数分。市内路線バスのバス停よりも少し離れた位置にあるので注意を。バス停にも「FLIXBUS」と表示があります。バス停にはゴミ箱しかないので、トイレやカフェは駅構内へ。
ちなみに駅構内はこんな感じ。
長イスが少しと、お店はキオスク・マクドナルド・ベーカリーカフェくらい。いちおう街の中央駅なのにこぢんまりとしています…
駅から徒歩10分圏内にスーパーやドラッグストア、ファストフードチェーン店がないので駅構内を活用しましょう
フリックスバスでワイマールを訪れるなら、宿泊は「a&o ワイマール」がおすすめ。バス停から徒歩圏内にあるうえ、ドミトリーに泊まればかなりリーズナブル。観光スポットから少し距離はあるものの、静かに過ごせて設備も最低限以上そろっていて利用しやすかったです。
「a&o ワイマール」レビューはこちら
ドレスデン
ドレスデンも、中央駅とノイシュタット駅の両方にフリックスバスのバス停があります。
泊まっていた「ホステルロリスホームステイ」から歩いてアクセスできたので、ノイシュタット駅のバス停を利用しました。
奥に重厚感のあるノイシュタット駅が見えます。駅から少し離れていますね。
周辺は交通量が多く、スーツケースなど重たいものを持って素早く移動するのが大変でした。ご覧のとおり野ざらしで、トイレやカフェはやはりノイシュタット駅で済ませないといけませんね、移動が少し大変ですが…
中央駅にもバス停があります。バス停の近く、駅構内の1階北側にフリックスバスのチケット売り場があります。広々とした待合室はなさそうなので、やはりトイレやバス待ちは駅構内でってことになりますね。
ブラウンシュヴァイク
フェルメール作品を所蔵する美術館目当てに、フリックスバスを使いベルリンから日帰りで訪れたブラウンシュヴァイク。
日本語のガイドブックで見かけることは少ないかもしれませんが…バスなら乗り換えの必要がないうえ、電車よりも本数が多く便利でした。
ブラウンシュヴァイク中央駅のすぐそばにバス停がありました。駅を出て、左側に歩くとすぐにバスターミナルが見えてきます。フリックスバス以外にも、路線バスが乗り入れしています。
奥の建物はスーパーや飲食店の入った商業施設です。フリックスバスのバス停にはこのように、緑色の看板があるのでわかりやすいです。
さらに、このバス停で発着する時刻表のほか、リアルタイムで運行情報の表示された掲示板も。
こちらもバス停の待合室はないため、トイレやカフェは駅構内で利用しましょう。
駅構内の待合室。壁がありイスもいっぱいです。大きな駅でした。
バス停の間違いに注意!
駅に近い場所のバス停は、駅構内が待合室みたいな感じでした。
大きな街では複数のバス停があるので、うまく活用してください。宿泊先や目的地に近い、アクセスしやすいバス停を選べば市内交通費と時間の節約になりますよ。
便によってバスターミナルが違うこともあるので、予約時のページや予約後に送られてくるメール内に書かれた住所・バスターミナル名も確認を。
せっかくフリックスバスに何回も乗ったので、よくありそうな質問と回答も載せておきます。
遅延はしますか?
日本ではないので、さすがに時間通りの運行ではありませんでした。どの便も5~10分くらい遅れて出発していたような。最大でも遅れは30分くらいでした。30分以内なら全然許容範囲なので気になりませんでした。
中には1時間以上遅延したという人もいるらしいので、カツカツのスケジュールは組まないほうがいいかも。
ちなみに、道路状況などで大きな遅延がある場合は、その都度メールやSMSで知らせてくれます。30分くらいの遅れのときにメールで遅延の連絡がありました。
トラブルなどはありましたか?
大きな遅延もなかったし、お客さんやスタッフさんとモメるようなこともなかったです。預け入れた荷物も紛失することなく。
ドイツ人は列をつくって並ばないと聞いていたけど、チケット確認の際にはちゃんと列ができていました。ただ、運転手さんによって先にチケットの確認をする人と、大きな荷物を預け入れてからチケットを確認する人がいてあたふたしました。周りの動きをよく見たほうがいいかも。
安いけど、乗り心地が悪いのでは?
電車よりも安くて便利でしたが、乗り心地が悪いとは感じませんでした!
シートはぼろぼろではなくきちんとしていたし、日本の高速バスと同じくミニテーブルや座席ポケット、USBポートや簡易フットレストもあるし。Wi-Fiもつながりますが、アウトバーンを走っているときはつながりにくいかも。
あ、トイレは綺麗じゃないです。ちょっとクサいし紙が散乱しているしつまっていたことも…バスに乗っている間だけ、と思えばなんてことなかったですが。
どの便でも2~3時間は乗車していましたが、酔い止めを飲まなくてもバス酔いはしませんでした。きっとほとんど寝ていたからですね。スピード出てるし急ハンドル急ブレーキもあったはずですが…長時間乗ることもあると思うので、心配なら酔い止めと水分の準備をしておきましょう。
水分を持ち歩くなら、その都度自販機で購入するよりも浄水器ボトルがおすすめ。便利。ドイツ滞在中は「ブリタ」の浄水器ボトルを持ち歩いていました。飲む前に水道水をろ過してくれます。バス移動の車内や常備薬を飲むときに役立ちました。
ヨーロッパ全土で運行している会社なので、利用したバス停が増えればまた更新します
(またフリックスバスでヨーロッパをひとり旅できますように…)
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