お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
ときたま、海外旅行中に恋に落ちたり、一夜限りのアバンチュールを体験したりという話をSNSで見かけます。
海外という非日常の中での恋愛。とても刺激的だし、ちょっとうらやましいとも思う。
私はかれこれ10か国以上、ヨーロッパを旅していますが…
旅先で恋愛ムードになったことは一度もありません。
「海外旅行してるならさぞかし恋愛経験が豊富で~」と言われることもあるけど、私にとってはありえません(笑)
海外旅行での素敵な恋に期待している人もいるかもしれませんが…
なぜ私が旅先で恋に落ちないのか?自分なりに考えてみました。
ヨーロッパに夢中だから
日々、街並みにときめいていると、正直恋に落ちる暇はありません。
旅をしているときは、つねに頭の中は旅のことで頭がいっぱい。そのくらい、私はヨーロッパに心酔しています。
予定を詰めこんで旅をしているわけじゃないのに。誰かと恋愛ムードに発展する時間も余裕も、ない。
恋愛のことをちっとも考える気にならないくらい、ヨーロッパにはときめきが詰まっています。
私のヨーロッパ旅は、ときめきを追い続ける旅で、恋愛のためのものではありません。
(たぶん)子ども扱いされているから
恋愛ムードにならないのは、(たぶん)私が子ども扱いされていることもあると思います。
お会いしたことがある人はおわかりかと思いますが、カジヤマシオリは超童顔です。
見た目は超子どもっぽい。アラサーながら未成年に見られることもしばしば。
ヨーロッパに行けば、ますます子どもに見られます。
ヨーロッパの人に、私を含め家族の写真を見せると「日本人は幼く見えるなあ」と言われるのが常です。
「こんなに小さな女の子が旅をしているなんてすばらしいよ」と声をかけられることも。
モルドバでも、神父さんが3歳の女の子(サビーナちゃん)にプレゼントしていた子ども用の歯ブラシを、私にもくれたくらいです(笑)「お前も小さいからやるよ」って(笑)
ヨーロッパでは、日本にいるときよりも若く見えていることはほぼ確実。
子ども扱いとまではいかなくても、子どもっぽく見えていればいるほど恋愛ムードにならないんだろうな…と妙に納得しています。
実は臆病で、緊張感を持って旅をしているから
カジヤマシオリは臆病です。
下心アリアリの状態で見知らぬ男性に声をかけることができるような度胸はない。
「よく一人で海外なんか行けるよな、勇気あんじゃん」みたいなニュアンスの言葉をかけられがちですが、それは発達障害者ゆえの衝動性、好奇心も関係しています。
生まれつき脳が刺激を求めているという、当事者としての特徴も。
ほんとは臆病です。人の目を見て話すのがとても苦手です。
一目を気にしてばかりで、嘘をつくのが苦手な人間です。
臆病だからか、旅先でうつつをぬかすこと=リスクという考えから抜け出せない。
旅先で恋に落ちれば遠距離恋愛は(ほぼ)確実。
それだけならまだしも、(状況にもよるけれど)知らない土地で知らない人とふたりきり、というのがどれほど危険なことか…
「みんながみんな悪い人というわけではない」と言われても、悪い人がいるのも事実。
スリや詐欺だけではなく、命が危険にさらされる可能性だってあるのです。
観光地で「I Love You」や「カワイイ」って言葉で男性が私の気をひこうとしているのは、単に観光客の金品や命を狙っているだけってケースもある。
「旅先で恋愛することだけしか頭にないような浮かれた状況が、一番危険」だと世界一周した大学の先輩に言われたことがあります。
ひとり旅で自分のことを守れるのは自分だけ。
初めて訪れた場所で英語も通じないとなると、SOSを出すのも大変。
その緊張感が強いから、恋愛とは無関係の旅を続けているのかもしれません。
旅先の出会いと恋愛は全く別モノ。
こんなことばかり書いてると、私が孤独でひっそり旅しているように見えそうですが…
偶然みたいな出会いも楽しみながら旅をしています。
ホステルに泊まれば、世界中から集まった旅人と会話できるし。日本にいると出会えないような人とも話せる。
英語で楽しくコミュニケーションがとれるようになったからこその楽しみです。
モルドバに泊まっていた「アメージング・イオニカ・ホステル」で、仲良くなったカナダ人とアメリカ人の旅人に写真を撮らせてもらいました。
カナダからやってきた旅人(たぶん父親よりも年上)とは特に仲良くなれました。彼は韓国が好きで「韓国人だったらいいな」と思って話しかけたらしいけど。
でも思っていた以上に、私と英語で会話できたことが嬉しかったようです。いい思い出。
仲良くなることはあっても、やっぱり恋愛ムードになることは皆無ですね。
たぶん、そこでの出会いが一期一会だっていう認識が強いんだと思います。
出会った後にSNSやメールでやりとりを続けたり、仲良くなって他の国や日本で再会したりすれば、それは一期一会にはならないかもしれない。
とはいえ、発達障害者ゆえ日本での友達付き合いもうまくいったためしがないので(おい)、よほどのことがない限りは一期一会でいいんじゃないかなと思っているのです。
もちろん、帰国してからも仲良くいてくれるのは嬉しいことだし、また旅を続ける理由にもなりますが。
さまざまなバックグラウンドを持つ人々と、フラットな立場で会話することはとても楽しい。刺激にもなるし、世界が広がる。
そう強く実感してはいるものの、旅先での出会いと恋愛はまた別モノだなと感じています。
旅と恋愛をきっぱりと切り離して過ごすのが、すっかりカジヤマシオリの旅のスタイルとして定着しているような気がしないでもない。
恋愛はなくても、これからも旅人としての出会いは楽しんでいきたい所存です。
コメント