お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です!!
ちょうどイースターや祝日「両親の日」に、モルドバを訪れた私。
現地で通訳・ガイドを頼んでいたビオレッタさんに連れられ、旦那さんのご実家へおじゃましました。
こんな田舎に来たことないかも…
コゾナック家の親戚のみなさんに交じって楽しんだイースターの様子をお届けします。
おうちでとれた食材を使った地元の料理や、超田舎体験の様子もあわせて!
モルドバの超郊外で、最高のイースター体験!
2018年4月15日の19時過ぎ、
首都・キシナウから車で1時間半くらいのところにある村・HIROVAへ。
ビオレッタさんの旦那さまのご実家に到着しました。
グーグルマップを載せたところでどないすんねんって話ですが。
いちおう載ってるものの、グーグルアース的なものや写真は出てこない…
超☆大自然
しかも夜7時過ぎてるのにほんのり明るい。春のモルドバは明るい。
広大な草原の中にある、小さなおうちです。
到着前から、ビオレッタさんの子どもたちが楽しみにしてたもの。
それは、コゾナック家が飼っている動物たちとの触れ合いでした。
かなり高齢の馬です。とてもおっとりとしていて、私が庭に入っても我関せず、という感じ…(笑)
特に、長女のサビーナちゃんは馬に乗るのを楽しみにしていたようです。2日前くらいから私に「楽しみなの!」って話してくれてたのです。
3歳のわんぱくな女の子を乗せても、悠然なたたずまいを崩しませんでした。
1歳半のアルセーニくんも楽しそうに乗馬していました。
ルーマニア語で、馬は「カルー」というのですが、
ずっと「カルー!カルー!」って言っていました。かわいかったな…
もちろん私も乗せてもらいました。
25歳にして初の乗馬。旦那さまのお姫さま抱っこと補助付きです(笑)
私が乗っても一切暴れることなく、落ち着いていました。
それでも私はおっかなびっくりで、乗ったまま大爆笑。静かな大草原に笑い声がこだましていました(;’∀’)
Twitterで紹介した後に、フォロワーさんからの指摘を受けて気づいたのですが…
鞍とか乗馬用具を一切使わずに乗馬しているんですよね。小さなじゅうたんはかけてますが。
まさに、大自然の中で悠々と過ごしてらっしゃるというか…
馬以外にもたくさんの動物がいました。
鶏は突然の日本人にパニックで大騒ぎ(笑)
豚さんも2~3頭いました。
こちらもパニックになっててあんまり近づけなかったのですが、小さい豚さんもいましたね。
あと牛さんもいます。子どもの牛さんを外に出して見せてくれました。
やっぱり見慣れぬ日本人にびっくりして、鳴きながら動き回ってました。
元気がよくて残像(笑)
そんな中でも馬は我関せず、草をむしゃむしゃ。
家の柵にからまってた蔓は、秋になると一面ブドウだらけになるそうです。
コゾナック家では、収穫したブドウで自家製のワインを作っています。
モルドバの一般家庭には自家製のワインがあるの、もはや常識なのか…?
私もいただきましたが、赤ぶどうの芳醇な風味とモルドバの土の味…ここでしか味わえないものですね。
動物たちと触れ合ってからは、おうちを見せてもらいました。
キッチンとダイニング、ベッドルームのある小さな離れ…といえばいいのか?
コゾナック家はもともと大家族。
兄弟数人と両親が、小さなベッドルームに身を寄せ合って寝ていた…という思い出を聞きました。
天井が超低いし狭いのですが、なんかエピソード聞くとほっこり。
モルドバの古いおうちにある暖房器具「ソバ」を見せてもらいました。
柱の中にある小さいスペースに薪をくべ、扉を閉じると柱全体に熱がいきわたり、部屋が暖かくなるというシステム。
この小さな工夫で冬はあったかく過ごせるのか…!
息子のアルセーニくんが、興味津々に扉をあけていました。ホントに小さな空間なんだけど。
旦那さんが小さいとき、興味津々でこの空間に手を突っ込み、すすだらけになったというエピソードが(笑)
遺伝子は脈々と受け継がれている…?
親戚が揃うまで待ってて、と用意してもらったひまわりの種。
モルドバでは日常的に、ひまわりの種がおやつやおつまみとして食べられています。しっかり乾燥させて、皮をむいて。
ピーナツほどのしっかりとした食べごたえはないけれど、ポリポリとした食感が楽しい!
ビオレッタさんは「日本ではハムスターのえさなんでしょ?ハッハーw」と。
たしかに文化の違い…!
サビーナちゃんが楽しそうに私の手にいっぱい種を乗せてくるんだけど、皮とらなきゃいけないからそんな一気に食べれないってばw
そこで親戚が揃ったということで、ひとりひとりに挨拶させていただきました。
モルドバでの初対面は、握手した後→お互いの両頬をくっつけあうのが伝統(フランクな集まり)。
それにならって、私もモルドバ式挨拶を実践。
動作のタイミングがむずかしいけど素敵な慣習だと思いました。
広いダイニングルームのある建物に移動して、みんなで晩ごはんを楽しみました。
テーブルの上はこんな感じでした(ほぼ食べ終わってる…)
赤いのはイースター・エッグ。食紅で色をつけたゆでたまご。
モルドバの他の食卓でも見かけたことがあります。
たくさんの料理を楽しみました。豊穣、収穫に乾杯!
もちろん、コゾナック家で収穫したものもあります。
少しずつ紹介していきましょう。
チーズ!手作りのチーズです。塩気がちょうどいい感じで、濃厚な味わい。
コゾナック家で飼っている牛さんのミルクで作ったやつ。
チーズになってもフレッシュですわ~
豚肉と玉ねぎのミンチ的な。冷めても、翌朝食べてもおいしかった!
たぶん味付けは塩コショウだけなんだろうけど、なんでこんなにおいしいの!
鶏肉の煮物。ぷるぷるのコラーゲンたっぷり。
鶏のうま味がやみつきになって、無我夢中でかぶりついてしまいました。
そして、モルドバの家庭料理…「ママリガ(Mâmâligâ)」!!
ほっかほかですよ。できたてですよ。
私はこれがずっと食べてみたかったんだ!
英会話のレッスン中に、ビオレッタさんに教えてもらってからずーっと気になってたのです。
すりつぶしたコーンの粉末が、こんな風になるらしいです。
黄色い見た目からは、正直味の想像ができない。どうやって作ってるんだろうね!?(キッチンに入る勇気はなく)
冷めてもおいしいですよ。
食感は蒸しパンのようと言えばいいのだろうか。コーンの甘みを感じる。
しっかり主食になります!
豪華な料理が盛りだくさん!
モルドバの食卓をめいっぱい楽しみました。
アルセーニくんめっちゃ笑顔やん。
見知らぬ日本人にもよくしてくれて「もっと食べろ!」と美味しい料理を次々に出してくれました。
みんな、日本人と話したのは初めてということで「箸はどうやって使うのか?」「日本人はみんな幼いなあ」「25歳には見えないな」なんていろいろ聞いてくれました。
私の仕事にも興味津々。
やはりモルドバではまだ、インターネットを介しての仕事がそこまで根付いていないようで。
私はごはんのお礼に渡せるものが何もなく…
その代わりといっては何ですが、家族写真を撮らせてもらいました。
ちゃんと一眼レフで。今の私がお礼としてできるのは、たぶんこれだけ。
コゾナック家のみなさんはいい顔をしておったぞ。そっくりだったぞ。みんな美しいよ。
食事の後には、旦那さんの姪っ子さんとセルフィーを撮りました。
モルドバの娘さんはみんな美しい…!手足のバランスがすばらしい!
隣に並ぶのがはばかられたぜ!
食後には、その日の朝しぼった牛のミルクをごちそうに。
ホットミルクにしてくれました。サビーナちゃんと一緒にほっこり。
これが自然の恵みなのか…と感動するくらい、飲みやすくておいしい!
牛を飼っているおうちだからこそ経験できたことですね。
首都キシナウのホテルをとったままでしたが、
そのままコゾナック家にお泊りしました。
個室ですよ…!なんつー贅沢やん…!
一人用のベッドだけど、うちのアパートのよりも大きい!
(多分)「泊まってけよ」と笑顔で声をかけてくれたコゾナック家のみなさんに感謝。
部屋にはコンセントも見当たらんかったし、もちろんWi-Fiなんてつながるわけもないけど。
こういう環境で一晩過ごすことなんて、そうそうない。あきらめてソッコーで寝ましたよ(笑)
鶏の「コケコッコー」で、自分にとってはありえないくらい早起きをして。
HIROVA村ってめちゃ静かな場所です。
今まで経験したことがないくらいの爆睡をかましました。
隣の部屋でアルセーニくんが夜泣きをしていたらしいですが、それすらも気づかないくらいに(笑)
朝7時。天気が悪いのも相まって、まだ暗いです。
庭にある水道で顔を洗ったのですが、お肌がぷりんって!
化粧水も洗顔料も何もないのですが、肌に英気がよみがえったような感覚です。
ウクライナでもキシナウでも顔は洗っていますが、その時には感じられなかったうるおい。これが自然の恵み…!(2度目)
だからコゾナック家のみなさんは肌が綺麗だったのか!?
モルドバはミステリアスな国だ…
朝はハーブティーをいただきました。
モルドバの人ってハーブティー好きですよねー。いろんなところでごちそうになってます。
コゾナック家でも何種類ものハーブを使い分けてるそうです。
葉っぱからいれてるということで、乾燥させたのを見せてもらいました。本格的…!
スペシャルな香りに包まれ、苦手な朝も機嫌よく迎えることができました。
しっかりとお礼を伝え(私はルーマニア語ができないので、通じているかどうか謎だけど)、そのまま、私とビオレッタさんたちはモルドバの教会めぐりに出ました。
モルドバのいろんなところを観光して疲れは否めないはずなのに、たくさん食べてぐっすり眠れたから元気よく動き回れました!
モルドバの自然はすばらしいぞ!
ぜんぜんルーマニア語わからんからジェスチャーでしか意思疎通できんかったけど!
モルドバで、大自然のイースターを満喫するには?
日本の都会から離れたい、大自然と戯れたい人には、
私が紹介したような滞在はぴったりだと思います。
エレクトリックなものは冷蔵庫とレンジくらいだし、どこまでも草原が広がって、鶏の鳴き声で目が覚める。
何もないと言われればそれまでなのですが、日本に辟易しきってる人にはこの上ないリフレッシュになると思います。
(ネット環境はほぼないけどね)
こういう体験がしたい!と思っても、現地に知り合いがいないと実現は難しい。
私は現地に頼れる人がいたので、このようなすばらしい体験をさせてもらえたのです。
エアビー(Airbnb)で、キシナウ郊外の村に物件を掲載している人はいないかな?と探してみましたが、いませんでした(2018年5月現在)。
牛や馬のいる家は見当たらなかったです。
どうしてもモルドバの大自然でイースターを楽しみたい!という人は、
Facebookで現地の人とつながってみましょう。
TwitterやinstagramよりもFacebookです。
人のつながりはどう発展していくかわかりませんから、もしかしたらチャンスがあるかもしれません。
ルーマニア語やロシア語(最低でも英語)のスキルが必要になってくるでしょうが、検討を祈ります。
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