お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
オランダでの旅の楽しみ。それは日帰り旅行を楽しむこと。
オランダは電車移動が便利な国だから、アムステルダムから日帰り旅行しやすい街が周りにいっぱいあります。
アムステルダムだけじゃなくてほかの都市(ロッテルダム、ユトレヒトなど)も拠点にすればもっと旅の幅が広がるし、オランダのさまざまな面が知れるんです!
今まで訪れた中から、アムステルダムから日帰りでじゅーぶん観光できる街を紹介します。
アムステルダム観光だけじゃ損ですよ!
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目次
- 1 1.オランダの古都はフェルメールの故郷「デルフト」
- 2 2.オランダが誇る政治・経済の要所「デンハーグ」
- 3 3.日本とゆかりのあるスポット満載の「ライデン」
- 4 4.花が彩るかわいい街「ハールレム」
- 5 5.日本人に人気のある、ミッフィーの生まれた街「ユトレヒト」
- 6 6.港の街は超ユニークな建築だらけ!「ロッテルダム」
- 7 7.世界的に有名なチーズの産地「ゴーダ」
- 8 8.鮮やかなグリーンの伝統ある街「ザーンダム」
- 9 9.オランダ・メディアの中心「ヒルバーサム」
- 10 10.オランダで最も古い街「マーストリヒト」
- 11 11.ライン川沿いの風景が美しい庭園都市「アーネム」
- 12 12.海洋貿易で栄えた港町「ホールン」
- 13 13.五稜郭!?堅固な城塞都市「ナールデン」
- 14 14.川に囲まれた島の街「ドルトレヒト」
- 15 番外編 アントワープ(ベルギー)
- 16 まとめ
1.オランダの古都はフェルメールの故郷「デルフト」
(アムステルダムから1時間)
私は、オランダの中で断トツこの街が好きです。
17世紀オランダで活躍した画家・フェルメールの故郷だったから訪れたのがきっかけですが、一度訪れてみると魅力の虜に。
アムステルダムより小さい範囲で、小さな運河が張り巡らされ、ゆったりとした時間が流れます。このちょうどよさ、かわいさはデルフトならでは。街歩きにもぴったりだと思う。
観光スポットのほとんどは駅から徒歩圏内。フェルメールゆかりのスポットめぐりも楽しい。
深みあるブルーが美しいデルフト焼は、街の名産品として有名です。
16世紀にはすでに、オランダ建国の父・オラニエ公ウィレム1世がここに居を構えていました。それ以前から街を見守る「新教会」「旧教会」はマストで訪れたいスポットです。
でもなぜか、いつもデルフト駅前は工事中…(苦笑い)
あまりにもデルフトが好きすぎて、1日で観光するなら?おすすめのスポットの記事も書いてます↓
2.オランダが誇る政治・経済の要所「デンハーグ」
(アムステルダムから45分)
オランダの行政都市、デンハーグも見どころいっぱい。
国際司法裁判所のある平和宮は、水面に浮かび上がる姿が美しい。
世界各国の大使館の多くが集まる街でもあります。
デルフトから電車で10分くらいというアクセスから、いっしょに訪れる人も多いです。
貴族の邸宅を改装した「マウリッツハイス美術館」は、宝石みたいな内装が魅力。
フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」「デルフト眺望」「ダイアナとニンフたち」をはじめ、17世紀オランダを彩った質の高い絵画が揃っているから、オランダで人気のある美術館のひとつなのです。
フェルメールの聖地巡礼でデルフトに行くなら、ここも訪れなきゃ!
3.日本とゆかりのあるスポット満載の「ライデン」
(アムステルダムから30分)
江戸時代、鎖国令をおく日本において国交のあったオランダ。
長崎・出島のオランダ商館医だったシーボルトの居宅があったことから、ライデンには日本とゆかりのあるスポットが多いのです。
ライデン大学にはオランダ唯一の日本学科があり、かつてシーボルトが住んだ邸宅は、彼が日本で集めた仏具や絵画などが展示された博物館になっています。
街の中心部には運河がはりめぐらされ、観光客向けの運河クルーズもあります。
昔ながらの跳ね橋や風車など、オランダのかわいい原風景に会えるのも魅力のひとつです。
一人でふらりと参加した運河クルーズの様子はこちら。めっちゃ素敵だった。
運河クルーズでめぐる!オランダの古都・ライデンのハイライト/たびねす
4.花が彩るかわいい街「ハールレム」
(アムステルダムから30分)
13世紀に市民権を得た、歴史のある街ハールレム。
「花の街」とも呼ばれ、春の訪れを祝うパレードが開催されています。
1839年オープンの駅舎は、アールデコ調でレトロ可愛い。
街の中心には、スパールネ川が流れています。
これがかつてのハールレムの経済を支えました。
川沿いに並ぶ古い家はかわいくて、街歩き大好きさんにおすすめしたい。
5.日本人に人気のある、ミッフィーの生まれた街「ユトレヒト」
(アムステルダムから30分)
ユトレヒトといえば、やはりミッフィー。
作者のディック・ブルーナの暮らした街であることは特筆すべき。
街中ではミッフィーの信号機や人形に出会うことも。
ブルーナが通ったお菓子屋さん「テオ・ブロム」や、ミッフィーの世界観を再現したミュージアムは日本人観光客に大人気です!
オランダいち高いドム教会のタワーからの景色も見逃せません。
400段以上の高さから、アムステルダムやロッテルダムを見渡せる眺望のよさ。
きっと、もっとユトレヒトが好きになる。
タワーの様子は「たびねす」でも紹介したことがあります↓
465段の階段の先に待つごほうび!ユトレヒトの「ドム塔」から味わう絶景/たびねす
6.港の街は超ユニークな建築だらけ!「ロッテルダム」
(アムステルダムから1時間)
ロッテルダムにある建築は本当にユニーク。
シャープなデザインの駅舎に出迎えられ、駅の前の通りをしばらく歩いていくと、日本では見かけないような斬新なデザインの建築にいっぱい出会えます。
ユニークなロッテルダムの建築ラインナップの中でも、とくに観光客に人気なのが「キューブ・ハウス」
いくつも正方形が連なったようなデザインが個性的で、しくみも気になる…
古い街並みというよりは近代的な雰囲気が素敵です。
海も近くて、街には大きな港があります。
7.世界的に有名なチーズの産地「ゴーダ」
(アムステルダムから1時間)
日本でも親しまれている「ゴーダチーズ」の産地がココです!
チーズの運搬や取引風景をパフォーマンスする「チーズマーケット」が開催されることでも知られています。
チーズの聖地といっても過言ではないくらい、チーズが有名。オランダチーズの約60パーセントがここで生産されています。
チーズの歴史やつくる行程を学ぶ「チーズ・ミュージアム」もあります。
街並みもかわいらしく、チーズ好き必見の街です!
8.鮮やかなグリーンの伝統ある街「ザーンダム」
(アムステルダムから7分)
鮮やかな緑色の家々は、ザーンダム伝統の建築。とってもフォトジェニックな場所です。
ゆったりとしたオランダの原風景が残り、のんびりとした時間を過ごせます。風車がいくつも並ぶ、ザーンセ・スカンスへのアクセスもよい。
アムステルダムから電車で7分と近いわりには駅チカのホテルがお値打ちのエリアです!
私はアムステルダム中心部にホテルが取れなくて、ここに1泊しました。
アムステルダム観光もしたいけどしっかり休みたい派にはぴったり。
おすすめは、「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」。
駅の真ん前にあるこのホテル、外観が超ヘンテコ…いくつも家が積み重なったデザインは、伝統を守りつつも新しさがあってかわいい。
「たびねす」で紹介したら、そのおもしろさが話題になりました。実は見た目だけじゃないのよ。
何コレ!ユニークなのに居心地最高な「インテル・ホテルズ・アムステルダム・ザーンダム」/たびねす
9.オランダ・メディアの中心「ヒルバーサム」
(アムステルダムから約45分)
観光ガイドで見かけたことはないけれど…私が大好きなバンド(活動休止中)のホームタウンだから訪れてみたという街。
オランダの主要なテレビ・FM局が集まっています。
カラフルな原色がはめ込まれた「視聴覚研究所」というメディア施設を、電車の車窓から見た人もいるのでは?
貴重なメディア資料を閲覧できるだけでなく、テレビ撮影の体験もできる建物です。
高級住宅街という一面も持つらしいのですが、日曜の午後は誰も歩いてなくて、とても静かでした…。(写真参照)
10.オランダで最も古い街「マーストリヒト」
(アムステルダムから約2時間半)
ドイツ・ベルギーの国境近くにあり、同じオランダなのに、どこか違う…
そんな雰囲気漂うのがマーストリヒトの街です。
紀元前にはすでにケルト人がつくった街が存在していたといわれており、オランダで最も古い街とも。古い街の多いオランダの中でもひときわ古さがあったような。
時が止まったような雰囲気がありました。
旧市街には、13世紀ごろから建築された城壁の一部が残っています。また「地獄の門」と呼ばれる13世紀の城門も。
街歩きしながら、街の歴史を勉強するのが楽しかったです。
でも日帰りはちょっときついかもしれない…ユトレヒトを拠点にしたり、1泊したりしたほうが楽しめそうな予感。
11.ライン川沿いの風景が美しい庭園都市「アーネム」
(アムステルダムから1時間)
ライン川沿いの街アーネムには、今も手つかずの自然が残っています。庭園都市と呼ぶのにふさわしい、緑いっぱいの街です。
有名なファッションのアカデミーがあることから、個人経営のかわいいファッションショップもいっぱいあります。
また、第二次世界大戦の激戦地だったアーネム。
空挺博物館にはその当時の様子が分かる展示がいっぱいありました。
正直、アーネムの穏やかな自然あふれる雰囲気とは結び付かなくてびっくりです。
12.海洋貿易で栄えた港町「ホールン」
(アムステルダムから約30分)
8世紀には街の形が作られ、以降、貿易で栄えてきたホールン。アイセル湖に面しています。
港に船がいくつもぷかぷか浮かんでいるのと、古い赤レンガの建物が並ぶ景色が中世オランダっぽくてかわいかったです。
ちなみに、この街でもチーズマーケットが開かれるんだとか。
行きたかったぞ…!
13.五稜郭!?堅固な城塞都市「ナールデン」
(アムステルダムからバス・電車を乗り継いで約1時間)
上からみると本当に五稜郭…じゃないけど、妙な形をしています。
なるほど要塞都市…上からじゃないとこの特徴はわかりづらいですが、ほんとうにおもしろい形をした街です。
緑に囲まれていて、ほんとにRPGの世界…!
要塞博物館に行けば、要塞の地下を見学したり、どのように守られていたのかを学んだりすることができます。
要塞都市が好きな私にはたまらなかった!
14.川に囲まれた島の街「ドルトレヒト」
(アムステルダムから電車で1時間半)
運河のある街の多いオランダですが、とくに水との距離が近いなーと感じたのがドルトレヒト。川にぐるりと囲まれた街です。
水路沿いに家が普通にあって、ボートがたくさん行き交ってました。なるほど昔は海上の要所だったので、今でも水路が日常生活の近くにあるんだなあと思いました。
街の中心部にある立派な建物は、海上貿易で栄えた中世時代からのものだとか…とても見ごたえあります。
番外編 アントワープ(ベルギー)
(アムステルダムからタリスで約70分)
今までアムステルダムと同じオランダにある街を紹介してきましたが…
実は、隣国ベルギーにも日帰りでいけるんです!
高速鉄道(タリス)を使って、日帰りでアントワープに行ってみました。
宮殿みたいな駅舎に出迎えられ、雨に濡れた街はおしゃれ。
画家ルーベンスが晩年暮らした家では、彼の作品を堪能しました。
世界遺産のアントワープ大聖堂はとても背が高くて、なのに作りが細かくてRPGの世界でした。
にょきにょき。
アントワープにある老舗ワッフル店のガイド記事も紹介しておきますね。
ベルギー・アントワープの名店!「デジレ・ド・リール」でオリジナルワッフルを堪能/たびねす
まとめ
オランダでは電車をうまーく利用すれば、1日でいくつも街をまわれます。
私もデルフトからデンハーグにはしごしたり、ロッテルダムを1時間くらいふらふらしてからタリスでアントワープに行ったり。
もちろん首都アムステルダムも楽しくて刺激あふれる街なんですが、やはり他の街も魅力的だな。
オランダの魅力は、いろんな街を見てまわるからこそわかる。
オランダ旅行の際は、ぜひアムステルダム以外の街にもめを向けてみてくださいね。
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