お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
先日、世界遺産検定3級に合格いたしました。
ちゃんと認定証もあるよ。
無事合格できましたが、まだ3級。すでに2級の試験に向けて勉強を始めています。
これを機に、私がなぜ世界遺産検定を受けたのか?
合格してみて、改めて考えたことをつらつらと書いてみたいと思います。
世界遺産検定が気になる人は必見です。
目次
世界遺産検定受験のきっかけ:
人によって、世界遺産検定を受けるきっかけは様々だと思う。
なぜ私が「受けてみよう!」と一歩を踏み出したのか。
大きな理由はふたつあります。
旅行が楽しくなりそうだから
私はここ2、3年くらい、ヨーロッパを中心にひとりでふらふらしています。
旅先で「行きたい!」って思ったスポットや街が、世界遺産に登録されていることってほんとに多い。
初めての海外旅行先・イタリアは、世界で最も世界遺産の数が多い国。その数は50をゆうに超えています。
訪れた先で必ずといってもいいほど世界遺産を訪れる、そんな3週間を過ごしていました。
世界遺産を訪れることが多いからこそ「もっと知りたい」と思うようになったのです。
歴史、登録の背景などを知ると、訪れた場所がもっとクリアに見える気がする。
独自の文化が創り出したもの、歴史が動いた舞台になった場所は世界遺産に登録されていることが多い。
世界遺産を知ることで、その地域のことも知ることができる。
ヨーロッパを旅している私だから、世界遺産を知ればもっと旅が楽しくなりそうだな、世界が広がりそうだな…と感じたのです。
世界遺産を意識するようになったのは、ハンガリーの首都・ブダペストに1週間ほど滞在したときでしょうか。
ブダペストの中心部に流れるドナウ川沿い一帯を含め、街の一部が世界遺産です。
世界で唯一、地下鉄が世界遺産に含まれている街でもあります。
「トラベルジェイピー」でも地下鉄のことを取り上げました。
世界遺産の街に1週間も滞在することって、経験がありませんでした。
だからなおのこと意識しましたね。実際に川沿いを歩いていると、無数のきらめきが私を包み込んでくれました。
この川沿いの歴史やきらめきの理由を、知りたくなったのです。
そして、他の世界遺産ももっと訪れたいなあ、と。
私が「世界遺産」というカテゴリに興味を持つのは、必然だったのかもしれない。
仕事に役立ちそうだから
やましい、動機が不純と言われればそれまでかもしれませんが…
今後もトラベルライターとして仕事をするためのカギとなる要素だと、確信したからです。
正直、今、仕事がありません。
旅ジャンルのライティングのお仕事は「トラベルジェイピー」だけといっても過言ではない状況。
グルメや恋愛、美容系の記事も書きながら生活しています。
得意ジャンルでもっと勝負したい。旅先で写真を撮って、自分の文章で伝えていきたい。
「もっと仕事くれよ!」とガツガツアピールしていくためには「こいつに任せたい!」という決め手になるものを揃えたいな、というのが本音でした。
世界遺産について記事を書いてほしいクライアントがいたとしたら、単なる旅好きのライターよりも、世界遺産に詳しいという証明ができるライターを選びたいに決まっている。
さらに、世界遺産に関する知識って観光系の記事全般に応用できそう。
私のやりたい旅ジャンルの仕事が増えるかも…と淡い期待を抱いていました。
旅は好きだけど、もともと世界遺産マニアじゃない。
にもかかわらず挑戦したというのは、やはりやましい気持ちがどこかにあったからです。
世界遺産検定は、仕事の役に立つか?
残念ながら、合格後に仕事面で特記するようなことはまだ起きていません。
「仕事に役立たないかな~」と世界遺産検定に期待をしている方にとっては聞きたくないことかもしれない(笑)
ひとつやふたつ検定に合格したくらいで仕事が増えるほど、トラベルライターという仕事は甘くないのです。
勘違いしている方のために言っておくと、ライターって意外と楽じゃないですよ?
ましてや世界遺産検定は国家資格ではありません。
「仕事が増えますように」という気持ちだけで勉強するのは時間の無駄です。
合格できないだろうし、意味ないと思う。
しいて言うなら旅行業界(旅行代理店、ツアコンなど)では推奨されているようですが…
世界遺産の勉強をするだけではっきりとしたメリットがあるほど、甘い業界ではないと思うんですよね。
何かしらは役に立つかもしれないけど…
まだ3級しか合格してないのに、偉そうなことばかり言ってすみません。
それでも、世界遺産を知ることで、私の旅はより充実したものになっています。
4月にウクライナを旅した時も、世界遺産を意識して訪れました。
(聖ソフィア聖堂と関連修道院群、ペチェルスカヤ大修道院、リヴィウ歴史地区)
やはり世界遺産を訪れることで、その地域の歴史を深く知ることができる。
ペチェルスカヤ大聖堂は、ウクライナ正教の総本山。
かつて首都キエフを支配していたモンゴル軍に破壊されますが、19世紀に今の姿に再建されました。
まさに、キエフの歴史を物語るような存在です。
世界遺産を知ることは、世界を知ることに等しいのだと確信しました。
トラベルライターという仕事は、自分の見た・体験した世界を伝えること。
直接仕事にはつながっていないけれど、自分の知識を深め、より旅の楽しさを伝えるためには役立っているのではないだろうか?と感じているのです。
世界を知りたいなら、旅行とともに世界遺産を知ることも大切だと思います。
世界遺産は、単なる観光ツールではない。
ありがたいことに、2018年に入ってから旅のことを人前でお話する機会が増えています。
同時に「○○に行ってみたい!」「○○って結局どうなん?」というお話を聞くこともあります。
世界遺産に登録されたスポットのことが話題になることも多いです。
世界遺産のことを知っているだけで、その話をじっくり聞ける。
「たしか世界遺産になってますよね?」と興味を示すこともできる。
世界遺産を知ることで、旅人としても共有できることが増えました。
世界遺産と観光ってやはり切っても切れないものだと実感しています。
世界遺産には世界中の人気観光スポットが登録されているから。
だけど、世界遺産は単なる観光ツールではありません。
世界遺産条約をつくった「ユネスコ」は、第二次世界大戦後にできた機関。
戦争はなぜ起こるか、という人類共通の疑問に対して「戦争は人の心の中に生まれるものだから、人の心の中にこそ、平和を築かなければならない」と見解を示しています。
世界遺産は、戦争を起こさないための「平和のとりで」としての役割があるのです。
原爆ドームやアウシュビッツ収容所のような「負の遺産」が存在するのも、このような役割があるからです。
世界遺産を通して、歴史・文化・自然など、その地域のあらゆることを知ることができる。
私たちはもちろんだけど、後世にも伝えていかなければならない。
そのためには、戦争で破壊されるようなことがあってはならない。
世界ぐるみで遺産を守り続けることが、世界平和にもつながる、ということです。
「旅行がもっと楽しくなればいいなあ」と気軽に勉強を始めた私ですが、
今は世界平和を望むからこそ、勉強しています。
私がヨーロッパを旅できているのは、日本で戦争が起きていないからです。
そして、ヨーロッパでも大きな戦争が起きていないからです(政情の安定しない地域はあれど)。
私が旅を続けるには、世界平和が必要不可欠です。
これからもヨーロッパを旅したいから、世界遺産の勉強を続けるのです。
正直、3級でもテストは難しかった。
もともと興味も知識もなかったから、勉強はとても難しい。なかなか進まない。
仕事面でのはっきりとしたメリットはない。
時間の無駄に見えるかもしれない。
にもかかわらず2級に向けて勉強を始めたのは、世界平和を心から願っているからです。
もう仕事のために、勉強しているのではありません。
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次の試験は2018年、7月。テキストはすでに購入済み。ライター業をこなしながら勉強しています。
世界をもっと広げることができますように。
世界遺産を勉強する人が増えますように。
世界平和につながりますように。
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