お世話になります。カジヤマシオリです。
大邱からソウルに戻ってすぐ「サムスン美術館Leeum」を訪れました。
展示室内には、世界中のアートが集まっています。
古代から現代まで、時代を問わず。あらゆるアートに触れられて、とってもぜいたくな時間でした。
実は、入館料、払わなくても楽しめたなーという展示が多かったです。
(もちろん、払った方が現代アートにどっぷり浸かれるけど)
その理由とあわせて、全部見るのに何時間かかる?とかおすすめのアクセス方法も。
目次
入館料を払わなくても楽しめた理由
厳密には…サムスン美術館Leeumは、入館料を払う前から楽しい場所でした。
チケットを見せて展示室に入る前から、アートの数々が出迎えてくれます。
ゆらめくネオン看板、これもアートです。
ローラン・グラッソというアーティストの「未来の記憶達」。
ネオン・インスタレーションというアートなんです。現代美術を展示する、MUSEUM2の外壁についています。
ネオンがその都度ゆらめくのは、さっきまでの過去と鑑賞している今、その後に存在する時間を考えさせるため。
なるほど、マルセル・デュシャン賞を受賞したことのあるアーティストが手掛けたのか…!
身体が不自由な人でも安心の、段差のない入り口。
ここからすでに、アートは始まってます。
宮島達男という、日本人アーティストが手がけた可変インスタレーション。
数字は点滅しながら変化し、私たちとの時間の関係性を考えさせられます。
美術館ロビーにも、映像作品や現代作品が置かれていました。展示室でひたすら現代アートに浸ったあと、ぽけーっと眺めて過ごしました。ぬけがら
美術館はバリアフリー。エレベーターや段差のないスロープを完備。
うず巻くスロープの中心にも、現代アートがぶらさがっていました。
チェ・ジョンファが手掛けた「錬金術」という作品。
カラフルなきらめきのビーズをぶら下げただけに見えたけど、これもメッセージ性のあるアート。
錬金術というタイトルどおり、単なるプラスチックのモチーフが、空から降ってくるきらめきみたいに仕上がっています。
単純に、ぱきっとしたピンクと金色のコントラストがお気に入り。
あと、ミュージアム・カフェもアーティストが内装を手掛けているんですよ。
だから、カフェもアート作品ってこと。
リアム・ギリックというアーティストによる、インスタレーション・プロジェクトの一環です。おいしいコーヒーでひといきついてるときも、アートに浸っていられるんです。素敵時間
展示室の外、入館料のかからないエリアでも、楽しませてくれました。
さあ、チケットを買って展示室へ。
‥‥そのまえに、作品鑑賞をもっと充実させる「アレ」について。
音声ガイドを借りるべし!最先端!
ここまで取り上げた作品を見て…
「現代美術ってわからんなあ」「アートって難しい」って感じた人!
ムリないです。作品にこめられた思いやメッセージを自分で読み取ろうなんて、難しいもん。
そんなときにマストなのが…音声ガイドです。
音声ガイド本体は、もちろんサムスン(SANSUNG)社のスマートフォン。
指のタッチだけでさくさく動きますよ~。
これ一台に、展示中の全作品のガイドが入っています。かなり濃い
しかも、GPS機能もしっかり活用。
お目当ての作品に近づくと、自動でその作品の音声ガイドが始まります。
音声ガイドは、ぜんぶ文字でもチェックできます。作品の画像といっしょにね。
耳が不自由な人でも活用できるアイテムです。
一般的なミュージアムでは、作品のすぐそばに作品名や作者名、それとちょっとしたキャプション(作品についての説明書き)を書いていることが多いです。
だけど、サムスン美術館Leeumはキャプションを全く書いてません。
そういう細かいところを知りたいなら、音声ガイドを聞くか、スマホで調べるかしかない。
ということもあって、音声ガイドはマストだと思います。
料金は1台:1000ウォン(約100円)。ね、この値段なら気軽に借りれる。
外国人観光客は、セキュリティ関係でパスポート原本を預けるように言われました。
ひとりで訪れて、作品に集中したいときにもいいと思いますよ。
ただ、全作品のガイドが入ってるので、ぜんぶ聞きながらじっくり鑑賞していくと膨大な時間がかかります。
2~3時間じゃまあ足りないね!
だけど時間がない!でもしっかり楽しみたい!
って忙しい人には、1~2時間ぶんのおすすめ作品ガイドを選りすぐったプログラムもあるので、活用しましょ。
サムスン美術館Leeum、ぜんぶ見るのに何時間かかる?
美術館自体は、歴史ある古代の美術をあつめたMUSEUM1(1~4階、左側)、現代アートがメインのMUSEUM2(1~2階、右側)が軸。
そして、チケットや音声ガイドをゲットできるロビーは、MUSEUM1の地下1階に。
この中に、貴重な作品をたくさん詰め込んでいます。期間によっては見れない作品もあるけど、まあ、作品数やばい。
スペースも作品数も大規模。
ということで、2~3時間で見て回ろうとすると、かなりあわただしいです。
最後のほうめっちゃ駆け足。できないこともないけど。
ということで、半日は見ておきましょう。
気になる作品が多いなら、1日見ておいてもいいかも。
最寄り駅・漢江鎮(ハンガンジン)駅からの経路
所要時間:約10分
美術館自体が丘の上にあるので、上り坂の行きはちょっと時間がかかりますね。
個人的には、地下鉄6号線が停まる漢江鎮駅から歩いて美術館に行って、おしゃれなレストランやショップに寄り道しながら梨泰院駅方面に向かうのがおすすめ。
梨泰院って、異国テイストを取り入れたお店や、フォトジェニックなお店が多くてわくわくでしたよ。
美術館から10分では梨泰院駅にたどり着けないので、余裕をもってスケジュールを組むか、最寄の漢江鎮駅におとなしく向かうか。がおすすめです。
大規模美術館も、楽しみ方次第
美術館の外から楽しいこといっぱいだということや、「音声ガイドを借りるべし!」と楽しむコツを伝授しました。
作品数の多さも展示フロア数も大規模!
ですが、どっぷりアートに浸かる、ぜいたくな時間がすごせます。
公式サイトを参考に、あらかじめ気になる作品をチェックしておくのも賢い。
個性的なアートを、じっくりご堪能あれ。
サムスン美術館Leeumの帰りに立ち寄った、おひとり歓迎!梨泰院のかわいいレストラン↓