【モルドバ】現地の家族とフルーツパーティー。何気ない日常に心がうるおう

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モルドバ

お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。

 

モルドバは農業大国。

首都キシナウの郊外に出れば、どこの家でも何かしらの作物を育てていたり、家畜と暮らしていたりしている日常があります。

 

私が現地でお世話になっていた、コゾナック家もそう。

郊外の村に建てた家には、小さな畑と立派な鶏小屋があります。

実際におじゃましたときには「フルーツパーティーしようよ!」って嬉しいお誘いが。

お言葉に甘えて、モルドバの自然の恵みを満喫してきました!

 



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昔からの知恵。モルドバ一般家庭の貯蔵庫

これを見せたい」とまず案内してもらったのがコチラ。

食べ物や飲み物を保存する倉庫です。フルーツを保存した瓶を並べる、大きめの棚も。

モルドバの一般家庭に、このような倉庫があるのは割と普通のこと。

 

入り口こんなんやで。地下牢みたいな、ひっそりとして暗い洞穴。

外は初夏が訪れたように暑かったのに、倉庫の中はひんやりとしていた。

広くはない倉庫だけど、石でしっかり固めてあってしっかりとしたつくりでした。

 

モルドバの冬は厳しい。3月下旬でも、どっさり雪が降り積もるような気候が続いているらしい。

ちゃんと灯りもつくし、冬までにしっかり蓄えられそうな倉庫。

冷蔵庫みたいにひんやりしてるし。

 

でも、ここでひとりきりで作業するのは怖いかも。

 

入り口にはしっかりと鍵の閉まる、分厚い扉も。

 

コゾナック夫妻が準備してくれている間、愛娘のサビーナちゃんと遊ぶ。

「ポーズとってよ!」って言ったらこんな感じだった。

可愛ければおばちゃんはなんでもうれしいよ。

 

モルドバでの暮らしの知恵が活きた、フルーツパーティー

フルーツの瓶がどんって置かれたテーブルで、フルーツパーティー。

天気がよければ庭でごはんを食べることもあるらしい。いいなあ…

 

サビーナちゃんと遊んでいたら、チョコレートの箱を開けてくれました。

「キシナウの夜」という、モルドバのお土産にぴったりなお菓子(でもキシナウの街中にはお土産屋さんはほとんどないし、スーパーにも売ってなかった)。

アプリコットジャムをクッキーで挟んだやつに、ミルクチョコレートをかけたもの。

とびっきり甘くておいしいヤツ。

もちろんサビーナちゃんも大好物なわけで。ふたりでずっとニコニコしてた。

チョコレートと一緒にサビーナちゃんも持って帰りたかった。

 

フルーツパーティーでは、まずぶどうで作ったコンポートジュースをいただきました。

 

大きな瓶にいっぱいの白ぶどう。

コンポートとは、一般的には生のフルーツを砂糖水(シロップ)に付け込んだもの。

自然の中で育ったフルーツの甘みや水分が浸み出したジュース。おいしくないわけないでしょ(笑)

 

グラスにうつすのも大変ですね…

私だったら中身ぜんぶ地面にぶちまけてしまうやつ(非力&注意欠陥障害)。

 

まずは赤ぶどうのコンポートジュースから。

ぶどうの芳醇な甘みとしとやかな舌触り、ジュースにしてもみずみずしさを感じるようです。

すっきりした後味でごくごく飲んでしまった。

ひんやりとした倉庫の中で保存していたから、氷なしでもしっかり冷えてます。

いつでもおいしい状態でコンポートジュースが楽しめる、これぞ暮らしの知恵ですね…!

サビーナちゃんはフルーツが苦手。

だけど白ぶどうのコンポートジュースは大好きです。

普段はジュースだけグラスにうつすけど、サビーナちゃんが「シオリに写真撮ってもらうの!ぶどうも入れて!」とママのビオレッタさんにおねだり。

とっても写真映えする仕上がりにしてくれました。もちろん飲むときにはぶどうを外しましたが。

フルーツが苦手なサビーナちゃんにも、フルーツを食べてほしいという母親の思いと工夫がそこにはありました。

これも暮らしの知恵ですね…!

私も白ぶどうのジュースをいただきました。

赤ぶどうよりはあっさり感があって、味にも透明感があるような。

もちろんひんやりしていておいしい!

 

コンポートジュースに使ったぶどうは、もちろんコゾナック家の庭で育てたもの。

ぶどうが旬を迎えるのは秋なので、その時期にシロップ漬けにしておいて、私がお邪魔した4月でも楽しめるようにするのです。

そう、暮らしの知恵…!

 

同じくシロップに漬けた、アプリコットとラズベリーもいただきました。

こっちはフルーツ本体の方ね。

シロップのほうに甘さや水分が浸み出しているので、ちょっと彩りが抜けたような見た目。

シロップ漬けでアプリコットもラズベリーも崩れやすい食感に。

みずみずしいというよりはフルーツ缶詰のおいしさ(そりゃそうだ)。缶詰大好き!おいしい!

もちろん、コゾナック家で収穫したフルーツを使っています。

フルーツをいつでも食べることができる工夫です!

 

こちらは、ビオレッタさんお手製のジャム

お庭で収穫したラズベリーをふんだんに使っています。

ラズベリーの種もそのまま残っているし、余計なものは一切使っていないジャム。

砂糖よりもラズベリーの甘みがしっかりしていて、自然の恵みをダイレクトに感じました。

スプーンで一口味わうと、その味の濃さに「うーん♡」ってうなりたくなるくらい。

毎朝このジャムでトーストを食べることができたなら、私にとっては最高の贅沢。うまい

 

好きなだけ食べて、飲んで!」と言われるがままに、フルーツを無心でほおばる。

日本の一般家庭じゃまず経験できないような時間でした。

取り立ててフルーツは好きじゃないはずなのに、大量のフルーツをぺろりとたいらげてしまいました。

これもモルドバの自然の力です。

日本での生活に嫌気がさしていた心もうるおったし、旅で疲れた身体にもエネルギーが戻った気がする。

 

フルーツが育つ、小さな畑も見せてもらいました。4月はこの様子ですが、じきにこの枝にラズベリーがいっぱい実るんです。

 

実りの季節が待ち遠しい。

 

食後には、すてきなブランコでゆらゆら過ごす。

 

ビオレッタさんが、4年前の誕生日に旦那さまからもらったもの。しかも手作り。

天気のよい日にはここで本を読みながら、ふわふわとした時間を過ごしたい。

日本じゃ手作りのブランコをプレゼント、なんてそうそうないこと。

憧れてしまう。

 



初めて鶏の卵を収穫。

お腹いっぱいフルーツを食べた後は、25歳にして初めての体験も。

鶏小屋におじゃまして、卵の収穫をお手伝いしました。

旦那さんが「おいで」という先には、たくさんの鶏がいました。

10羽近くはいますね。個人宅ですよコレ。

 

旦那さんが手招きするほうについていったら、鶏小屋の中に入ってしまった。

知らない日本人の来訪に大パニックになる鶏たち(笑)

ふと上を見上げると、鳥。

こちらの鳥も飼っているんだとか。目がきょろっとしててかわいかった。

 

急に、旦那さんが私の手に鶏の卵を握らせてくれました。

 

私の小さい手では3つ握るのが限界。なんだかほんわかあったかいのは産みたてだから。

しっかり握らないと落としちゃう!

もちろん、鶏の産みたての卵を手にしたのは初めてのこと。

旦那さんは私に卵の収穫をさせたかったらしく。もちろん貴重な体験になりましたよ。

 

何気ない日常がきらめいて。

現地の人々にとっては何気ない日常のひとこまだけど、私にとってはちいさなきらめきがつまった時間でした。

 

フルーツをお腹いっぱい食べれば、すさんだ心も一瞬でうるおうよ。

現地に知人がいたからこそ体験できたこと。

観光地めぐりも楽しいけれど、こういう体験を求めてモルドバに行くのも私はアリだと思っています。

 

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