【モルドバ】奇跡が起こる場所。「聖クセラウカ(Cușelăuca)修道院」で捧げた祈り

お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。

 

私が訪れたモルドバには、九州よりちょっと大きいくらいの土地に、100以上もの教会・修道院があります。人々の生活に、なくてはならない存在です。

4日間で10か所以上をめぐりましたが、中でもインパクトが大きかったのは「聖クセラウカ修道院」

出会いはまさに一目ぼれでした

修道院の歴史を知ると、もっと惹かれた。



手が届きそうで、届かないブルー

首都キシナウから、大草原の広がる郊外をひたすら車で走って、2時間くらい。
小高い山の中腹に現れた、青い天使。

はぅあ…

 

周りとは調和しない青。細かい装飾やきらびやかさはないけれど、美しい。

孤高の存在、といえばいいのか。屋根も外壁も、澄んだ青。

本当に一目ぼれでした。きらめいてる…

この尊さ、なんと表せばいいんだろう。

 

あたまについてる金色のタマネギ型ドーム。

ロシア正教やウクライナ正教など、東ヨーロッパの国の教会には、こういうタマネギ型のドームがついてるのがスタンダード。

まるでアクセサリーをまとったみたいにきらびやか。

屋根の下に描かれた、聖書の物語の一部もお気に入り。ちょっと色あせているのもよきかな。

 

こんな素敵な建物、架空の世界にしかないと思ってた。

 

小さな扉(この扉の色合いもなんか好き)の中へ。

 

星のきらめき。夢の中でまどろむような空間

外から見てもわかるように、あまり大きな教会ではありません。

だけど、ちっちゃな空間には、私好みのドリーミングな世界が広がっていました。

 

写真撮影の許可はもらったものの、地元の人が祈りをささげる最中だったので、ひかえめに一枚。

 

外から見た鮮やかな青とは裏腹に、天井はあわいブルー。

一面に金色の星がきらめいて、別次元へと誘ってくれる。

つい、手を伸ばしたくなるような親しみのあるきらめき。

柱の装飾やシャンデリアも、細かい装飾が施されています。

こんなきらめきが隠されていたなんて、驚きをかくせなかった。

中にも、あちこちにイコン(聖書の人物を表現した像)が。

写真にとったのは天井だけですが、ほかにも絵画が飾ってありました。

地元の人々は、みんな当たり前のように十字を切って、キスをする。

よそ者から見ても、愛おしくて、尊い空間が広がっていました。

 

アンジェリカの伝説―不可能も、可能にする

 

「聖クセラウカ修道院」がモルドバの人々に愛されるのは、清らかな青の美しさだけじゃない。

修道院に残る「伝説」も、人々を引き寄せ、信仰を集める理由の大きな一つ。

 

むかしむかし、聖クセラウカ修道院を訪れたアンジェリカという修道女がいました。

彼女は幼いころから修道女として暮らしていましたが、聖クセラウカ修道院をついのすみかに選びました。

 

彼女が修道院を訪れてから、まるで奇跡のような出来事が次々に起こりました。

アンジェリカのもとをたずねた人々にとって、不可能だと思われていたことが可能になっていったのです。

生まれつき目を閉じたままの人の目は開き、耳の聞こえない人は耳が聞こえるようになり、歩けない人は歩けるようになったという伝説があるのです。

アンジェリカが亡くなったあとも、奇跡のような出来事は続きました。

亡くなった彼女の遺体はしばらく修道院内に安置されていましたが、ずっと腐ることなく、むしろ花のやさしい香りがしていたんだとか。

この出来事もあいまって、聖クセラウカ修道院は「神とアンジェリカのご加護がある」と信じられているのです。

 

修道院内には、今もアンジェリカの遺体の一部が祀られていました。
ぶあついガラスケースごしに、人々はキスをしていく。

においをかいでみると、かすかに花の香りがしたような気がする。

私も、アンジェリカのご加護を…と必死に祈りをささげました。

 

修道院の画像をスマホの待ち受けにすると、アンジェリカのご加護があるかも…しれないですね。

モルドバ経済のためにも、ぜひ現地に行ってほしいところですが(笑)待ち受けにするだけならご自由にどうぞ。

 



今も修道女が暮らす、人々の心のよりどころ

外に出ると、聖母子像をまつる水場がありました。

ここも金色の、タマネギ型のドーム。

 

ドームの裏側にも、聖書の内容が描かれています。

 

修道女がくらす住居や小さなお庭がありました。
庭にも、はりつけにされたキリストをまつっています。

修道女好みに作ったのかな、かわいいお庭。

 

住居も、淡い水色。モルドバの田舎のおうちは、こういうかわいい色合いが多い。

修道女さんとお話ししたのですが、見知らぬ日本人にも嫌な顔せず対応してくれて嬉しかったな。

言葉は通じないけど…

 

ここに連れてきてくれた現地人夫婦の娘、サビーナちゃん。

「シオリ、こっちに来て!」って呼ばれたと思ったら、マリア様をまつったちいさなおうちのオブジェが気に入ったみたいで。

私は美しい修道院と写真撮ったほうがいいんじゃない?って提案したんだけど、このオブジェがいい!って聞かなかったから(笑)ポーズとってくれました。

 

子どもが走り回ってもみんなあたたかい目で見守ってくれるし、雰囲気もお気に入りです。

 

井戸水、飲んでみました

「聖クセラウカ修道院」には、今でも使われている井戸があります。

訪れた人は自由に飲むことができる井戸水。コゾナック夫妻に手招きされて、私も飲んでみた。

 

バケツを井戸の下におろして、手でレバーをまわしていく。

私もレバーをまわしてみたけど、かなり重たくて回らない…!

旦那さんに手をかしてもらって、やっとレバーがまわる。

気を付けないと、チェーンが同じところばかりに巻き付くので、注意しながら。

アンジェリカもこの井戸を使ってお水をくんでいたのかな。かなり年季が入っています。

 

サビーナちゃんも興味津々で、井戸をのぞき込む。もちろん私も興味津々。

 

くみ上げた水をコップに注いで飲んでみる。ひんやりしていて、おいしい…!

つめたさが身体中をかけめぐって、頭が冴える。

 

まるで夏が来たみたいに暑い日だったから、このつめたさはありがたかった。

 

宙に舞う願い。誰かへの祈り。

私が「聖クセラウカ修道院」で祈ったことは…

仕事のこととか、大切な人のこととか、ヨーロッパを旅することとか、まあそういうたぐいのことだけど。

アンジェリカが起こした奇跡のことを聞いたら、彼女とふたりだけの秘密にしておきたいな、と思ったのです。

とくにご加護がどうってことはないのですが(笑)

 

祈る、というよりも…私はこの修道院も伝説も気に入ったので「また戻ってくることができますよう、見守っていてください」と伝えるだけで精一杯でした。

 

聖クセラウカ修道院

アクセス:首都キシナウから車で約2時間。バスや電車でのアクセスはできないので、ホテルでタクシーを手配するのが無難。
お休み、時間:不定期(現地の人が過ごす時間の邪魔だけはしないでほしい)
入場料:無料(ぜひ寄付を)

 

 

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