こんにちは。カジヤマシオリです。
盲腸(虫垂炎)についての記事、もう少し続けます。
つづいては、盲腸と診断されて、入院してからのこと。
日にち別に日記みたく出来事を書いてもいいけど、
とっても長くなりそうなので。
と思うことを、自分の経験から説明してみます。
入院が決まるまでのことはまとめたので、入院してから(生活・治療・検査について)のことね。
気になる項目を、↓でクリックしたらすぐ読めるよ。
(もちろん、治療方針や病院によって差はあるだろうから、あくまでも参考に。把握しとくだけで安心できると思う)
目次
9日間入院したらこれだけかかった
入院日数:約9日間
金額:約6万円(治療費・検査費・入院費含む)
「2週間はみといて」と当初言われていた入院日数。結果的に、早く退院できました。
金額や日数は、虫垂炎の進行状況・手術の有無により変わってくると思う。潔く手術すれば、もっと早く退院できたかも。
9日間の生活ぶり、治療内容など
食事:2日目まで絶食。3~4日目は三分がゆ、以後退院まで五分がゆ
水分:2日目昼まで厳禁。以降退院までお茶、水のみOK
常備薬:3日目~服用可(医師や薬剤師の判断要。薬の種類と治療の相性もあると思う)
痛み止め:4日目まで点滴で投与。夜だけやっとけば耐えれた
抗生剤点滴:1日目深夜~7日目夜まで(1日5回に分けて)
採血:8日目朝まで。毎朝6時に1回。痛かった。
検温:1日3回。採血や抗生剤点滴と同じタイミングで。
レントゲン:6日目に1回
CT撮影:8日目に1回
シャワー:3日目から解禁。使ってる人あんまりいないみたいだった
(シャワー室:30分毎に予約制。~16:00まで。隣にドライヤー室あり)
虫垂炎で入院したら、まずは安静に。
手術がなければ、入院中は抗生剤・採血・レントゲンやCT撮影・検温がメインの治療・検査になると思います。
それ以外はとくにやりませんでした。
虫垂炎で入院するとき、あるといいもの
ここで、持参して病室に置いていたものをまとめます。
手術するか・しないかによっても必要なものは変わりそう。
日用品・仕事・時間つぶしのものにわけて。
日用品的なもの
・イヤホン(テレビ用)
・テレビカード(自販機あり)
・生理用ナプキン(入院中に生理になりそうな場合だけ)
・スマホ、充電器
・ボールペン、メモ
・ティッシュ
・お手ふき用タオル
・耳せん
・リップクリーム
・クシ
・シャワーセット(ミニサイズのシャンプー、トリートメント、洗顔、クリーム、トートバッグなど)
・ぬいぐるみ(いつもだっこして寝てるヤツ)
・常備薬(私の場合はストラテラ)
・スリッパ
・パジャマみたいな脱ぎ着が楽なもの
・タオル
・下着
靴下はあまり必要だと思わなかった。だって点滴つないでると、靴下はくのも一苦労だし。
誰か同居している人(たとえば、衣類の洗濯をお願いできる人)がいるかどうかによって、必要なものや量も変わりそう。
万一用意し忘れたものがあっても、ここに書いてあるもののほとんどは病院の地下にあるコンビニで買い足せます。きっと。
コインランドリーありました
病院内にはコインランドリー(洗濯・乾燥)がありました。
院内をひとりで歩けるくらいには動けたので、衣類は最低限だけ用意し、その都度お洗濯してました。
テレビカードで支払うタイプ。洗剤は自分で用意する必要あり(自販機あり)。
日用品レンタルサービスありました
持参するものが最低限ですむよう、病院によってはレンタルサービスをやってることも。
(寝巻、タオル+アメニティ類)
4~5日ならいいけど、2週間となると心もとないサービス内容だったので使いませんでいた。
入院中身動きが取れない人、誰も頼れない人にはいいと思う。
仕事で必要なもの
・パソコン
締め切りがカチっと決まってる案件や受付事務は、入院中ずっとお休みしてましたが…
まったく仕事をお休みしていたわけではなく。
ゆっくり、あせらずマイペースに仕事してました。
病室にパソコンに持ち込んでいました。ネットはつながらないけど、文章だけは書けますし。
(個室ならWi-Fi環境あるらしい…)
カタカタすると音が出るから、日中だけやってました。
看護師さんも、周りに迷惑かけなければいいよって感じです。
でもね、どんなに仕事が詰まっていても、無理に仕事やろうとしないことです。
虫垂炎の時点で、入院は避けられないことだから。
診断された時点で、きっぱり仕事のことはあきらめるしかないです。
時間つぶしのもの
・本やマンガ
あまりにも時間がありすぎるので、愛読書・人生のバイブル「ホイッスル!」を全巻読みました。
ママんにお部屋から20巻くらい持ってきてもらった(わがまま)。
知り合いに図書館で借りて来てもらうのもいいと思うよ。
私が入院してたところは、院内にちっちゃい図書室がありました。
ボランティアが運営するやつ。ちゃんと除菌マシンもあった。本の種類は最低限でしたが。
マンガもあったし、私としては「世界の絶景」的な本がいくつかあったのが嬉しかったです。
・「関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅」オランダ編
ママんが持ってきてくれたDVD。
おだやかな運河の風景に、妙に泣きそうになっていた。
でも、ちょっとしか見なかった。スマホもパソコンもあったからね。
・大人のぬり絵
Y氏に「仕事終わりに買ってきて」と頼んでおいた唯一のもの。
しかも3冊。10日の入院なら、1冊で十分な内容でしたね。
私はもっと細かくぬるヤツを想像してましたが、Y氏の独断と偏見でコレに。
もちろん時折仕事しながら、ゆったり過ごしながらの10日間で、3冊ぜんぶやりきることはなく。
どれも2~3ページやりかけで、Y氏の妹さんに譲りました。
(私が退院したあと、すぐに扁桃腺で入院したため)
【ご報告】
虫垂炎で10日ほど入院していましたが、
熱も腹痛もおさまり、明日退院する運びとなりました!ライター業や事務職をはじめ、各方面にご迷惑とご心配をおかけしました。
休んだぶん、いっぱい文章書きたいです!今後ともよろしくおねがいします。
入院中はぬりえしてました。ヒヤシンス好き pic.twitter.com/EwWbQAP9Br— カジヤマシオリ/ヨーロッパ大好きトラベルライター/8号車 (@Kindermer) 2019年3月13日
色鉛筆と鉛筆けずりは、100均で事足りると思う。
心おだやかに、病室で過ごすのにはよかったですね。
必要なもの、すっごく長くなったけど…
足りないものは、病院地下のコンビニで買い足せばなんとかなりました。
そんな心配しなくても大丈夫。
でもね、急に入院することがあっても大丈夫なよう、それなりでいいから貯金はしようね…保険である程度まかなえるとはいえ…
入院中の病室のようす(相部屋編)。カーテンの仕切りがある
1日目は救急病棟に運び込まれたので、夜はそこの個室で過ごしましたが…
2日目からは一般病棟の相部屋(4人部屋)で過ごしました。
部屋の様子を思い出してみます。
相部屋とはいえ、他の人から丸見えではありません。
カーテンで仕切りがありました。
備品:テレビ、冷蔵庫(テレビカード式)、BD・DVDプレーヤー、収納
照明:枕元、天井、読書灯あり。
ちなみに、数か月前に相部屋で入院生活を送った私のおじいちゃん。
もちろんカーテンはあったけど、常時開けっぱなし。
他の人も同じで、みんな仲良くていつも談笑してたそう。
田舎だからか…?年をとればプライバシーなんぞ気にならんのか?
相部屋で過ごしてみて。高齢者ばかりと同部屋はキツかった。個室は満室…
個室がよかったけど、あいにく満室。
手術が必要で、重病・身体の不自由な人が優先されるそうです。私みたいな若者にはまだ早いって?
同部屋だった患者さんも個室を希望してたようですが、手術がないので聞いてもらえなかったそう。
最初の1週間いた部屋は、介護やトイレの付き添いの必要な高齢者が集まってました。
たんがつまったとか、せきが止まらないとかで、深夜も看護師さんの出入りが激しく、よく眠れなかった。
となりのおばあちゃん、独り言の声が大きい。おたがいさま、と思ってガマンするしかないのか…
「最近、あの看護師さんイライラしてるよね」という会話が隣から聞こえてきたけど、それってあなたのお世話が大変だからじゃない?と心の中で思ってました。
盲腸の患者にやることは、抗生剤の点滴つけかえと、朝イチの採血。あとは様子を気にしておくこと。
よほどわがままやイヤミを言ったり、お仕事の邪魔しなければ、看護師さんもイライラしないよ。
病院側もそれを分かってるからか、1週間経ったところで、ほかの相部屋へお引越しさせてくれました。
そっちもそれなりにうるさかったけど、夜に看護師さんの出入りが激しくないだけマシでした。
周りの患者はみな盲腸、というわけではありません。
消化器内科系の患者が、一同に集められてる感じ。
ここまで読めばわかると思うけど、相部屋は会話・物音が筒抜けです。
聞かれたくない会話は相部屋ではNGです。
先生と手術やシビアな話をするときは、同じ階にある面談室に連れてってもらえます。
ケータイでネットやメールするのはOKだけど、電話NG。各階にあるエレベーターホールではOKです。
入院中の食事は?いつまで食事制限があるの?
1日目の晩:水分・食事NG
2日目:水分・お茶OK
3日目の昼~:食事OK、三分がゆメイン(1日3食)
4日目の昼~退院まで:五分がゆメイン
私の印象としては
三分がゆ:ほぼ白湯
五分がゆ:すこしお米が増える
って感じです。どっちにしてもほぼ流動食、お湯。
結局、退院までずっと五分がゆ。ずっと食事制限付きでした。
おやつやジュース、おかゆじゃないごはんの解禁はありませんでした。
通常メニューのごはん、楽しみにしてたのに。
消化器官に負担かけられないものね、虫垂炎。
とはいえ、食事にはおかゆ以外も出てきます。
ここで、三分がゆと五分がゆのメニュー例をまとめておきます。
三分がゆver.
朝:
おかゆ(のり佃煮)
なすびとネギの赤だし味噌汁
魚と野菜のペースト(出汁味)
たまねぎと人参のペースト(コンソメ)
ミルミル
昼:
おかゆ(ねりうめ)
ほうれん草ペースト(おひたしのよう)
とりにくそぼろ、和風だし味
えびペースト寄せ
カステラ
夜:
おかゆ
ゆでたじゃがいもをすりつぶして出汁をかけたもの
トマトペースト、肉のすりつぶし(つみれ)、大根おろしサラダ(トマトケチャップサウザンドレッシングつき)
ぶどうジュース
トマトとかむり…ペーストならいけるかと思ったら無理でした。
五分がゆver.
朝:
おかゆ(うめ)
しゅうまい(しょうゆ)
大根の煮物とさやいんげん
里芋とねぎの味噌汁(合わせ)
ミルミル
昼:
おかゆ(のりつくだに)
たらの煮付け、ニンジン(大根おろし)
こまつなのおひたし
ゼリー(うめ)
夜:
おかゆ
鶏肉のハンバーグ、ブロッコリー(トマトソース)
さつまいも
リンゴジュース
もちろん、毎日メニューは違います。
おわかりかと思いますが、
朝→ミルミル
昼→デザート
夜→ジュース
のパターンでした。
最初はミルミルむりでしたが、食事の回数が増えるごとに慣れてきました。
入院生活の8割が五分がゆでした。あとは絶食、または三分がゆ。
素材の皮や骨はしっかりとり除かれていました(きゅうりですらも)
料理は飽きないようにちゃんと工夫していると思いますが、それでも生きた心地がしなかったですね。
お腹痛くなくなっても、熱が下がっても、退院が決定しても、五分がゆから卒業できませんでした。
退院後の生活について
入院中はもちろん大変なんですが、退院してもまだ終わりじゃなかったです。
ここでは、退院後しばらくの生活についてまとめておきます。
しばらくは食事に気を付ける
入院中は繊維をちゃんと処理したような食事がずっと出てましたが、
退院後は自分で料理しなきゃいけません(一人暮らしだし)
看護師さんは、
- 根菜類の繊維はしっかりやわらかくする
- 辛すぎるものはNG
と。炎症がぶり返しやすくなるから、しばらくは気を付けてね、って。
とはいえ、明確な食事制限等はなかったです。手術がなかったからか?
アルコールについてもとやかく言われなかったけど、退院後1週間くらいは飲まないようにしてました。
食事や飲酒について不安な人は、先生にしっかり聞いておこうね。
通院
当初、退院後の2週間で病院に行けそうな日を聞かれましたが、
退院後の通院は1回だけでOKでした。
退院後、再発がないか?ほかに異常が発生してないか?を確認する意味合いが大きいようです。
しっかり採血も、ベッドに横たわっての触診もあったけどね。
そこで白血球の数が爆発してたら、確実に盲腸再発だもん(笑)
ようやく退院出来て安心、バリバリ仕事するぞ!と気合いを入れてましたが…
はじめての入院生活、意外と身体に影響を与えたようで…
身体に変化がありました。めっちゃ驚いた。
じんましん体質になった
突如、じんましん体質になりました。
退院した次の日くらいのことです。
普段こんなことないから、びっくりしたしとっても怖かったです。
わたし盲腸以外にも悪いとこあったんやないの?って心配にもなった。
膝こぞうにぽつぽつじんましん。一瞬で、全身に広がりました。
両腕・両足・デコルテ部分・おなか・せなか・たぶん顔にもうっすら出てました。
ずっとかゆかった。
じんましんに服がすれるとめっちゃ赤くなる。とくに、デコルテあたりはかきむしっちゃってかさぶたに(´;ω;`)
つらかったですね。かゆいところはひたすら軟膏塗って過ごしました。
先生にもいちおう相談すると「退院して久しぶりに外の空気に触れたストレスでは?退院もいきなりだったし」とのこと。なるほど、
最初、CT検査のときの造影剤(アナフィラキシーショック)がアカンかったかなとか、抗生剤のアレルギー反応かな、と心配しましたが。そういうやつだったら、入院中に反応が出てるはずだよね。
先生のいう通りに、皮膚科には行かず過ごしていたら、だんだん落ち着いてきました。
まだ完全には治ってないですが。
生理がきっかり9日間(入院していた日数分)遅れた
そうそう、生理がとても遅れましたね。
もうそろそろかな?って日から、きっかり9日間。入院していた日数分、きっかり遅れました。
入院中に来るかな?と思って、ナプキン用意したんだけどな…(笑)
妊娠の可能性も頭をよぎったけど、まったく心当たりがなくて。
何なら、入院前に撮ったエコーでしっかり排卵時出血を確認してます。生理が止まった可能性も低い。
となると…
やっぱり入院生活は、ストレスかかってたんですよ。
仕事にも遊びにも行けないし。食事も飲み物も制限付き。
ずっと点滴につながれ、毎朝きっちり採血(痛い)。
そりゃ生理も遅れますね。きっかり入院してた期間分遅れた、ってのは驚きましたが(笑)
ここまでだいたい書いたと思うんですが。
書き切れてないことをQ&A式でまとめときますね。
Q:「腹痛、熱はいつまで?」
ひどい腹痛は入院4日目、熱(37度以上)は2日目夜まででした。
意外と熱はすぐ下がりましたね。
腹痛はそれなりに続いたけど、夜だけ痛み止めをつないでもらえば、苦しまずに寝れました。
痛み止めは5日目くらいから錠剤になりました。
それから、退院が決まる7日目くらいまではちょっとキリっとした痛みがあったけど、苦しむほどではなかったです。
Q:「辛かったことは?」
もちろん、虫垂炎による高熱と下腹部痛です。
私の場合はわりと早い段階で回復したものの…
それ以外もある。
何をするにも、周りに気を遣わなきゃいけなかったこととか。
PM11時以降に起きてると迷惑かけそうだし(相部屋だから)。
あと、チョコレートが食べられなかったこと。退院までお菓子食べれなかったから。
お菓子つまみながら仕事ができないのは、私としては辛かった。チョコレート大好きなんだもん。
Q:入院前に済ませといてよかったことは?
確定申告は早めにしといてよかったですね。
申告後2~3日で入院が決まりました(笑)こわい
入院や出産など、やむを得ない理由が証明できれば提出が遅れても罰金はないと聞いてはいても。
それでも「早めにやっといてよかった」と思いました。
気がかりなことはひとつでも少ないほうがいい。ただでさえ、虫垂炎で入院したら心配ごとばかりだから…
退院後も、ばたばたしててそれどころじゃなかったですし。早めやっとくことの大切さ、実感しました。
Q:先生や看護師さんに伝えたほうがいいことは?
私の場合は…
発達障害であることと、その常備薬があること。
常備薬がなければ、入院生活中くらい発達障害を隠し通せると思って話さないでおいてもいいかもしれない。
でも、入院中は心配事ばかり。少しでも不安をなくしたいなら、伝えておくべきかと。
私はとくに意識してませんでしたが、看護師さんのあいだで「両親が近くにいない(万一のことがあっても、来るのに時間がかかる)」「発達障害」「常備薬アリ」というのは重要な共有事項だったよう。
担当じゃないけど、両親が遠くにいることを把握したうえで来てくれた看護師さんもいました。
それだけでなんだか、安心しました。
入院生活を振り返ってみて
痛かった。ヒマだった。辛かった。
数字だけみれば、9日間なんて大したことないかもしれない。なのに。
長く感じたから、私は「いちど自分の生活を見直す」きっかけとしてとらえることにしました。
それまで仕事が詰め詰めだったこともあって。ライターと事務職の2足のわらじ生活になって約半年になりますが、立ち止まってみようと思ったことはなかったし。
ほとんどの仕事をお休みし、心おだやかにぬりえをして過ごす生活。
普段こんな時間、意識しないと取れないもん(笑)
看護師さんも優しかったし、ほんとうにおだやかな時間でしたね。痛かったけど。
虫垂炎での入院は、ほんとうに突然で、予期しないこと。
場合によっては救急車で運びこまれるかもしれないし。
ばたばたします。実家が遠くにあって、ひとりだとなおさら不安です。
それでも、手遅れになる前に病院にいけば、数日間の入院で復帰できます。
普段から、自分の体調の変化には気を付けなきゃね。
ちゃんと入院して療養すれば10日くらいで退院できたし、翌月にウラジオストク行けるくらいには元気になりました。
まだ退院して1ヶ月ちょいなのに、自分でもよくやるわ…
ウラジオストクでの様子はまた更新しますね。
ランキング参加中!!!
コメント