お世話になっております。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
ベオグラードには1週間も滞在していましたが、途中でちょっぴり遠出をしたくなる…
ノヴィ・サドやスボティツァに日帰りで行くのはよく見かけるのですが、長距離バスに乗らないといけないので、路線バスでちょっと遠出できるくらいがいい。
そんなときに知ったのが、ベオグラード西部に位置する郊外の街、ゼムン(Zemun)地区。ベオグラードとはちょっと雰囲気の違う場所だと知り、気になっていました。
ただ、中心部からは路線バスやタクシーでの移動が必須。中心部に比べて情報も少なく、観光向けなのか…?
簡単な行き方から、おすすめのレストラン・観光スポットなどを1日の流れで紹介していきます。
目次
ベオグラード東部からバスでゼムン地区に向かう方法。バス代無料でした
ベオグラード要塞からサヴァ川を挟み、アパートから約10km離れた場所にあるゼムン地区。
私は中心部から東に歩いて15分くらいのアパートに滞在していたため、バス1本でアクセスできず…

こんな感じで、途中の「Zeleni venac」というまあまあ大きめのバスターミナルで乗り換えました。
アパートの前に停車する16または95または35のバスに乗り、「Zeleni venac」で降り、704または706、707のバスに乗り換えて「Zemun Posta(おそらく郵便局前という意味)」で下車しました。おそらく街のメイン通りとなる場所のバス停です。
渋滞に巻き込まれず、うまく乗り換えができれば30~40分で到着します。もちろん遅れることも多々あります。
一番に訪れたい場所が決まっていれば、ほかのバス停で下車するのもいいと思いますが、いちおう目抜き通りのお店が並ぶエリアにあるバス停なのでわかりやすいかと。
中心部に泊まっていてバス1本で向かう場合は、ゼムン行きの83番バスに乗ることもできます。
で、バスの乗り方ですが!
私が訪れた2025年5月は、市内の路線バス・路面電車は無料です。私のような短期滞在の観光客も対象です。
空港や高速バスターミナルを発着するバスは例外があるものの、中心部とゼムン地区を結ぶ路線は無料で乗車できます!
チケットやお金を出す必要もないため、どのドアから乗降りしてもOK。
私のように乗り換える場合でも、無料。乗り換える場所で降りたら、そのまま次のバスを待つだけ。
ただ、首都だし地下鉄がないからか、バス路線の番号が多い。
事前にGoogleマップで乗る路線番号は把握しておいて、路線番号が書いてあるバス停に向かい、早く到着した路線のバスに乗りましょう~
交通費が無料で抑えられるのはとても嬉しい。気軽にプチトリップできちゃいますね。
無料なら乗り間違えても落ち込まなくてよさそうです(笑)
12時前 ゼムン地区に到着!

おそらく11時すぎには出発していたのですが、バスが少し渋滞にはまってしまい、到着は11:45過ぎくらいに…
バス停のあるメイン通り。旧ユーゴスラビア時代っぽい無機質な集合住宅があると思ったら、

パステルカラーのピンクが目立つ、ちょっと中世ヨーロッパぽい街並みもあり、なんだかベオグラード中心部とは異なる雰囲気です。これは街歩きが楽しくなりそうな風景!

さっそく歩いてみます。メイン通りから離れても、名も知らない南イタリアのどこかの街のような雰囲気がします。天気がよいから?
12:00 生神女誕生教会

ゼムン地区にはヨーロッパテイストな教会が点在すると知り、まず訪れたのが生神女誕生教会でした。
17世紀からの歴史がある、なかなか大きな教会です…

入ってみると、すでに地元の人っぽい先客がちらほら。みなさん熱心にお祈りしてらして、この国も信心深い人が多いのだなあと感心します。
入口のアーチ状の、低い天井からすでにかわいらしい。きらきらなシャンデリアとアーチ部分のデザインがかわいい。

奥のほうに行くと、天井が少し高くなって、正教らしいギラギラとした装飾の祭壇があります。
キリスト教の大学に通っていた頃を思い出しながら、十字を切ってお祈り。
天井のフレーム部分にいっぱい聖像が描かれています。聖書の場面がいろいろ描かれていますね。

お祈りの時間を過ごし、また少し歩いてみます。やっぱりなんてことのない街並みかもしれないけれど素敵。観光客も来るのかもしれないけれど、人々の日常が感じられます。
12:15 ベリ・メドヴェド(白くま亭)

高台からの景色を見ようと北のほうへ歩いて行ったら、史跡?のような場所を見つけました。
なんだか廃墟のようにも見えますが…?人がいそうな気配がない。
古いながらもエアコンの室外機?があり、現代になっても人が出入りしていた雰囲気はあるのですが。
壁に穴があったり、はがれていたり。

案内板があったので読んでみると…
建物はもともと、この地区で唯一残るバルカン建築の例。ベオグラード要塞をのぞき、現存する最古の建物ともいえる。
2階は住居、1階は居酒屋だったそうです。地下には通路があり、食料や飲み物の保管につかわれていたとか。居酒屋は1960年代初頭までやっていたとのこと。
歴史ある貴重な建物であることはたしかだと思うのですが、ちゃんとした保護がされていなくて、それゆえにぼろぼろ…
ちゃんと修復や掃除をすれば、近寄りがたい雰囲気がなくなって街歩きルートのひとつになると思うのですが。

かなり人気の居酒屋だったとのことで、どんな内装だったのかすごく気になります。
12:15過ぎ ゼムン地区のパノラマビューを見に行く

白くま亭の前の、緩やかな上り坂を歩くとビュースポットがあります。
といってもよれよれの金網にツタが絡まり放題ですが…(笑)
そこまで高台にない場所ながら、青空の下にオレンジ色の屋根が並ぶ風景がすごくいい!やはりベオグラードぽくない雰囲気があります。
その奥のほう、ベオグラード中心部側に高層ビルが並ぶコントラストもいい。
オレンジ色の屋根が並ぶなかで、教会の塔がぴょこっと見えるのが気になります。
散策中に立ち寄れますように…
12:30 サン・ニコラ教会

バスを降りたメイン通りを渡り、川沿いへ近づいていくと…
クリーム色の壁の塔!やはりちょっこり見える塔のあたまがかわいいですね。
そして相変わらず、古い住宅街。でもかわいい…

サン・ニコラ教会に到着!とても天気が良いだけでなく、木も生い茂っています。
塔が隠れていますが…

柵の中に入ってみると、クリーム色の壁に、ホイップクリームが溶けたみたいな装飾があってまたかわいい。オープン中だったので入ってみます。

入ってみて驚いたのがこの装飾。白い壁に、濃い青の線で繊細な装飾がなされています。
どちらかというとアズレージョのような?デルフトタイルのような?違うような?
絵画の枠もその色味とデザインでかわいすぎる!

アーチや柱の部分も白と青の上品な装飾ですが。やはりセルビア正教の教会だから、祭壇はめっちゃゴールド。数え切れないくらい使徒や聖人の絵が並び、金色の縁取りがされています。
装飾のコントラストを堪能しながら祈りをささげます。
12:45 川沿いをおさんぽ

教会を出て、そのまま川沿いに向かって歩きます。
ゼムンはやはり、川沿いに近いほうがおしゃれなレストランやカフェが多く、観光のメインになるのかな。
川沿いにテラス席を出すレストランがたくさんありますが、超観光地価格でなかなか値段が高いうえ、ひとりで食べられそうなメニューや雰囲気もなく。
それでもおしゃれですよね。やはりベオグラードぽくない。

川沿いはレストランのお客さんじゃなくても立ち入ることができます。
やはり青空と青い川の景色がすごくきれいだ。
いくつかボートも停泊していて、遊ぶのかな?
コンクリートで舗装されたところを歩けますが、柵がないため落ちないようにね…
13:15 千年記念碑

先ほどビューポイントに行ったばかりですが、さらに高台にある千年記念碑を目指します。
なかなか急で狭い階段を登っていきます。

こちらが記念碑。今は展望台として開放されているそうなのですが…
この日は扉があかず中に入れなかったです…
レンガづくりの外側だけ堪能します。塔みたいですがあくまでも記念碑。

記念碑自体が高台にあるため、その周辺もビューポイントっぽくなっています。もちろん無料です。
この日は学校の遠足?の子どもたちやコスプレ?の撮影の人たちでにぎわっておりました。
ビューポイントのレンガの壁は登れるくらいの高さですが、しばらく整備されていないようでぼろぼろ。登るのは自己責任ってやつですね…

街並みだけでなく川まで見渡せる絶好のビューポイントとなっています。川沿いには緑豊かなエリアもありそうですね。
ゼムンの街には人気のイタリアンのお店がいくつかあるとは聞いていたものの、食べ損ねてしまい記念碑のすぐそばにあるレストランでランチにすることにします。
13:30 記念碑のすぐそば「Restaurant Gardos」へ

記念碑のまわりには2軒ほど飲食店があるのですが、ひとつはパブっぽくてひとりで入りづらく、もうひとつのおしゃれなレストラン・カフェに。
テラス席がめっちゃ多い…!ですがテラス席はそわそわするので店内へ。

テラス席はいい感じにゼムンやベオグラードの街を見渡せる位置ですし、緑豊かな雰囲気でだらだらできそう。おしゃれ。

店内もとても広いです。やはりそわそわ…
店内の大きな窓からも、記念碑が見えますね。

まずは頼んでいたコクタ(Cockta)から。グラスにレモンと氷を入れて持ってきてくれました。
産まれてはじめてコクタを飲んだのですが、想像以上においしいし中央ヨーロッパ!という感じがするので、旅をしている間に5回くらいは飲んでいると思います。
なんだかバニラっぽいというかまろやかさというか、クラフトコーラっぽい味でもありました。
ラベルが水色に黄色のロゴというのも好き。
コクタってメイドインセルビアじゃなくてメイドインスロベニアなんですね…!
それでも中央ヨーロッパにいないとなかなか飲めないと思うし、おいしいからいいや。

大皿料理は食べられないし、オリジナルっぽいものが食べたい。
と思って「Gulaš u lepinji」という料理を注文!パンにはさんだグヤーシュ、という意味のよう。
パプリカを使い牛肉や野菜を煮込んだ料理。ハンガリー滞在中に知ってから大好きになりました。
中央ヨーロッパではあちこちの国で独自のグヤーシュスープがありますが、セルビアにも根付いています。

まあるくて大きなパンをくりぬいて、その中にグヤーシュをつめこんだもの。
フタをあけるとご覧のとおり、牛肉と野菜、きのこがいっぱいになっています!

牛肉がとっても多くて食べ応えがあります。やはりグヤーシュは素材の味がおいしく感じられる気がする。
フタになっていたパンをちぎり、中身を乗せながら食べるともっとおいしいですよ。
ここはセルビアなので、オーダーや料理の来るタイミングが超マイペース。グヤーシュしか食べていないのに1時間くらい居座ってしまいました。しっかり休憩できました。
14:30 寄り道しながら中心部へ戻る

川沿いの景色もビューポイントも楽しんだので、街中へと戻っていきます。
途中、のんびりとしたかわいい街並みも楽しみながら。

広場にたどり着くと、さきほど高台から眺めていた教会を発見!
聖母被昇天教会という名前の教会ですが、ここも入ることができず眺めるだけ。
やはりクリーム色の壁の教会ってかわいいですよね。

お昼過ぎに行ったので、広場に出ていた屋台はほとんど片づけられていました。
この周辺はレストランやカフェも多いですね。
15:00頃 ゼムン観光終了!
見どころはだいたい訪れることができたし、ごはんも食べたし、川沿いや街並みも楽しんだので、この辺で散策を終了し、バスでベオグラード中心部へ戻ります。

いきなり途中で降ろされたバス停は、旧ユーゴスラビア時代の雰囲気でした…
実は帰りのバスの道のりがとっても渋滞していて、目的地ではない途中のバス停で降ろされたうえ、中心部に戻るのに1時間近くかかりました。スマホのネット環境がない状況だったら着実に詰んでました…
まあ、無料だから寛大な気持ちでいます…(笑)ゼムン散策以外に予定がなかったし。
このように路線バスで中心部を離れる際は、1日かけて観光するなど余裕を持っておくのがおすすめです。
のんびり楽しめたゼムン観光

1日または半日観光にちょうどよかったゼムンの街。
交通費や入場料がかかっていないので、お金もランチ代しか払っていないし…
それにしては満足できたような。人があまり多くなくてのんびり散策できてよかったです。
ベオグラード中心部から近いのに、旧ユーゴスラビア時代ぽくない街並みを楽しめて、リフレッシュできました!
ベオグラードにまとまった日数を滞在する予定があったり、ちょっと遠出したいな~と思ったりしたらおすすめです。
ゼムン散策の前に、ベオグラード中心部でエッグベネディクトブランチを食べよう


