こんにちは!!ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
ブダペストにいる間は、きらびやかな場所ばかり訪れていたのではなく。
ナイト・シーンを彩る、現代的なスポットめぐりもしていました。
ペスト7区にある「シンプラケルト」は、廃墟となった集合住宅を改修してできたバー。
すでに、入り口の前はこのパーティーぶり。
どんな体験が待っているのか、期待が高まります。
さっそく、中へ入ってみましょう。
目次
ブダペストの、アンダーグラウンド・ナイト
細長い通路のような空間に、バーカウンターつきのホールがいくつも面しています。
低い天井にはいくつも電飾がぶら下がっていて、お祭り気分を演出しているかのよう。
壁にはたくさんの落書きとステッカー。
ところどころ剥がれかけてるところもあって、ここが相当古い建物だと想像させます。
階段の格子もレトロな表情。ぼろぼろなところと現代っぽさが共存し、ひとつの場所として成り立ってる…
アートなのかただのがらくたなのか。古ぼけた人形やランプもインテリアの大切なアクセントです。
経年劣化による汚れや影が、不気味な表情にも見える.…
クラシックな形の車に、カラフルなペンキアートと無数のステッカー。
座席はそっくり作り変えられ、客席のひとつとなっています。
古ぼけた建物の中に、がらくたに手を加えてアートにしたものがいくつも転がっている。
これが、ブダペストの街に増えてきている「廃墟バー」の特徴。
2000年代から、廃墟同然の集合住宅の中庭にイベント的なバーが出現し、今では通年営業する「廃墟バー」に。
シンプラケルトは、その先駆け的存在。観光客や若者に大人気です。
もともと、バーからは少し離れたところにあるシンプラ・カフェが2002年にオープンしたもの。
中庭とは言うけれど、しっかりと暖房設備や雨除けが整い、季節・天気問わず楽しめます。
使われなくなったものを、自分たち好みに手を加えて新たな価値を生み出す。
一見斬新な場所だけど、しっかりとブダペストの街に受け入れられていました。
通路を抜ければ、中庭部分の広いホールに出ます。
カラフルなつぎはぎのテントの下で、人々はグラスを傾ける。思い思いに楽しむのです。
平日の夜はこのくらいの混み具合だけど、休日はもっと賑わうんだとか。
バーとはいうものの、午前中から(月~木・土は午後~)営業していて、どの時間帯・曜日もわいわいしてます。
朝からお酒を飲める場所です。
日曜の朝~昼は、同じ空間でファーマーズマーケットが開かれます。
バーとマーケットの表情、それぞれ違ってまた楽しめる。
隣の集合住宅の中庭は、フードトラックが集う。
「フードトラック・キャラバン」として、こちらも連日にぎわっています。
イートインスペースも広くて、軽めのランチにもおすすめです。(ただ雨の日はさむい…)
フードトラックのごはんや雰囲気のレポートはこちら。
ただでさえ飲み屋やカフェがひしめき合うエリアなので、散策がとにかく楽しいんです。
シンプラケルトはなぜできたのか。現代ブダペストの新たなニーズ
ブダペストの街には、歴史あるレストランやバー、カフェが点在する。
シンプラケルトをはじめとする廃墟バーは、今までのオーソドックスとは一線を画するもの。
自分たち好みに新しく作り変える、ということのエネルギーをしっかりと感じることができる場所でした。
シンプラケルトの周辺は、同じような経緯でつくられた廃墟バーばかり。廃墟バー巡りも楽しめるはずです。
ぴかぴかの新しさはないのに、不思議とその混沌の中に迷い込みたくなる。
廃墟バーでグラスを傾ける新鮮さを、ぜひ。
私もグラスを傾けてみましたが、初対面の地元の若者と大爆笑していた記憶しかなく、写真が残っておりませんでした…(´;ω;`)
楽しかったよ、うん
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シンプラケルト(Szimpla Kert) Infomation
住所:Budapest, Kazinczy u. 14, 1075 ハンガリー
営業時間:月~木・土曜は12:00~04:00、金曜は10:00~04:00、日曜は9:00~05:00
英語メニュー・英語対応可。
公式サイト:https://szimpla.hu/
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