お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリ(@Kindermer)です。
今回は観光スポットのことではなく…きらめき、のこと。
というのも、どこの国を訪れても、「きらめき」に出会えます。
きらめきに出会うために、ヨーロッパを旅しているのかもしれません。
きらめきをくれるものは、ちょっとしたモノのときもあれば、人や場所だったりもする。
私がどんなきらめきに胸を躍らせて、ヨーロッパを旅しているのかを少しお見せします。
ぜひ、これから旅をはじめるためのヒントに。
ハンドメイドのイヤリング
私のヨーロッパ旅は、お化粧やファッションは最低限のものだけ。
「せっかく景色がいいところを旅しているのに、味気ないな」と言われたこともあるくらい。
お化粧やファッションはそれなりですが、旅先のおしゃれでひとつだけこだわっているものが。
それは、ハンドメイドのお気に入りのイヤリングです。
耳にそっとつけておくだけで、心にきらめきが訪れる。
私にとっては、かわいい相棒のような存在です。
ひとり旅で、誰と写真を撮るでもないんだけど(笑)
だいたい1週間のヨーロッパ滞在で、2~3種類を持参しています。
なんせモノをなくしやすい発達障害当事者のため、日替わりで身に着ける量を用意するのはリスキー(笑)
タイプの違うものを揃えて、気分にあわせて付け替えています。
あまり大きすぎないモチーフが多いです。
ハンドメイドってところがこだわり。ハンドメイドならではの風合いが好きなんです。
ちゃっかりお気に入り作家さんもいるくらいです。
ネックレスやブレスレットを用意することもあるけど、基本はイヤリングですね。
あ、耳にはひとつも穴が開いていないゆえ。
お気に入りがすぐそばにあると、不安ばかりのヨーロッパひとり旅もきらめきに溢れる気がするんです。
世界遺産

ハンガリーの首都ブダペストの中心部は、世界遺産にも。 国会議事堂のライトアップがすき。
旅先でめぐる世界遺産も、ごく最近ですがきらめきをくれる存在に。
というのも、先日、世界遺産検定2級に(なんとか)合格できました。大喜び。
2018年から挑戦し始めたことが形になりつつあるのが嬉しい。
それだけでなく、国の歴史や文化への理解を深めることもできていて、実際に自分の目で見ることがますます楽しくなってきています。
いっしょに、街やそこで暮らす人々への尊敬の念も生まれる。
世界遺産検定とは、日本と世界にある世界遺産について問うテストのこと。
世界遺産の定義や世界遺産関連の出来事、世界遺産ごとに特徴や歴史を問うことも。
問題内容、めちゃ幅広い…!
だからこそ、知れば知るほど理解がしっかり深まるんです。
今までに見えなかったものも、見えてくる。
中には超ニッチでマニアックな場所もあるけど、もともとの気質もあってか、知れば知るほど面白い。

ウクライナの首都・キエフにあるペチェルスカヤ大修道院。
現地の世界遺産を知ることが、私のきらめき探しにも役立っていると感じる。
だからヨーロッパに限らず、どこかをじっくり旅したいなら、世界遺産を知ることは損じゃないと思っています。
私の旅には、今や欠かせないもの。
大好きなアート
私のヨーロッパひとり旅は、オランダの画家・フェルメールの作品(計35点前後)をすべてこの目で見てみたい!という気持ちから始まりました。
今でもその気持ちは変わりません。フェルメール作品と過ごす時間は、かけがえのないものです。
すでに半分ほどを鑑賞しましたが、これからも追いつづけることでしょう。
現地の美術館で出会ったフェルメール作品は、みなきらめきをまとっていました。
一瞬で、ふたりだけの世界に包み込まれてしまうようなオーラです。
これまで、フェルメール作品をようする美術館のある国を訪れることが多かったものの…
最近はそうでもなくなりました。
私のヨーロッパひとり旅は、決してフェルメール目的というわけではなくなったということです。
今では、フェルメール作品がない美術館にもよく訪れています。
普段なじみのない作品でも「いいな」と思うものに出会えるようになりました。
そういう作品が、私にきらめきをくれます。
美術館もだけど、ウクライナやモルドバの教会をいろどるイコン(聖像)に心ひかれることもあるし。
どこできらめきに出会えるのか、今でも予測できません。
私がフェルメールと過ごす時間の「特別」を。
http://kajiyamashiori.info/vermeerdream/
お酒
アルコールに弱い旅人ながら、実は旅先のお酒を楽しむのも好きです。
旅先で美味しいお酒に出会えると、そこで過ごす時間が瞬く間にきらめきを帯びるんです。
これも、ごく最近のこと。1週間ほどハンガリーの首都・ブダペストに滞在した際、現地のアパートのオーナーにプレゼントされたワインがきっかけです。
異国のお酒が初めて「美味しい」と思った体験。
ハンガリーは、ワインがさかんに生産されている国。
私が「お酒の弱い日本人」とは知らず、ご厚意でまるっと1本渡してくれました。
オーナーから受け取ったワインを(ほぼ)毎晩、飲んでいました。
一人きりだし、少しずつしか飲めないので、帰国するときにはまだ半分以上残ってたけどね…(笑)
そんなに高いワインじゃないかもしれないけど、日本で飲むワインよりも美味しい気がした。
その瞬間、ハンガリーがますます気に入った。
次に訪れたモルドバは、各家庭で自家製のワインを醸造しているようなワイン大国だった。
むろん、私も行く先々で自家製のワインをごちそうになった。
芳醇で、各家庭によってクセも違う。まさに、モルドバの自然のめぐみをダイレクトに感じる一杯。
ここまでお酒を飲ませてもらえると、お酒がおいしい国を訪れているのに、お酒を飲まずに帰ることのもったいなさにも気づいた。
それからは、毎日ではなくても、ときどきレストランやバーでお酒をのむことが増えた。
自分ではあまり飲めなくても、お土産にお酒を買うこともふえた。
お酒は、私のヨーロッパひとり旅に、新たなスパイスを与えてくれるものです。
また「美味しいお酒」というきらめきに出会えることを心待ちにしています。
人々のあたたかさ
たったひとりの、ひとり旅。だけど、旅先であたたかさに触れると、ふいにきらめきが降りかかることがある。
これまで、数えきれないくらい手を差し伸べてもらった。
私のつたない「助けて」を見てみぬふりせずに。
たしかに、お金をとられそうになったり、「あ、ヤバいな」と感じたりする状況に直面したことはある。
でも、それ以上に人々のあたたかさが身に染みるのです。
もっとその土地のことが好きになるし、何気ないはずの街並みも、きらめいて見えてくる。
そのきらめきの中から、私好みの「楽しい」「かわいい」「居心地がよい」を見つけるのだと思う。
「ひとり旅だけど、ひとり旅じゃない。」という感覚が、いまも私の背中を押してくれるのです。
ひとりでヨーロッパに乗りこんだ私と、一緒に過ごしてくれた。
ワインもおいしかったし、笑顔に包まれた。
かけがえのない、モルドバでのイースターのこと。
http://kajiyamashiori.info/moldovaeaster/
ひとりきりの時間
ひとり旅は、ひとりで見聞きするもの・体験するものすべてが愛おしい。
絶対に、手放したくない。どれを手に取っても、私の中ではきらめいている。
旅先での、ひとりきりの時間がとても楽しいんです。
ひとりきりでヨーロッパをめぐるのが本当に好き。
たとえ友達であっても四六時中一緒にいると調子が悪くなるし、気持ちを考えて行動するのが難しい。
誰かとヨーロッパを旅すると、絶対に嫌われてしまう。
そういう障がいを持って生まれたからこそ、ひとりきりの時間を謳歌できるのかもしれません。
だからひとりで旅をするときは、誰の指図も受けずに、目の前のものをぜんぶ心に刻みつけるように過ごしています。
(状況にもよるけど)目を閉じると、あっという間に身体をかけぬけていく感覚がある。
その瞬間はいつまでも私の身体に残り続けるし、いつ思い返してもきらめきを帯びている。
帰国して憂鬱な日々を過ごしていても、このきらめきさえあれば頑張れそうな気がするんです。
そのくらい、私にとってはかけがえのないもの。
ひとりじゃなくて、そのとき一緒にいたい人と旅をするのもまた違う「きらめき」があるかもしれない。
わかってるけど、今ムリヤリひとり旅をやめる必要はないと思っています。
もうしばらくは、ひとりで過ごすヨーロッパを満喫するつもりです。
まとめ
「きらめき」ってとても漠然としていて、しっかりとした基準も、軸もない。
それでも、身体が勝手にきらめきを探してさまよってしまう。
だから、私はヨーロッパひとり旅がやめられません。
無理にひとり旅をする必要なんて、どこにもない。
だけど、自分だけの「きらめき」とともに旅する時間が愛おしくなったら、迷わず旅に出るべきだと思っています。
私もまた、きらめきを求めてヨーロッパへ渡ります。
ランキング参加中!!!


コメント