お世話になります。ヨーロッパ女子ひとり旅専門家のカジヤマシオリです。
今日は、ウクライナの首都・キエフの旅客駅を紹介します。
旧ソ連の国のかおりが、ところどころに漂う駅でした。
たくさん電車も出入りしているし、ここからモスクワやポーランド、モルドバなどなどに向かう人も多いのでは?
私はウクライナ北部の世界遺産の街・リヴィウへ行く際に利用しました。待ち時間は駅の構内を散策しました。
目次
空港バスは西口、地下鉄の駅は東口へ
駅の外観は、西口と東口で表情が違います。
空港バスの停留所がある西口。旧ソ連的な雰囲気ですね…軍事施設ぽいというか。
西口には大きな教会が建っていました。ドームの上には金色の細い十字架。
教会のデザインもどこか旧ソ連的です。奥には高層ビル。
中心部へと向かう東口。東口はまた雰囲気が違いますね。
ケバブスタンドや雑誌スタンド、スマホやSIMカード店のテントが並んでいました。
東口のすぐそばには、大きな24時間営業のスーパー「EKO」もありました。
滞在中は行きませんでしたが、この付近にホテルとってたら重宝しそう。
キエフ旅客駅の構内
さあ、駅構内に入ってみましょう。
東口から駅に入ると、1階は大広間になっています。
大きなシャンデリアがぶら下がっていて、とにかく天井が高いです。
サイドにはちいさなお土産屋さん、警察の窓口も(閉まってた)。
いっぽう西口から入ると、やはり旧ソ連的な雰囲気。こういう華やかな装飾はなかったです。
ホームへは広間真ん中のエスカレーターでいったん2階へ行き、そこから向かいます。
エレベーターがなかなか見当たらず、上りのエスカレーターは滞在中何度も修理中になってて、階段でヒイヒイ言いながらスーツケースを運びました…大変だった…
エスカレーターの上にはウクライナ国旗がでかでかと。
それ以上に、両サイドのカーネルおじさんが目立ってますね…存在感がすごい。カーネルおじさんのKFCは駅の西口を出てすぐのところにあります。
今も同じ場所にこの看板あるんだろうか。
その日いちにちの運行予定が表示された電光掲示板。
1日ぶんが表示されるのでめっちゃ大きいです。
表示を見ると、キエフの駅には私が電車で行ったリヴィウだけでなく、ロシアやモルドバ、中央ヨーロッパのオーストリアからの列車も出入りしています。
英語とキリル文字表示が交互にされるので、読める英語が表示されるまで少し待ってました(笑)
終点にいつ着くかも表示。
壁面を見てみる。天井へのアーチ部分には、キエフの歴史ある建物がいくつも描かれていました。
もちろん、世界遺産に登録された聖ソフィア大聖堂の姿もありました。
美しい装飾ではあるけども、やはりロシアの雰囲気あるよな…
有人のチケット販売窓口、両替窓口は混んでいた
チケット窓口。大理石の柱のまわりに腰かけている人が多かったです。
2~3日の滞在で数回立ち寄ってみましたが、昼はいつも列ができてました。
混んでいるのに窓口が少ない…閉まっている窓口も。
キエフからリヴィウへ行くのに電車を使いましたが、チケットは事前にネットで手配しておきました。
夜行は不安だったので昼に出発し、夜に着く列車。万一キャンセルになったときはもうバスで行くか、リヴィウ行きはやめてもっとキエフを観光しようと決めてました。
運休することもなく、無事リヴィウ行きの列車に乗れました。
同じ階には両替所もありました。日本円とグリブナ(ウクライナ通貨)交換するレートは悪かった記憶が。
窓口がひとつしかなく、列ができてました。
どうしてもって時以外は街中や空港で両替するほうがいいかも。
電車好きにはたまらない!?キエフ旅客駅のホーム
さて、大広間からエスカレーターに乗り、2階通路を歩いていると…
通路から見下ろすとたくさんの電車が停まってました。電車に乗らなくても、ホームへは自由に降りられます。電車好きな人にはたまらないかも。
真ん中の蒸気機関車は展示用とのこと。機関車の頭に赤い星がついています。
緑に青に黄色に、レトロなカラーの車両がちょこちょこ。
んで実際に、リヴィウへ行く際に私が乗った電車はコレです。青と黄色でウクライナカラー。段差が高くてスーツケースを持って入るのがなかなかきつかった…
ホームには売店もありました。
電車と同様に、プラットホームもたくさんあります。乗り間違えかねないので、さっきの大きな電光掲示板でちゃんと番号を確認してから向かいましょう。
日本と違うロッカーの使い方
キエフ旅客駅にはロッカーがたくさん用意されています。
ロッカーエリア入り口の受付でロッカー用コインを購入。12グリブナでした。
カギは自分でパスワードを設定するシステムです。
ロッカーの扉の裏にあるダイヤルを動かし、4つの数字(キリル文字記号も含む)を設定。扉の裏に、英語でも使い方の説明が書いてあります。
自分が分かりやすいパスワードにしておくとか、設定したパスワードを写真で保存しとくとかして、覚えとくと安心です。
とくにキリル文字をパスワードに混ぜた場合はね。扉に書いてある番号も覚えておいて。とにかくロッカーがいっぱいあるからです。
設定したあとにコインをいれて扉を閉めるだけ。
取り出すときは、扉の表側でダイヤルを回し、パスワードを表示させれば開く…はずです。
ロッカーは、機内持ち込みサイズのスーツケースやボストンバッグが2個くらい収まるサイズでした。
私のスーツケースは機内持ち込みサイズよりも大きめでしたが、無事収まりました。
ロッカーのサイズはどれも一緒。
それ以上の大きさになると、ロッカーには入らないので受付まで持って行ってください。大きい荷物を預けられるクロークがあります。
【注意喚起】スリやぼったくりタクシーに注意
空港のバスって来る時間があまり正確でないからか、
「今すぐ空港まで送ってってやるよ」
という、いわゆる白タクが駅の周りにはいっぱいいます。ウクライナ語やロシア語での金額交渉、コミュニケーションが難しいなら避けるべきです。
大きなスーツケースを持ち、停留所のある西口をうろうろしていると絶対に声をかけられると思います。カタコトで「タクシー?エアポート?」って。
無視するしかありません。聞こえないフリか、何を言われているのかわからないフリで対応しましょう。
あと、あまり治安がいいとは私は感じませんでした。すぐそばにある地下鉄の駅ではお金をとられそうになったし、西口でジプシーの子どもにつきまとわれたことも(いずれも未遂)。
私は無事でしたが、いちおう注意喚起を。
電車に乗らなくてもOK、キエフ旅客駅
私が実際にキエフ旅客駅を使ったのは1回だけでしたが、
空港行きバス停や地下鉄駅もそばにあるので、待ち時間に見て回りました。
電車に乗らなくてもあちこち出入りできたしね。
日本にはない、旧ソ連時代の哀愁あふれる電車もたくさん停まっています。
あれこれ見て回るの、個人的に楽しかったです。やはり旧ソ連の雰囲気ある駅とか好きなんだなあ私…



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