2024年5月、楽しかったブリュッセル1週間滞在。
ブリュッセルに慣れ始めた頃、思い立ってアントワープへ日帰り観光してきました。
アントワープは7年前にも日帰りで訪れましたが、そのときは目当てにしていたノートルダム大聖堂が臨時休業…
前日にスマホを紛失し、電車は軒並み運休、お金もあまりなくて、夜8時の電車までひたすら街なかを歩きました。
とはいうものの風景は私好みの重厚感。
有名店で食べたワッフルもおいしくて、偶然入った美術館もかわいくて、気に入りました。
今回はノートルダム大聖堂へのリベンジをメインに、アントワープ観光を日帰りで楽しんできました。
目次
アントワープ中央駅からスタート
アントワープの旅のはじまりはやはりここから。
アントワープ中央駅です。
電車は地下深くに到着しますが…
地上へと向かうとコレ。まるで宮殿のようです…
7年前、初めて目にして圧倒されるとともに足が震えました…
駅の外に出てもこれ。
駅がこの建物って…さすがベルギー、アントワープです。
前回は雨でしたが、この日は天気がまあまあ良くてまた違った表情が見られて満足です。
さっそく中心部へ向かうのではなく、まずは美術鑑賞をしに行きます。
アントワープ王立美術館で美術鑑賞
朝イチでアントワープ王立美術館へ!
こちらも王立と呼ぶにふさわしい門構えでした。
チケット購入はインターネットもしくは自動券売機のみ。
現金は使えませんのでご了承を…!レシートも出てこなかったぞ…!
ロッカーはこちらで。利用はコインいらず、扉の裏の使用方法を見ながら暗証番号をセットして使う式です。
ひとつひとつに所蔵作品の絵のマークがついていて、つい気に入った絵のところを使いたくなりますね(笑)
各展示室に向かう前のホールにはピアノが置いてありました。
音が出ないなどもなく綺麗で、鑑賞前に演奏していきました。
(練習は家で!という注意書きに、初心者はビビりながら…)
ホール部分からは宮殿のよう。アートな気分にいざないます。
まずはヨーロッパの巨匠たちの作品が集まる展示室からめぐります。
日曜日だったので無人でしたが、ルーベンス作品の並ぶ大きな展示室にはルーベンス作品の修復スペースがとられていました。
デカいから横にして作業をすすめていくんですね…!作業の様子、見てみたかったかも。
同じ部屋にあったルーベンス作品「東方三博士の礼拝」。
たくさんの登場人物があり、見上げるほどの作品ですがルーベンスはひとりで2週間ほどで完成させています。
うわさには聞いていたもののルーベンスはとても描くのが早いんですね!それでいて躍動感は健在。
キャプションを読んでいくと、作品の細かいところに目を向けさせてくれて勉強になりました。
ルーベンスは専用の部屋が用意されていましたが、ほかのフランドル地方やイタリア・ルネサンス、その他ヨーロッパ絵画も展示されています。
こちらはブリューゲル(父)の「結婚式のダンス」。絵の中からバグパイプの音や歌声が聞こえてきそうなにぎやかな作品でした。
個人的に17世紀のオランダ・ベルギーの風俗画が大好きなので、こういった絵が多くて楽しめました!
この日には特別展もやっていました。
ジェフ・ヴァーヘイエンというベルギー生まれの現代アーティストのものです。
日によっては特別展もやっていると思いますので、気になる方は公式サイトの確認を。
住所:Leopold de Waelplaats 1, 2000 Antwerpen, ベルギー
公式サイト
中世より前から現代まで、全部鑑賞していったら3時間くらい経っていました。
特に作品を絞って鑑賞しないのなら、3時間は見ておいた方が良いと思います。
ベーカリーカフェ「Panos」でお手軽ランチ
美術館をあとにし、中心部へ向かいながらお昼ごはん。
特にお目当てがなかったので「panos」でイートインしてきました。
ブリュッセルにもありますが気にしない。
まさかの人生初ファラフェル…
サンドイッチを一から作ってもらうのはハードルが高かったので、ガラスケースの中にあったこれを指差し注文。
オーブンで焼き直してくれました。アツアツ
カプチーノも一緒です。
ファラフェル4つも入ってますね…
なんだかスパイシーだけど食べたことのないお味。
食べ応えはもちろんありました!
安くはないのですが、セットで10ユーロ程度でおさまったので大丈夫。
しかもお腹いっぱい…
チェーン店だから日曜でもやってるし、ちゃんと座って食べられてよかった!
住所:Nationalestraat 84, 2000 Antwerpen, ベルギー
公式サイト
リベンジ、アントワープ聖母大聖堂へ
あと5分くらい歩けばって位置からこの摩天楼。
気分が上がりますよねえ…
大聖堂はどこからでも見えて、観光しているとかなり気分が上がりました。
日曜でしたが、チケットカウンターは回転が速かったです。
現金が使えないカウンターもあるので、早くチケット買いたいならクレジットカードは必須。
日本人だと伝えると、日本語のガイドももらえました。
こちらには大聖堂の簡単な歴史や、各所に設置されている展示物の説明が日本語で書いてあります。特に事前勉強してないときや、見学時間が限られているときに重宝しますよ。
作品の番号と位置が書いてあるので、迷子にもなりません。
早速、あの有名な、ルーベンスによる三連祭壇画「キリストの降架」を見に行きます。
想像よりも大きな作品でびっくり!パトラッシュやネロもこれを見たかったのか…
三連になっているので、受胎・誕生から降架までドラマチックに描かれています。
キリストを引きずり下ろす様子は、今まさに目の前で行われているような。
背が高すぎるので上のほうがよく見えない。
こちらもルーベンス作品「聖母被昇天」。
これをほぼすべてルーベンスの手で描いたのか…
主祭壇も含めて、しばらく圧倒されていました。
人はたしかに多かったのですが、天井が高くてとても大きな教会だからか、意外とゆったりと見られます。
何気にドーム裏の天井画も素敵なんですよねぇ…聖母マリアの被昇天を描いていて、地上から眺めていても神々しさがわかる。
壁は白を基調としていて、ゴシック様式の装飾も映えます。
見どころはルーベンスの手がけた絵画一式だと思うのですが、私は祭壇のステンドグラスも素敵だなと思って。
なんと55枚ものステンドグラスがここにあるそうな。天気がまあまあよかったので、日光が入り込んで素敵な雰囲気でした。
美術館並みに見逃せない作品ばかり、もちろん装飾や雰囲気も素晴らしい場所なので、2時間くらいフラフラしながら過ごしました。いちおうイスもあるし…
「見るだけでいいや」じゃなくて、ちゃんと見学して帰りましょうね!私は7年越しに念願かなって満足しました!
住所:Groenplaats 21, 2000 Antwerpen, ベルギー
公式サイト
Fruity de Anversでワッフルをテイクアウト
前回アントワープの老舗店でフルーツモリモリの焼き立てワッフルを味わった記憶から、
今回も焼き立てワッフルを食べて帰ろう!と意気込む。
しかし旧市街のちゃんとしたカフェやレストランはひとりでは入りづらいうえ、どこも超混み。
名前も知らないテイクアウトのワッフル店を選びました。
通常のプレーンなリエージュワッフルが5ユーロ。
トッピングはどれを選んでも+2ユーロ。
テイクアウトなのに高いなぁ…まあいいか…
大聖堂は見えないけれど、すぐ近くの広場の階段に座って味わいました。食べ歩き難しいけれど、近くにベンチらしいものはありません…
やっぱり土台が見えなくなるくらいに生クリームやいちごが乗っているのが気分です。
焼き立てなのとロケーションでおいしく感じられてしまいます。
生地はしっとり感を残しつつも焦げ目がつくくらいの焼き加減。よく焼き。
夕方に食べたら夜ご飯入らなくなるくらいのボリュームさでした。
いよいよ帰路へ、ブリュッセル
帰りはメイン通りを歩いて駅に戻ります。
駅からノートルダム大聖堂まで歩ける距離だと思うので、ぜひ徒歩観光をおすすめしたい。
通りからだんだんと見えてくるアントワープ中央駅、最高!
最後までアントワープ観光、楽しませてもらいました。
土日なら断然電車がおすすめ!
アントワープへ日帰りで行くのに、いつもの格安フリックスバスか電車で迷いましたが、土日に行くなら電車がおすすめです。
なぜかって?
往復でチケット購入すれば、土日なら片道のみの値段でOKだから!
往復で買うと本来18ユーロほどするところが、往復で買っても片道のみの値段、9.1ユーロです。
フリックスバスの往復の値段とあまり変わりませんでした。土日のうちなら時間指定をする必要はないので、好きなタイミングで乗れて便利でした。
購入時に土日のディスカウント料金を選ぶだけです。
詳しくはネットに書いてありますが、日本語翻訳でわからなければ駅員さんに聞いてみてください。